みなさん、自分の血液型が何型かはもちろん知っていますよね!日本では、血液型占いもなじみ深く、血液型別に性格が語られるほどです♪「何型ですか?」と聞いて友好関係を築いたり、自己紹介の一つの様な存在になっていますよね★家族の血液型はもちろんの事、仲の良い友人の血液型も意外と知っていたりしますよね!でも…一緒に暮らしている愛猫の血液型をしっていますか?そもそも猫に血液型ってあるのでしょうか?あったとしたら人と同じA型、B型、O型、AB型の4タイプなんでしょうか?気になる猫の血液型について、紹介します♡
猫の血液型タイプは人とは違う!
猫の血液型は3タイプに分かれます。人は4タイプに分かれているので、この時点で違いがわかりますね★猫はA型、B型、AB型の3タイプにわけられます。そうなんです!猫にはO型が居ないんです♪人の血液型はA型、B型、O型、AB型の4タイプの「ABO式」と言われていますが、猫の血液型は先ほど紹介した3タイプの「猫AB式」と言われているので、O型は存在しないんです!猫の血液型は父親と母親から受け継いだ遺伝子の組み合わせによって決まります。これは人と一緒ですね★人も両親の血液型によって生まれる子供の血液型が決まります♪小学生の授業で遺伝子型について学んだ記憶がある方も少なくないと思います★猫にも遺伝子型のパターンがあり…
●A型の猫は…「A型+A型」、「A型+B型」、「A型+AB型」
●AB型の猫…「B型+AB型」、「AB型+AB型」、
●B型の猫…「B型+B型」
の両親から生まれ、A型の猫の遺伝子パターンが多い事が見て取れますよね!その通りで、猫全体の70%~80%がA型といわれていて最も多いです♪その次に多いのがAB型で、日本ではめったにAB型の猫に会うことはないとか…AB型は人と違って「A型+B型」の両親から生まれないところが「猫AB式」の特徴です!「猫AB式」の遺伝子型は「A>AB>B」という力関係があるため、両親のどちらかがA型だと、子猫は必ずA型が生まれるんだそうです♡そして、B型同士の両親からしか生まれないB型の猫が一番珍しいと言えます★
猫の血液型を知っておくと良い理由♡
でも、猫の血液型を知るためには獣医さんにお願いして、調べてもらう必要があり、猫の血液型を知っている飼い主さんは少ないと思います…普段の生活で猫の血液型を知っておく必要はないですが、猫が輸血が必要になった場合、逆に血が足りない猫に輸血をしてあげたい場合、そして出産をするときに血液型を知っておく必要があります。
●輸血で起こる拒絶反応
人でも、決まった血液型の人からしか輸血が行えないのと同じく、猫も異なった血液型の輸血を行ってしまうと副作用が発生してしまいます。そのため、輸血される側の猫とする側の猫の血液型をきちんと知る必要があります。副作用の事を凝集反応といい、凝集反応には、血液の中に含まれる赤血球と血漿の特性が関係しています。その関係により、A型の猫にB型の血液を輸血するときより、B型の猫にA型の猫の血液を輸血する時の方が強い拒絶反応がおこり、死に至ることもあるほど危険といわれています。
輸血を行う時には、輸血を受ける猫と輸血をする猫の血液が拒絶反応が起きないかの検査を行います。なので、病院に任せておけば拒絶反応が出る事はないですが、事故などの緊急を要する場合は、猫の血液型を知っておくとすぐに輸血をすることが出来ます。
●新生子溶血とは?
先ほど、B型の猫にA型の猫の血液を輸血してしまうと大変危険だと話しましたが、これは“初乳”にも言えるといわれています。“初乳”とは、母猫が出産後、数日間の間だけ出す母乳の事を言います。初乳には自分の血液型以外の抗原に対する抗体が含まれていて、B型の母猫の母乳をA型の子猫が飲んでしまうと命を落としてしまうことがあるそうです。これを「新生子溶血」といいます。
なので、そうなってしまった場合は母猫からの母乳を飲まないように子猫を隔離する必要があります。A型の母猫からB型の子猫が生まれた場合は、“初乳”を与えても「新生子溶血」は起こりません。B型の猫自体が珍しですが、出産を考えてる猫は事前に獣医さんにお願いして、血液型の検査を行っておくといいかもしれません。
血液型で性格は変わる?品種との関係は?
人は血液型占いがあるぐらい、血液型で性格が分けられていますよね!でも実は血液型が性格に由来していると考えるのは、日本人特有だったりします…なので実は血液型と性格が関係しているということは科学的には立証されていなんです…なので猫も血液型によって性格が変わるとは言えません!それより猫は子猫時代に、父猫や母猫、兄妹たちと一緒に暮らすことが大事といわれています★
血液型と性格は関係していないですが、血液型と品種は関係しているとされています。猫の品種は突然変異から出来た経緯があるため、血液型に隔たりが見られるようになったそうです。B型が多い(25%以上)とされている品種は、ブリティッシュショートヘア、ラグドール、エキゾチックショートヘアなど、B型が比較的多い(10%~25%)とされている品種はアビシニアン、ソマリ、スフィンクス、ペルシャなど、B型が少ない(10%未満)とされている品種ははアメリカンショートヘア、シャム、ベンガル、メインクーンなどといわれています。さらに、日本にいる在来種の猫のほとんどがA型といわれています!
猫の血液型に関する知識が少しは身についたでしょうか?でも猫が輸血を行う、またしてもう場合でもたくさんの条件が必要です。それを私たちがすべて知ることは難しいですし、間違った知識は混乱をきたします!なので、実際に輸血が必要、または輸血がしたいと思ったときは必ず獣医さんに相談してください♪でも、私たちが「猫にはO型はいない」「猫はあわない血液型を混ぜてしまうと危険なことになる」ことなどを知っているだけで、助けになることはありますよね★