環境や心境の変化でもう1匹猫を飼いたいななんて思う方もいるかと思います。ただ先住猫にとっては上手くいけば心のより所になりますが、間違えてしまうと先住猫にも新入り猫にも多大なストレスがかかてしまいます。この記事では多頭飼いに失敗しないように先住猫と相性の良い新入り猫の選び方や、先住猫と仲良しにさせる方法について、筆者の経験も交えてご紹介します。
猫は基本単独行動が好きということを忘れないこと
猫を1人でお留守番させるのがかわいそうや、仲間を作ってあげた方が良いのかなと思って猫を買い足す場合があります。ただその際には先住猫の性格をしっかり把握した上で判断しましょう。
猫にも性格が多々ありますが、性格によって多頭飼いの適性が変わってきます。
*多頭飼いに向いている性格
- 懐くと甘える
- 寂しがり屋
- 奥手の性格
*多頭飼いに向いていない性格
- 手を出したり攻撃的
- 自分の時間を大切にする(甘えたくない時に触ると怒る、など)
- 慣れない人や物に対して敏感に反応する
普段から寂しがったり甘えたりする猫は兄弟ができても大切にする傾向がありますが、1人の時間が大切な猫にとってはストレスになってしまいます。まずは先住猫の性格が多頭飼いに向いていることを確認しましょう。
新入り猫の選び方
多頭飼いに向いている性格でも様々な要因が重なって相性が決まります。性格が向いているからといってうまくいかない場合もあれば、合わないはずなのにうまくいく場合もあります。先住猫にとって一番の兄弟を見つけるために相性が合いそうかしっかりチェックしましょう。
性格・性別・年齢別に相性がある
様々な要因がありますが、それぞれの種類別に相性を見ていきたいと思います。
※絶対に合うと言うわけではないので、参考程度にご覧ください。
性格別相性
- 懐くと甘える→誰とでも仲良くなれるような愛嬌のある性格
- 寂しがり屋→同じように寂しがる性格
- 奥手の性格→積極的に寄り添ってくる性格
性別相性
- オス→メスの方が良い
- メス→オスの方が良い
※同性同士による縄張り争いが起きにくいと言われているため
(ただし先住猫も子猫〜去勢済みの2歳くらいまでであればあまり関係ない事が多いです。)
年齢別相性
- 子猫→子猫か成猫
- 成猫→できれば子猫、成猫
- 老猫→おすすめしません
※9歳以上の老猫だとほとんど社会性がなくなっていたり、体力的にバランスが違うことから多頭飼いはおすすめしません。
このように様々な要因が挙げられます。ただ例外があり、先住猫が子猫の場合には基本的にはあまり相性を気にせず飼っても仲良くしてくれることが多いです。
先住猫と新入り猫の対面で今後が変わる
次に実際の対面方法です。まず最初にお伝えしておくことは、どんなに将来相性が良くなる猫同士でも、最初は必ずお互い警戒をします。この警戒がなくなるまで早くても1週間、遅いと1年ほどかかる猫もいますので、無理やり仲良くさせようとはせず、のんびり観察しながら徐々に距離を縮めてもらえるようにしましょう。
まずはゲージ越しに。お互いの存在を意識させる
まずお互いをいきなり鉢合わせると大げんかになる恐れがあります。ゲージや囲いを使ってお互いが見えるけど危害は加えてこない、存在を意識できる環境で最初のお見合いを始めましょう。
お互い気にしなくなり始めたら、飼い主がいるときだけ解放
徐々にお互いが意識しつつも興味が薄れていきます。そこで飼い主が見ているときだけ新入り猫をゲージから解放してあげます。最初は微妙な距離感を保って警戒しているかと思いますが、徐々に距離が縮まるかと思います。
常に放し飼いをして、あとは猫に任せる
解放中でも特に大きなトラブルなく生活が送れたら最後は常に解放してあげます。そこからは徐々に猫同士がコミュニケーションをとり始めるので、じっと見守ってあげましょう。変にくっつけたり干渉すると関係が崩れてしまうので要注意です。
筆者おすすめ☆猫の毛玉ボールを作って臭いに慣れさせよう!
お互いを仲良くさせることが重要ですが、筆者がオリジナルで行ったことでひとつ効果的なものがありましたので紹介いたします。
何かと言うとグルーミングで毛を取り、それを丸めて固めもう1匹の猫に遊ばせるというものです。お互いの臭いに慣れていないと警戒してしまうのですが、早く慣れさせるために毛玉ボールで遊ばせました。結果としては獣の臭いがするのか興奮しながら毛玉ボールと遊ぶように。その次の日から同じ臭いがする猫同士の距離がずっと縮まりました。是非試してみてくださいね♪
毛づくろいし合えば仲良しの証拠☆
毛づくろいしあう行為は、人間でいうハグやキスにあたります。お互いの臭いを共有し合うため、仲良しでなければ行ってくれません。最終的に毛づくろいまでしてくれたらそれは仲良しの証拠。皆さんも多頭飼いに成功するように実践してみてくださいね。