ほっこり癒しのねこ漫画♡『江の島ワイキキ食堂』オススメです♡

温かい日が増えて、桜の開花宣言もされて、すっかり春ですね。
春にオススメの観光スポットのひとつ、江の島。猫がたくさんいる島の一つとしても知られています。そんな江の島が舞台の猫漫画があるのはご存知でしょうか。その名も『江の島ワイキキ食堂』。「ねこぱんち」(少年画報社)に連載されていた漫画で、2009年にねこぱんちコミックスから単行本化され、去年の12月に発行された11巻で完結しました。
ほっこりあたたかくて、感動もあり、実際に江の島の猫たちに会いに行きたくなるこの漫画、温かい春の日差しの中での読書にもオススメです!

舞台は江の島☆猫の島

タイトルのとおり、神奈川県藤沢市江の島が舞台。日本には猫の島と呼ばれる島がいくつかありますよね。江の島も猫がたくさんいるということで有名です。なぜ島には猫が多いのでしょう?おそらく車が通らないので交通事故で亡くなることが少ないからではないでしょうか。江の島には、徒歩で島をめぐる観光客や、お店ゆったりとした時間が流れています。
この物語の主人公は、江の島の辺津宮近くにある、地域密着型かつおしゃれで料理も抜群に美味しいという食堂の、若きオーナーシェフ頼(より)くん。しかもイケメン!と、その飼い猫オードリーちゃんの楽しく心温まるお話がくりひろげられるのです。一話完結になっているので、どこからでも読み始められます。通して読むと謎がとけるしかけがあります。その謎とは・・・

主人公(猫)オードリーってしゃべれるの?

1番の謎は、オードリーちゃんがしゃべれるということ!!飼い主なら「ウチの猫がしゃべったらな~」と、誰でも思ったことがあると思います。ぜひ、人間のようにおしゃべりをしてほしいのですが、賢いオードリーちゃんは、大好きな頼くんに気味悪がられるのをこわがって、しゃべれることは内緒にしています。猫がしゃべったら、嬉しいより、まず怖い…『化け猫』なんて言われて捨てられてしまうかもしれないと、オードリーちゃんは思っているのです。もちろん、心優しいイケメン頼くんは、そんなことするはずはないのですが。おっちょこちょいなオードリーちゃん、ぽろっと気持ちが言葉になって、たまに周囲の人に声を聞かれてドキッとなることもありますが(´Д`ι)。なんとかごまかしてやりすごします。でも、頼くんがピンチのときには、腹話術みたいなことや、変装したりしてピンチを救ってあげます。鈍感な頼くんには、なんとかバレずにすんでいるようです。猫なので、気まぐれで女王様気質なところはあるものの、頼くんにはいちずで献身的なオードリーちゃん。そんな二人(一匹と一人)をずっと見守っていたくなります。オードリーちゃんは秘密を最後まで隠し通せるのでしょうか…!?

オードリーの正体は…

しゃべれるオードリーちゃん、なんでそんな特殊能力を身につけたのかは、本人(猫)もわかりません。なにせ猫の頭脳なので、最近の事しかおぼえていられないようなのです(´;ω;`)。どうやら、お友達の貧乏神!?の話によると、オードリーちゃんはずいぶん長生きしているようなのです。何十年も、もしかしたらそれ以上長く生きているのかもしれません。言葉を話せて長生きで、普通の人の目に見えない神様たちと知り合いのオードリーちゃん、いったい何者なんでしょうか。
オードリーちゃんは、女の子(メス)で頼くんに近づく女性に嫉妬します。とくに頼くんの彼女候補ナンバーワン!幼馴染のヒカリちゃんには激しく嫉妬していて、二人が親密になるのを全力で邪魔しようとします(^^;)
嫉妬深いと言えば、江の島の弁財天は女性の神様で嫉妬深いと言われています。カップルで江の島に行くと神様が嫉妬して別れることになるとかいう噂もあるくらいです。実際はどんな神様なのでしょうか…海沿いや川沿いには、よく水を守護する女神が祭られています。江島神社も芸術・財宝・海上の女神、弁財天を祀っています。江の島の弁財天は、厳島・竹生島の弁財天とならんで、日本の三弁財天の一つに数えられていて、関東の竜神を抑える要となっているそうです。とてもえらい神様なのですね。カップルが別れてしまうという噂については、こちらの神社が悪縁切りの名所ということがあるのかもしれません。
他にも気になるポイントが、オードリーのお友達には3匹の子猫がいます。この3きょうだい?(性別不明)は オードリーちゃんに守られたり、逆にオードリーちゃんを助けたりいつも近くにいてくれます。江島神社には、明治になって、神道と仏教を分けてまつるようになった時に、弁財天と宗像三女神に分けられたという歴史があります。宗像三女神は、辺津宮(三女)・中津宮(次女)・奥津宮(長女)の3姉妹。なかなか大人にならないっぽい3匹の子猫たち、その名もチビーチ、チビニー、チビゾーは、まるで宗像三女神のようですね。オードリーちゃんと3匹の子猫たち、この構図は…もしかして、もともと同じ江島神社の神様だった弁財天と宗像三女神が猫たちの正体なのでしょうか!?やはりオードリーちゃんは弁財天の化身なのか(⦿_⦿)
などと、筆者もいろいろと想像しながら読ませていただきました。
完結編では、それまでの伏線がきれいに回収されて、謎が解けますよ(*ゝωб*)b

まとめ

春の風を感じに江の島観光に行ってみてはいかがでしょうか。
季節限定の江の島名物生シラスが食べられる時期になりました。
江島にはたくさんの観光スポットがあります。『江の島ワイキキ食堂』をガイドに観光するのもいいですね。
たとえば、島の入り口の弁財天仲見世通りあたりでは「丸焼きたこせんべい」が売っていたり、生シラス丼など海鮮が食べられる食堂が軒をつらねています。ここら辺のお土産屋さんがヒカリちゃんの実家になっています。そこからエスカーを登った先にあるのが江島神社辺津宮、このあたりに頼くんの食堂があるという設定になっています。もう少し上に登ると、江の島のランドマークになっている江の島シーキャンドルや、植物園のサムエル・コッキング苑があります。サムエル・コッキング苑にあるフレンチトースト専門店のLONCAFEは、海の見えるテラス席がステキです。他にも本格的イタリアンのお店イルキャンティ・カフェもあり、グルメを楽しむこともできます♪また、恋人同士が一緒に鐘を鳴らすと別れないと言われる『恋人の丘 龍恋の鐘』は、47話で高校時代の頼くんの青春の恋の思いで作りに一役買う龍神様として登場します。江の島全体に神社境内が点在していてパワースポットになっています。歩いてゆっくり回ればマンガの不思議な世界観を感じる事ができる楽しい島なのです。
「猫の島」で有名ということで、観光ついでに猫を探すのも楽しいと思います。思わぬところで猫との出会いもあるかもしれません。とくに神社の近くにはよく出没するようですよ。もしかしたら神様の化身かもしれません( ̄∇ ̄)v
江の島の猫たちは、島民が大切にお世話をしている地域猫だそうです。島民が大事に餌を与え健康管理をし、見守っている猫たちです。勝手な餌やりはやめましょう。もちろん連れ去りは絶対に禁止です。猫に出会ったら、かわいい猫たちに会えて良かったと、そっと見守りましょう(*´▽`人)

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