猫の殺処分の減少にひと役かってるって!「さくらねこ」ってどんな猫?

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日本では年間殺処分される猫の数が10年前には20万匹以上だったのが昨年の数は6.7万匹にまで減少しています。
まだまだ多くの命が犠牲となっていますが、この現象にひと役かっているのが「さくらねこ」活動です。
この「さくらねこ」は野良猫を対象としたもので飼われているペットには当てはまらないのですが、一体どんなふうに殺処分の減少にひと役かっているのかをご紹介していきます。

さくらねことは?

猫の繁殖力は強く、放っておけばどんどん数が増えていきます。
保健所における殺処分ゼロを目指すにはまず持ち込まれる野良猫の数を減らすことが必要とされます。そのためには出来る限りの野良猫、地域猫に対し不妊去勢の手術をして子猫が産まれないようにしなければなりません。
その不妊去勢手術が済んだ猫のことを「さくらねこ」と呼びます。

ネーミングの由来

「さくらねこ」という可愛い名前ですが、はじめは「耳先カットねこ」と呼ばれていました。2012年10月に沖縄県石垣島で行われたTNR活動の時にどうぶつ基金の当時の理事長と石垣島市長、雑誌「ねこ」の編集長の三者会談で名前が生まれました。
耳の先のカットの形が桜の花びらに似ているところから決定したのでしょう。
「さくらねこ」の誕生日は10月18日とされています。

さくらねこのしるし

「さくらねこ」は人から愛されてるねこという証です。
不妊手術を受けたオスねこは右の耳で、メスねこは左の耳が桜の花びらのようにV字にカットされています。ひと目でわかるようになっているのです。
耳をカットするというと痛くないのかとか可哀想と思うかもしれませんが、麻酔をしてカットするので痛みもなく出血もほとんどないとされています。専門家によるとその麻酔が切れても猫は痛みに鈍感なため辛い思いをしないようです。

地域猫とは?

野良猫のことが可哀想と思う地域の住民や保護ボランティアさんが野良猫にエサをあげたり世話をしながら管理している猫のことをいいます。
そして地域猫活動として住民や知識を持っているボランティアさん、そして行政とも連携しながら猫にとって良い環境をつくっています。
地域猫活動をする場所としては公園や空き地、理解ある住民の方の敷地などが適していると思います。スペースがあるところの方がエサをあげやすく見渡せて管理もしやすいでしょう。
時には駐車場で世話をされているところもありますが、寒い季節になると猫が車のボンネットに乗ったりエンジンルームやタイヤホールに入って大惨事になることもあります。防いだり確認するために「猫バンバン」しても出て来ない場合もあるようです。また事故も避けたいですよね。
野良猫とはいえせっかく地域猫として救済しているのですからその子たちの命を大切にしたいものです。
そしてすべての地域猫をさくらねこにすることも活動の1つなのです。

地域猫による迷惑・苦情

世の中には猫を嫌う人も大勢います。また猫アレルギーという人も飼い猫はおろか野良猫なんてとんでもないと考えている人もいます。
そんな人たちは当然、地域猫に対しても冷ややかな目を持っています。どうしてエサをあげるのか理解できないと不満を持っています。また猫が暮らしていることで糞尿や汚れでニオイがするから嫌だ、迷惑だと主張することもあります。
猫好きさんには仕方がないで通ることが猫嫌いさんには通用しないのです。もうこうなると猫というより人間同士の問題に発展してしまいます。
猫に罪はないのですが、難しい問題ですね。

さくらねこTNRとは?

さくらねこTNR(TNR先行型地域猫活動)のTNRとはTrap Neuter Return(トラップ・ニューター・リターン)の略で「猫を捕獲し不妊手術をして元の場所に戻す」という意味です。
このさくらねこTNRを実行するにあたり、多くのひとが心をひとつにして関わっています。

どうぶつ基金って

さくらねこTNRを推進しているのは、1988年に設立された「公益財団法人どうぶつ基金」です。
この団体のポリシーは「人と動物の幸せに共存する」とし猫の殺処分ゼロを目指して、2005年からこのTNR活動をスタートさせたのです。
猫は年に3回出産し1度の出産で5~7匹の子猫を産むとされています。しかも子猫が生後6ヶ月になると妊娠・出産できるようになるため、迅速にTNRしなければなりません。しかもまた新しく捨てられた猫がいるとその猫が不妊去勢手術していなければ子猫を産んでしまうということになりますので、しっかりとした管理が必要です。
そういった活動への支援にどうぶつ基金が取り組んでいるのです。

活動はどうやるの?

では活動方法についてご紹介します。

まず猫の捕獲するについてですが、日頃からエサをあげたり世話をしている地域の住人やボランティアさんたちによって捕まえることになります。これは猫に警戒心を持たせないためです。
捕獲機を仕掛け見張ります。猫が捕獲機に入った瞬間に布などで捕獲機を包み込み猫を怖がらせないようにします。また猫にケガを負わせないように気を配ることも大切です。
そして動物病院で不妊去勢手術を受けさせます。手術済のしるしである猫の耳に小さくV字カットします。
これが桜の花びらに似ているからさくらねこと呼ばれるのですね。
手術は全身麻酔で施されるため出血や痛みはほとんどないようです。

手術が済んだ猫を捕獲した元の場所に戻し術後の経過を見ます。稀に術後の状態が悪く命を落とす猫もいるのでボランティアさんも慎重に見守らなければなりません。
このTNR活動において心がけることがあります。
猫たちにあげたエサを置いたままにせず猫たちの食事が終わったら後片付けをしてその後の掃除をきちんとしなければいけません。場所が汚れ、衛生にもよくありませんし臭いが出ます。
近隣住民の方への配慮を怠ると十分な活動ができなくなります。
そして捕獲できなかった猫については速やかに捕獲しTNRをすることです。気を抜けば猫は増えます。
人間ひとりひとりの心のこもった行動が猫の命を救うのです。

地域猫たちを一代限りにとどめさせ、その猫生を出来る限り不自由なく暮らさせてあげたいです。
そしてこの活動により殺処分される猫の減少につながるのです。

活動に参加したいけど参加方法がわからない方へ

今まで猫の保護活動には興味があるものの、機会がなかったりよく分からないという方はまずはお住まいの地域にある動物保護団体、もしくは個人でされている方へお問い合わせされることをお勧めします。TNR活動に参加されているはずです。
猫のための動物保護団体・ボランティア団体の一覧表のアドレスは次になります。

http://tukichan.jp/b_contents/020.html/
http://oneli05.wixsite.com/onelaife/protection-facilities
http://lonelypet.jp/team

また個人的にTNR活動をしたいという方は、どうぶつ基金での一般枠への申し込みをする方法があります。
保護した猫の不妊去勢手術の費用を自己負担するのはとても大変です。
どうぶつ基金では協力病院で使用できる「さくらねこ無料不妊手術チケット」の発行をしているので手続きをされることをお勧めします。
どうぶつ基金ではこのチケットを使用してTNR活動するボランティアさんを「協働ボランティア」と呼びます。協働ボランティアになるには審査に通らなければなりません。
詳しくは下記、どうぶつ基金のサイトをご覧ください。
https://www.doubutukikin.or.jp/activity/campaign/campaign-latest#/

そしてこちらが協力動物病院のリストになります。
https://www.doubutukikin.or.jp/activity/campaign/hospital

さくらねこショップ

TNR活動に直接活動できないけど何か役に立ちたいと思っている方は、団体への寄付するという方法もあります。「さくらねこショップ」がお勧めです。どうぶつ基金が運営するいろいろな猫グッズを扱っていて、売上金は全額動物愛護活動に役立てるという機関です。興味のある方は次のアドレスからご覧ください。

http://doubutukikin.thebase.in/

まとめ

「猫の殺処分ゼロにする」をモットーに日本だけでなく、世界のあちこちでさくらねこTNR活動は行われています。
各国の保護ボランティアさんたちが毎日1匹でも多くの猫の命を救いたい一念で行政に働きかけ保護活動に励んでいます。その甲斐があってかなり処分数が減少してはいます。
でも未だに多くの猫たちが犠牲になっています。
殺処分ゼロになるにはまだまだ時間が掛かりますが、絶対に成し遂げなければならないと思います。そのためにも1つの対策でもある「さくらねこ」の存在を1人でも多くの方に知ってもらい、活動・推進に協力してほしいと願っています。




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