日本では今とっても猫が人気ですが、それは最近の事ですよね!以前は犬の方が人気で、人間と暮らしているペットも犬の方が多かった。ですが、最近は猫も人気になって色々なところで猫グッズや猫のイベントなどを目にしますね♡「2月22日」がニャンニャンニャンで猫の日といわれ、各所でその日に合わせてお祭りをやったりもしますね♪でも、日本以外の国では古くから猫を愛し町が猫一色に変わる、そんな日があるんです!しかもその祭りは3年に1度しか開催されない貴重なもので…開催される国はベルギー!フランスとの国境近くにあるフランドル地方の町イーペルです。そして、そのお祭り今年が3年に1度の年だったんですよ☆日本ではツアーも組まれていて、日本から訪れる方も多いようです♪そんなベルギーの「猫祭り」を紹介します☆
イーペルの伝統「猫祭り」♡
ベルギーの「猫祭り」はフランスとの国境近くのフランドル地方のイーペルという町で行われます。この町は人口が4万人ほど、東京の人口が1300万人なのでの小さな町ということがわかりますよね!イーペルでは1938年から3年に1度、5月の第2日曜日に「猫祭り」が開催されています♡普段は人口が少なく静かな町のイーペルがこの日は国内や国外から猫好きの人がたくさん集まり、猫、猫、猫の猫まみれになります!
「猫祭り」の歴史とは?
イーペルの猫祭りは、古くからおこなわれている祭りなので、行われれうようになった歴史的背景があります。12世紀から14世紀後半のフランドル地方は、良質な羊毛から編んだ高級毛織物を輸出することで、発展を遂げました。猫祭りが行われているイーペルも例外ではなく、毛織物の一大生産地となりました。イーペルでは倉庫に保管された毛織物をネズミの被害から守るために“猫”が飼われました。ネズミの駆除をする役割として猫は重宝されていたのです。
ですが、14世紀になると、ヨーロッパではペストという感染症が流行り昔はこの様な感染症などの病は“魔女の仕業”という考えがあり、魔女狩りというものが行われました。そして、魔女の使いと言われたのが“猫”だったのです。イーペルの人々は猫をとてもかわいがっていたので、「異教徒」と思われてしまいます。その疑いを晴らすために生きた猫を塔の上から投げ落として殺したそうです。また、猫が殺されたのは不衛生なネズミや猫そのものが病原菌を運ぶと考えられていたからだともいわれています。イーペルでは年に一度「猫の水曜日」に生きた猫を投げ落とす行為が1817年まで行われていました。今考えるととても残酷で怖い話です。
現代、時は流れましたが、こんな怖くて暗い歴史を忘れず、猫を悼むために猫の代わりにぬいぐるみを落とす形で1938年に「猫祭り」が開かれるようになりました。暗い過去がありますが、現在は猫好きが集まり、明るく楽しく猫を祝うお祭りに代わりました♪
町中が猫だらけ!人間もみんな猫に変身♡
祭りのメインは3時間にわたるパレード!
「猫祭り」の見どころはなんといっても「Kattenstoet」と呼ばれるパレード!猫に扮した人たちや大きな猫のオブジェなどが、イーペルの旧市街地でかつて猫を落としたといわれている繊維会館前のメインストリーを3時間かけてわたります!メインストーリーとに現れる猫はなんと15000匹になるともいわれています♡メインのパレードの前にスポンサーや関連団体のパレートもあるようなので3時間もかかる大がかりなパレードになるんですね☆日本から訪れるお客さんも多いようで、日本で猫がとても愛されているのがよくわかりますね♪
パレードでは、よく知られている猫キャラクターのオブジェはもちろんの事、子供から大人まで猫の仮装をして練り歩きます!猫のオブジェを乗せている巨大な山車は毎年異なるテーマで作られているそうで、音楽に合わせ歌やダンスをする人々もいてとっても盛り上がります☆パレードの最後には、王様シープルと王妃ミネケ・プスの全長50メートルを超える巨大な山車が登場します。
パレード後には、歴史になぞられた繊維会館から猫のぬいぐるみを投げるイベントや魔女の人形の火あぶりショーがクライマックスで用意されています!猫のぬいぐるみは下にいる人が取っていいのでとっても盛り上がりますよ♡
街中では猫のクッキーやぬいぐるみなども売っていて、本当に町をあげて猫一色に染まるんです♡猫に対する暗い歴史があるイーペルだからこそ、今はこんなにも猫を愛し敬うことが出来るのかもしれません。猫祭りは今年行われたので、次回は2011年の5月の第2日曜日!3年はまだまだ先だと思っていてもあっという間に経つ年月です、次回はぜひ現地に出向いて一緒に猫祭りに参加するのはどうでしょうか♡