芸能界にも猫好きの人はたくさんいますが、作家の人たちの中にも猫好きさんがたくさんいることを知っていますか?執筆活動の疲れを猫で癒してもらっているのでしょうか♡日本の作家の中でも、話題に事欠かない人といえば村上春樹先生じゃないでしょうか!村上先生といえば、毎回ノーベル文学賞の発表の時期になると話題になりますよね♪まだ一度も受賞したことはないですが、村上先生の作品は人を虜にする魅力があります☆そんな村上先生、7年ぶりの長編小説「騎士団長殺し」が2月24日に発売が決定しました!村上主義者の人でも、そうじゃない人でも新作発表にワクワクしているはずです♪村上先生の作品の中には猫が出てくるものも多くあります!今回は猫好きさんに是非読んでほしい、猫がでてくる村上春樹先生の作品をご紹介します♡
村上春樹先生と猫♡
飼い猫、ミューズとのエピソード
村上先生は、海外と日本を行き来したりしていて、SNSで日々を発信することもなく現在日本にいるのか、いないのかはっきりわからないような人です!作家さんなので、村上先生の飼い猫とのエピソードはエッセイなどの作品からしか読み解くことしかできません。そんな中でも有名な猫がいます、その名前は「ミューズ」。ミューズは「村上朝日堂はいかにして鍛えられたか」という本の中に出てきます!このミューズは村上先生が飼った猫の中で、一番のご長寿猫だそうです♪でも、村上先生が海外に移住することになり、当時の講談社の出版部長だった徳島さんという方に預けたそうです。なので、ミューズが21歳になった時、村上先生とは一緒に住んでいなかったんだそうです。このミューズを預ける代わりに書いた長編小説がベストセラーになった「ノルウエイの森」だそうです!このとき村上先生は、ベストセラーを生んでくれたミューズの事を「福猫」と呼んでいます♡
ミューズという名前は村上先生の奥さんが、たなべまさこさんの「ガラスの城」という少女漫画の登場人物からつけたんだそうで、先生は抵抗したそうですが押し切られミューズが定着したんだとか!笑 先生のもとに来たときは、ぴっと綺麗でスマートな生後半年の雌のシャム猫で、先生はミューズには奇妙なエピソードはたくさんあって本を一冊書けるくらいあるとも言っています♪エピソードの一つにミューズの出産話があります。ミューズは何度か子どもを産んだそうなのですが、猫は暗く人目を避けて出産するものなのに、ミューズは必ず明るいところで、しかも村上先生の隣で生んでいたんだそうです。「出産している猫と、夜中に何時間もじっと目と目を合わせているとき、僕と彼女とのあいだには完璧なコミュニケーションのようなものが存在したと思う」とはなしていて、これを奇妙な体験だったといっています。村上先生はミューズにめぐりあった事は人生における最もラッキーな出来事の一つだとも言っています♡
うちの猫たちから学んだ、人生の大切なこと
村上先生が最近出版した「村上さんのところ」という本にも猫とのエピソードがたくさん書かれています。この本は、インターネット上で質問を募集して、その質問に村上先生自らが答えていたホームページでのやり取りを書籍化したものです。この中で村上先生は「ムラカミクス」の三本の矢について話しています。「一の矢・知らん振り」、「二の矢・照れ隠し」、「三の矢・開き直り」だそうです!先生はこのあと「みんなうちの猫たちから学びました。だいたいこれで人生をしのいでいます。にゃー。」とも書いていて、先生が人生において大切と感じていることは猫から学んでいたということなんですね♡
“猫好きさん”におすすめ村上作品☆
「村上さんのところ」
この本は上記でも出てきましたが、村上先生が「村上さんのところ」というサイトで相談や質問メールに答えた回答を1冊の本に集められた物です!私は実際、村上さんのところで先生が1通ずつ質問に答えているところから読んでいたのですが、先生の答えは目から鱗で、勇気づけられたり逆に反省したりして、読んでいて新しい価値観がうまれ、先生のことをとても好きになりました♡この本は、書籍バージョンとコンプリート版の2パターン出ていて、先生は3716問の質問や相談に答えたので、その中の選りすぐったものが入っているのが、「書籍版」、すべてを完全収録し、ウェブサイト掲載時と同じの横組みスタイルで再現しているのが、電子書籍のみで発売されている「コンプリート版」です!私あ書籍版を購入しました♪これは物語ではなく、エッセイとも少し違うのですが質問に対する回答に時折、猫から教わったことが出てきたりして、猫好きの人は共感せずにはいられない内容になっています♪村上先生の作品を読んだことが無い人も、少し苦手という人もこの本を読んで先生の人となりを知ってから、先生の本を読むとまたひと味違った楽しみかたが出来ると思います☆
「村上朝日堂はいかにして鍛えられたか」
こちらの作品もミューズの話しを紹介する際に出てきた本ですが、「週刊朝日」に連載されたコラム「週刊村上朝日堂」をまとめたものです!こちらも物語と違って、コラムをまとめた物なので、先生の人となりを感じられる本となっています♪なによりこの本のあとがきには「この本は、去年の夏にとうとう死んでしまった我が長者猫ミューズの魂に、個人的に捧げられます」と書いてあり、村上先生の猫愛を感じられる1冊となっています。
「海辺のカフカ」
この作品は舞台化もされたり、村上作品の中でも有名なものなので知っている人も多いかもしれません!あらすじは、主人公の僕が、自分の分身ともいえるカラスに導かれて「世界で最もタフな15歳になる」ことを決意し、15歳の誕生日に父親と共に過ごした家を出ます。その後、さまざまな人と巡り会い、父親にかけられた「呪い」に向き合うことになります。一方、東京に住む、猫と会話のできる不思議な老人ナカタさんは、近所の迷い猫の捜索を引き受けたことがきっかけで、星野が運転する長距離トラックに乗って四国に向かうことになる。次第に僕とナカタさんの物が語りが交わっていきます…。
あらすじだけきくとどんな物語なのか難しく感じますよね、実際読んだ人も賛否両論に別れるようです。ですが、この本を猫好きさんにおすすめしたいのは、キーパーソンとして猫がたくさん出てくるからです!猫と会話が出来る不思議なナカタさんが出てきたり、「猫殺し」なんて言葉も出てきます、ゴマ、ミミ、トロといった猫たちも出てきて、猫なしには語れない物語となっているからです!村上作品を読んだことの無い人には独特の世界観で、読み進めるのに苦労するかもしれませんが、猫好きさんには是非詠んで貰いたい一冊です!
「ふわふわ」
この本は村上先生の文章を絵本にした一冊です。ただひたすら、1匹の猫のすばらしさについて書いてある本だそう。笑 猫好きの村上先生らしい本です☆物語の中に出てくる猫は先生が子供の頃に実際に飼っていた猫の話なんだそう♪「ぼくは世界じゅうのたいていの猫が好きだけれど、この地上に生きているあらゆる種類の猫たちのなかで、年老いたおおきな雌猫がいちばん好きだ」という言葉から始まるこの本、皆さんの猫の趣味は村上先生と合うでしょうか♪
村上春樹というと小説や翻訳した本などのイメージが強いですが、自身が描いているエッセイでは村上先生の猫好きな部分が垣間見えて親近感を覚えてしまいます♪2月24日に発売される先生の新作「騎士団長殺し」にも猫が登場するかきになるところですよね!先生の新作を読む前に、村上春樹を猫好き視点で振り返るのも良いかもしれませんよ☆