愛猫とのスキンシップに欠かせない!猫マッサージのあれこれ♪

猫の飼い方・知識

飼い主さんにとって愛猫のいつまでも元気な姿を見ていたいものです。
そして猫にしても日頃から様々なストレスを感じ人間のようにカラダが凝っていることもあるようです。そんな愛猫とのスキンシップも兼ねてマッサージをしながら健康チェックをしてみてはいかがでしょうか。ただ間違ったマッサージでは効果もなく反って健康を害してしまうことにもなりかねません。
愛猫のための失敗しないマッサージについてご紹介します。

猫のマッサージについて

猫はツンデレですが、実は飼い主さんにしてもらうマッサージが大好きなのです。マッサージをしてあげることで今日の愛猫の健康状態やご機嫌が分かるとともに有効なスキンシップになり、ますます愛猫とのいい関係つくりにもなりますよね。
そんな猫マッサージについてのノウハウをご紹介します。

マッサージするメリットとは?

マッサージには血行を良くしたり疲労回復させる、また食欲不振や下痢、便秘にも効果的などがあります。血流を促進することによって体の隅々にまで酸素がスムーズに運ばれ新陳代謝を活発にされるのです。
その他、スキンシップすることにより仲間意識を高めたりストレスを緩和するともいわれています。マッサージすることで体に触れ炎症やしこりや腫れなどを確認し病気の早期発見につながり愛猫の健康のチェックにも便利ですね。
あと愛猫だけでなくマッサージしている飼い主さんにもリラックスさせるという嬉しい効果があるようです。愛猫とふれあい、まさに「アニマルセラピー」ですね。

マッサージはいつする?

基本、猫はマイペースです。人から強制されるのを嫌います。
そして1991年にターナー博士が行った研究によると「猫の方から人にコンタクトすると接触時間は長くなる」とされています。
ではいつがベストかというと愛猫の方から催促してきたときがいいようです。
ただ気を付けなければならないのは猫が要求してきたときにすぐに応じると鳴けばすぐに願いが叶うと思い無駄鳴きが増えるので要求泣きが止んだタイミングでマッサージをするのがいいでしょう。

マッサージはする場所は?

猫はたとえ暑い夏であってもくっ付き合うというのですが、心理的な安心感を得たいのが理由のようです。
このことからもマッサージをするときは飼い主さんの膝やお腹の上か飼い主さんの匂いのするソファやベッドなどがいいですね。
愛猫に出来るだけリラックスできる場所を選んでください。

マッサージはする時間って?

マッサージをどれくらいの時間する必要があるのかといいますと、とくに決まってはいないようです。普通は集中力を考慮すると5~20分くらいが妥当でしょう。あまり長くするとリラックスしすぎて瞬膜が引っ込まなくなったというケースもあるくらいです。
あとは猫の方から「やめてサイン」が出たら止めましょう。やめてサインとは「デビルファイス(イカ耳)」になったり噛んできたときのことです。
何事も無理強いはしないようにしてください。

マッサージしてはいけないときって?

マッサージを控えなければならないのは熱がある、怪我をしていて炎症を起こしている、ガンを患っている、食事や激しい運動の直後などです。
熱があるときは不快に感じますし怪我をしているときは炎症があるので逆効果になります。ガンを患っている場合は血行を促進することによって転移を促すことに繋がります。
また食後は消化するために集まった血液が筋肉へ戻ることで消化不良を起こすことがあります。
運動の後はすぐにマッサージをせずに興奮した筋肉や神経をクールダウンさせてからする方が効果的です。

猫マッサージを実践しましょう

ではマッサージの実践へと進みますが、飼い主さんは愛猫の皮膚を傷つけないように爪は短く切り、手の温度も温かくしてくださいね。
愛猫のリラックス効果を高めるためにもまずは猫ちゃんの名前を呼びながら話しかけ抱っこしてあげてください。
決して無理強いはせずに週1~2回のペースを心がけましょう。

基本テクニック

マッサージは血流の流れ、毛の流れに沿って行います。猫の場合、体が小さいこともあり各ツボを的確に押さえるのが難しいですが、マッサージしていくことで自然にツボを刺激していくことになります。
マッサージのテクニックは以下の4方法が基本です。
・ストローク:手ぐしのように毛並みに沿って背中からお尻へ、お尻から後ろ足へゆっくりと撫でる
・円マッサージ:人差し指、中指、薬指を使い猫の筋肉に沿って円を描きながら撫でる
・指圧:人差し指と中指を猫の体に垂直に当て少しずつ力をいれながら3秒間押し離す。
・揉む・つまむ:人差し指と中指、親指を使い優しく皮膚をつまみあげたり戻したりをリズミカルにする。

マッサージを始める前の準備

猫の気持ちをリラックスさせるためにまずは頭を撫でてあげ、前足、背中、しっぽ、後ろ足の順番で撫でます。
このとき注意するのは猫の呼吸に合わせてゆっくりと手の平を動かし、毛の流れに沿って撫でてあげましょう。

左肩甲骨前縁・肩甲骨マッサージ

猫がリラックスしたところでまずは左肩甲骨前縁のマッサージをします。場所は左前足の付け根の少し上に平らな骨があるのが左肩甲骨前縁です。手の先で軽く押しながら円を描くようにマッサージします。
この場所はリンパの最終出口となるので全身の老廃物が溜まるところです。マッサージすることで老廃物が排出され前足のフットワークが軽くなり疲れにくく免疫力効果が高まるため重要な場所です。
そして肩甲骨は凝りやすい部分なので肩甲骨の上を押しながらもみこみます。付け根も指でキュッと押してあげてください。

頭と顔そして耳のマッサージ

左肩甲骨前縁・肩甲骨のマッサージに続いて顔の周り(頸部)のマッサージに入ります。手の平を使い口元から頬を引っ張るようにアゴまで撫でていき折り返し胸元まで返します。途中、気持ちがいいので耳の下くらいでグルグルと円を描いて軽く押してあげてください。
耳の真下と頭蓋骨の境目には「風池」と呼ばれるツボがあり頭の後ろから人差し指と親指で軽く押したりつまむようにマッサージします。血行がよくなり風邪や肩こりに効くといわれています。
頭のてっぺんには百会・四神総と呼ばれるツボがあり頭の血行をよくするので頭痛や耳鳴りに効果があります。親指と人差し指でぐっと指圧した後、親指と人差し指を縦横に動かし、頭皮を引っ張るように押し込みます。
そして顔のマッサージですが、顔には10個ものツボがあります。小さい面積の中でたくさんのツボがあるので顔のどこを押してもほとんどツボと思ってもいいでしょう。鼻筋を親指でなぞってストロークしてから顔全体を優しくもみこんであげてください。
ついでに耳のマッサージもしてあげたいです。耳の内側と外側を親指と人差し指でつまみ耳の根元をぐりぐりと優しくもみます。最後は耳の先に向けて指をスッと引きます。

背中マッサージ

背中は範囲が広いためツボの数も多いです。特に内臓に関係していくツボであるため重要なところと言えるでしょう。
背骨の沿うようにツボが並んでいます。手を背中に合わせて上から順番に親指で1つ1つを押さえるようにマッサージしましょう。

前足・肉球(後ろ足)

前足の肩からつま先に向かって指先でクルクル円を描くようにマッサージします。
指の間には合谷という抵抗力や免疫力を高めるツボがあるので軽く押してあげます。猫の指は1つずつ指先でつまんで軽く押さえるのですが、猫は前足を触られるのを嫌う傾向がありますから嫌がるようなら止めておきましょう。
肉球のマッサージですが、肉球の掌球のところに「湧泉」と呼ばれる疲労回復に効果のあるツボがあります。親指で3秒優しく押してあげてください。押したら3秒休憩、と3回ほど繰り返すことが効果的です。

お腹マッサージ

お腹には「中かん」と呼ばれる胃の働きを保ち食欲不振や消化不良の改善に効果のあるツボがあります。このツボを人差し指と親指、中指で円を描くように優しく押しながらマッサージします。それを少しずつ下から上へずらしていきます。
お腹は急所でもありお腹を触られるのを嫌がる猫が多い、とてもデリケートな場所です。嫌がるときはマッサージするのを止めておきましょう。
あとお腹と足の間に手を入れて境目をもみこむようにマッサージします。この場所もリンパが通っていてマッサージにより老廃物を押し流すことができるのです。
そして手の平で大きく円を描きながら腰から後ろ足の先へ向かってマッサージして終わりです。

皮膚マッサージ

マッサージの締めくくりとして皮膚をマッサージしてあげましょう。
猫の背中の余っている皮を引っ張って上に引き上げることでマッサージ効果があります。
この皮膚マッサージでひと通りのマッサージは終了になります。

マッサージの方法についてプロの方がYouTubeへ投稿されている動画が下記になります。
https://www.youtube.com/watch?v=-7vkWJAoGMw

ツボについての箇所や効果については「となりねこサイト」の下記記事をご参照ください。

【保存版】猫の健康に良いツボを調べてみた!

まとめ

飼い主さんにとって家族の一員である愛猫の健康管理はとても気になるものです。猫のカラダは被毛に覆われているため見ているだけでは気づかずに手遅れになってしまうこともあります。
愛猫のカラダをマッサージしながらスキンシップをとるのと同時に腫れたところやしこりがないかなどのチェックをしてあげましょう。
少しでも長く愛猫との生活を続けられるように頑張りましょう!




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