猫さんに愛されてる!出待ちしてくれる猫の気持ちを考えてみた!

「出待ち猫」という言葉はあまり聞かないのではないでしょうか。しかし猫を飼ったことがある飼い主さんなら誰もが経験されていることなのです。
例えば外から帰ったら愛猫が玄関でちょこんとお座りして待っていたりお風呂から出たら風呂場の外の足マットの上でまっているなど可愛いしぐさに思わずキュンとさせられることがありますよね。
そんな「出待ち猫」について調べてみました。

出待ち猫の心理

外から帰って来てドアを開けると、またお風呂やトイレから出てきたときにキラキラした瞳でじっと見つめながら愛猫が待っていてくれるとその顔を見た途端に日頃の疲れも吹っ飛んじゃいますよね。とても愛おしさが湧いてきます。
飼い主さんを待つ猫たちは一体どんな気持ちでいるのでしょうか。そして何故、待っているのでしょうか。
待っていてくれる愛猫の気持ちについて検証してみました。

猫はなぜ飼い主さんの帰宅時間がわかるの?

一説によると猫にはテレパシーがあり飼い主さんの気持ちを感じることが出来ると言われます。
出先で飼い主さんが「帰ろう」と思った気持ちをキャッチし伝わるようです。
猫は大好きな飼い主さんのことをいつも思っているのですね。
また猫に時間のことは分からないでしょうが、飼い主さんの1日の行動パターンを覚えているのではないでしょうか。

玄関で待っているパターン

飼い主さんがドアを開ける前に愛猫が玄関でお出迎え出来る理由は猫の優れた聴力にあります。
人間では気付かない小さな微音でも猫には聞こえています。音のする方向や音の違いが分かるため遠くから聞こえてくる飼い主さんの車のエンジン音や足音を聞き分け、玄関へ向かうのです。
猫はクールなイメージがありますが、とても寂しがり屋でもあるのです。
飼い主さんの顔を見たら嬉しくて構ってもらいたいとスリ寄ってきます。
外から帰ってきた飼い主さんに付いている知らない匂いを嗅ぎながら自分の匂いをつけるマーキングのために体や顔をこすりつけてきますよね。
中にはお腹が空いたとご飯を催促している子もいますよ。
飼い主さんはお出迎えの愛猫を思いっきり可愛がってあげてください。

お風呂の前で待っているパターン

飼い主さんがお風呂に入っているときに脱衣所で出待ちしている猫には飼い主さんのことを親のように思っていて親離れしていない子に多いようです。
飼い主さんの姿が見えないため不安を感じて鳴く猫もいます。この不安な感情が強くなると「分離不安症」という病気になるといいます。
兆候が見られるようなら病院に連れて行くことをオススメします。
飼い主さんと一緒にお風呂場で遊びたい、飼い主さんが湯船に浸かっているのを溺れていると勘違いして騒ぐ猫もいるようです。
ただ寂しいだろうからと猫が鳴くたびに声をかけたりドアを開けることはしないでください。鳴けば構ってもらえると思い、しつけ上の問題で止めた方がいいでしょう。

トイレの前で待っているパターン

猫にとって飼い主さんの姿が見えなくなりドアの向こうで水が流れる音やトイレットペーパーがコロコロ回る音が聞こえてくるととても気になるようです。
でも飼い主さんの姿が見えれば気にならなくなるのです。
大好きな飼い主さんのことを何でも把握したいのが猫の性なんですね。

その他の行動の心理

おとなしくじっと待っている出待ち猫さんの行動にプラスした飼い主さんへのLOVEモーションがあります。
飼い主さんから見ればたまらなく可愛いもののあれば、はてな?と感じるものもありますよね。
そんな行動をとるときの愛猫の気持ちをご紹介します。

窓からじっと見ている

ときどき窓からじっと外を眺めている猫がいます。それは大好きな飼い主さんの帰ってくる姿を少しでも早く見つけたいと思っているのです。
見つけた途端に窓から姿が消えますよね。
一目散に玄関へと走っているのです。
健気ですね。

抱っこをせがむ

抱っこをせがんでくるのはかなり待ちわびていたのでしょう。
抱っこされるのを嫌がる猫もいますが、そんな猫でも抱っこを要求してくることがあります。要求されたらまずは抱っこして甘えさせてあげましょう。
抱っこした猫がのどをゴロゴロ鳴らしているのは子猫が母猫に対し嬉しさや甘えていることを示す愛情表現ですので飼い主さんは思いっきりハグしてあげてください。

撫でたり抱っこしようとすると逃げる

飼い主さんがやっと帰って来て嬉しい仕草をしているのにもかかわらず、飼い主さんが撫でたり抱っこしようとすると逃げてしまう猫がいます。
「え?なんで?」と寂しく感じる方もいると思いますが、こんなときの猫はスキンシップを待っていたわけではなく他にしてほしいことがあるはずです。
逃げるときは愛猫が何をしてほしいかを考え、叶えてあげましょう。

出待ちしない猫もいる?

「ウチの猫は出待ちしてくれないけど、もしかして私は嫌われているのかしら?」とお考えの飼い主さんはいませんか?
大丈夫です。そんなことはありません。
猫の性格や生活環境の違いもあります。
ここではそんな飼い主さんのために調べてみました。

なぜ出待ちしないの?

出待ちしない理由としては多頭飼いのために飼い主さんと1対1という関係でないと飼い主さんへの依存度が低いことがあります。
また単頭飼いでもお腹が空いていない、寝ていて気付かなかった、飼い主さんは迎えに行かなくても入って来ることを知っているなど性格や生活のパターンを熟知しているとわざわざ出迎えることはしません。
あと寒い季節は寒がりの猫にとってはわざわざ寒さを堪えてまでお出迎えすることはないようです。
やはり個体別性格や生活環境が大きいですね。

家族の中で特定の人だけ待つ?

猫にとって特定の人というのはいつもお世話をしてくれる飼い主さんのことです。ごはんやおやつをくれる、遊んでくれる、一緒に寝てくれるといった猫からしてみれば安心してそばに居られる人の帰りを首を長~くしてお待ちかねです。
当然、その人に関しての音を知っていますからよく聞こえる耳で聞きつけ玄関までお出迎えします。
家族なのに待ってくれないと寂しい思いをされている方は猫ちゃんのお世話を買って出てください。
定着すれば、きっと出待ちしてくれるようになりますよ。

お留守番させるときに気をつけたい

猫はとても賢い動物です。と同時に感受性も高く個体別とはいえ飼い主さんにべったりという猫もいます。
そんな愛猫に留守番をさせるときには飼い主さんとしても色々と気を付けたいものです。
愛猫にとっても快適で飼い主さんが安心して家を空けることが出来る注意点についてご紹介します。

猫は寂しがり屋さん?

猫は習性として犬のように群れで生きる動物ではありませんので基本的にはひとりでいることは大丈夫です。
しかし、人間のペットとして長い間一緒に暮らしているとやはり飼い主さんが留守になると寂しさを感じるようです。
飼い主さんがいない時間が長ければ長いほど「分離不安」の症状が出て鳴き続けたり破壊行動をとる猫もいるようです。
1~2日の留守であるなら家でお留守番させるのも問題ないですが、3日以上家を空ける場合はペットホテルに預けたり気心の知れた人にお世話をお願いしたりペットシッターさんに依頼するなどの方法をとることをオススメします。
多頭飼いという方法もありますね。

留守中に用意するもの

飼い主さんが留守にしても短時間で帰宅するのであれば敢えて特別に用意をすることもないのですが、1日以上留守にするのであればある程度は愛猫にとって快適な環境を用意してあげましょう。
用意しておくものとしては、頭数分のベッド、自動式給餌器、複数の循環式給水器(フィルターによって新鮮な水を飲むことが出来ます)、普段使用している以外の予備のトイレ、おもちゃ、飼い主さんの匂いのついたもの、エアコンで温度調節、出来れば留守番カメラなどになります。
愛猫がなるべくストレスを感じないように留守番をさせることが猫を飼う上での飼い主さんの責任の1つだと考えます。

留守中に注意すること

留守番している愛猫の安全を考え、気をつけなければならないことがあります。
まずは猫の立入禁止のエリアへの侵入を防ぐために入口のドアをしっかり閉めて開けられないようにしておくことです。
そして愛猫がいる部屋の中には誤飲・誤食しないように小さなものや有害なもの、危険なものを置いておかないことや倒壊や落下事故にならないように部屋の中をチェックしてください。
また出掛けるときには戸締りをしっかりとして脱走しないようにしてください。
留守中には地震が来るかもしれません。不測の事態に備えて飼い主さんは愛猫の安全性を確保してあげましょう。

まとめ

皆さんの飼っている愛猫が出待ちする猫でも出待ちしない猫でも飼い主さんに対する愛情はしっかり持っています。
帰宅後は何かと忙しいことが山積していますが、まずは留守番をしていた愛猫に声をかけて撫でてあげてください。愛猫も寝ていたところを起きて飼い主さんのためにお出迎えしてくれたのかもしれません。
そしてお風呂やトイレの前で待ってくれていた健気な愛猫にも「待っててくれてありがとう」と撫でてあげてください。
愛猫はきちんと飼い主さんの言葉を理解してくれます。
コミュニケーションををとりながら愛猫との絆をより一層深めてくださいね。

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