コロコロ変わる猫の気分。どんなときにその気分のスイッチオンなのかを調べてみた!

猫のことを気まぐれであるとか、コロコロ気分が変わる動物だとされています。
一説によると猫の中には6つの性格があってその時々でコロコロ変えながらその気持ちを表わしているともいわれています。
私たち人間でも心は複雑です。当然猫の心も小さいながらも複雑であってもおかしくないですよね。
そんな猫にはどんな気分がありまた気分スイッチが入るきっかけについて検証してみました。

猫の気分スイッチって?

猫を女性に例えたりするほど猫は気分がコロコロ変わるといいます。
今まで猫なで声を出してすり寄ってきたりゴロゴロ喉をならして甘えていたかと思いきやいきなり猫パンチで叩いたり爪を出して威嚇したりとその時々の気分で態度が変わることもしばしばありますよね。
可愛いからつい振り回されてしまいますが、猫にはそんな気分の変わるスイッチがあるのです。
ここではそのスイッチについてご紹介します。

なぜ気分スイッチが切り替わる?

猫は気分スイッチが切り替わることでストレス発散できるとされています。そのスイッチオンの要因は様々あるようです。

  • 環境の変化
    元々は野生動物だった猫が現在ではペットとして人間に飼われるようになった長年の環境の変化により猫にも協調性が出てきたり人間から逃げずに友好的になっています。しかし、元の野生的な面も持ち合わせていますのでその両面が切り替わることになります。
    おとなしく温厚にしていたかと思えば知らない人が目の前に来た途端、シャーシャーと怒って威嚇するのもひとつの事例ですね。
  • 時間の経過
    猫は本来「薄明薄暮性」で夜明けと夕方に活動する動物です。季節により多少のずれはありますが、だいたい午前4時前後と午後6時前後が最も活発な時間帯です。この2つの時間の間は休憩時間ということになります。この時間の切替えがスイッチオンオフに見えるのです。
  • 季節による
    季節によって日照時間が変化します。その変化は性ホルモンに影響するため繁殖・発情に関係しています。猫の発情期は2~4月、6~8月になるのでオスは外へ出たがりメスはゴロゴロスリスリ床や地面に顔や体をこすりつける行動に出ます。避妊去勢手術済の猫でも野良猫のそういった行動やニオイなどで不安を感じたり落ち着きをなくしてしまうこともあります。
  • お天気による
    基本猫は雨が嫌いです。野生時代に雨が降ると獲物となる他の動物も活動しなくなり狩りの成功率が低くなるため猫もおとなしく寝ていたようです。
    またリビア砂漠発祥の猫は湿気の多い日本の夏の暑さも苦手でやはりジッとして過ごす姿を見かけますね。
    快適な温度は20℃前後といいますから過ごしやすくなったらスイッチオンでしょう。

相反する気分スイッチ

猫には「飼い猫気分」「野生猫気分」「親猫気分」「子猫気分」「兄弟猫気分」「恋人猫気分」の6つの気分がありそれぞれが相反するように変化するようです。つまり飼い猫⇔野生猫、親猫⇔子猫、兄弟猫⇔恋人猫となり気分スイッチが変わると表情や行動が一変したように見えることがあります。
1~2秒で変化するので驚かされることがあります。

6つの猫の気分モード

猫は気まぐれ、気分がコロコロと変わるといわれる理由として猫の中には6つの性格が混在しているようです。人間であれば6重人格といったところでしょうか。その6つの気分がかわるがわる出てくるために気分屋といわれるのです。
ここではその6つの気分について調べました。

飼い猫気分

ズバリ全く野生的でない飼い猫そのままの気分。警戒心もなく、寝る、食べるときに表れやすい気分です。
例えば、飼い主さんと一緒に布団の中で人間のように熟睡していたりお腹が空くと体をこすりつけながら甘える行動です。
また名前を呼ぶと「ニャー」と返事したりエサの袋の音がすると走って寄ってきたりするときも飼い猫気分ですね。

野生猫気分

猫本来の習性や本能が前面に出て警戒心が強く、攻撃的になっているときが野生猫気分にスイッチオンです。
まるで狩りをするときのように鋭い目つきで見てきたり突然お尻をフリフリして飛び掛かったりいきなり猛スピードで走り回っていると近くで見ていると少し怖いと感じることがあります。
また自分の嫌がることをされるといきなり噛んでくるのも野生の習性からのものです。

親猫気分

この気分は冷静で落ち着いた感じでいるときです。他の猫の猫の毛づくろいをしたり飼い主さんを舐めたり遊んでいてもどこか冷めたような感じであったり他の猫とじゃれあってもわざと負けてあげたりと親猫が子猫にするような行動をとったときは親猫気分なのです。
また何か獲物を捕ったときにわざわざ飼い主さんの前に持ってくるのも飼い主さんを子猫と思って起こす行動なのです。

子猫気分

これはまさしく子猫のように飼い主さんや他の猫にくっ付いて寝たりベッドをフミフミしながらチューチューと吸って喉をゴロゴロ鳴らすような甘えた行動をとるときの気分です。
また飼い主さんや他の猫のあとをついて回るのも子猫気分です。

兄弟猫気分

猫は子猫の時もよく兄弟で取っ組み合いをしながら遊んだり狩りの練習をしていますが、成猫になっても1日のうち1、2回は猫同士でじゃれています。
また飼い主さんにでもまるで兄弟と遊びたいと思っているように猫パンチしたりちょっかいを出してきます。
基本遊び心でいることから楽しそうな表情をしています。

恋人猫気分

よく尻尾の付け根のところをマッサージして欲しいとお尻を上げてきます。これは性的行動の表れで飼い主さんや他の猫と恋人のように仲良くしたいと思っています。
体をクネクネしながら寝転がったりうっとりしたような目つきで見つめてくるのも恋人気分なのです。こんなときに噛むのは甘噛みです。

しぐさでわかる気持ち

猫の感情は人間とあまり変わらないといいます。
猫の大脳皮質は犬よりも2倍発達しており記憶や思考がしっかりして感情表現が豊かであるとされています。
その感情を表現しているのが日頃のしぐさから感じ取れるのでここでは体の部位及びちょっとした行動別でご紹介します。

しっぽ編

私たち人間から見て、猫が自分の感情を表わすのに一番分かりやすいのはしっぽではないでしょうか。
しっぽの振り方や形状で喜びや怒り、テンションが下がっている、怖いなどが分かります。

  • しっぽをピーンと立てている…嬉しい、ご機嫌なとき
  • しっぽをボンボンに膨らませてる…怒ってる、イライラしてる、威嚇、興奮してる
  • しっぽをクネクネと大きく振る…テンション高めでこれから遊ぼうとしてる
  • しっぽをバタバタと床に打ち付ける…イライラしてる
  • しっぽを丸めて後ろ足の間に入れる…恐怖を感じている
  • しっぽをダラ~ンと下げている…気持ちが落ち込んでいる

猫がしっぽを膨らませているときは近づかない方がいいようです。

ヒゲ編

猫のヒゲの根元には敏感な神経がしっかりあって外部からの情報を取り入れたり気持ちを表現するのに一役買っています。主に向きが変わるのです。

  • ヒゲが上方に動く…嬉しい、ありがとう、構って欲しい
  • ヒゲが下方に向いてる…リラックスしています。
  • ヒゲが前に向く…好奇心に満ちている
  • ヒゲが後方へ弓のように向いてる…恐怖を感じています。

慣れないとなかなか見分けが難しいかもしれませんが、一度愛猫のヒゲを観察してみてください。

耳編

可愛い猫の耳ですが、こちらも結構感情を表わしています。猫は耳をよく動かしますからこんなに気持ちが変化しているのかなと思ってしまうほどです。

  • 耳が動いていない…リラックスしている、警戒心なし。
  • 耳が後ろに向く…イラッとしたりストレスを感じている、構って欲しくない。
  • 耳がしきりに左右別々に動いている…何だろう?興味津々なとき、音を拾おうとしている
  • 耳を頭に伏せる…恐怖、怒り、記憶に怖い思いをした場所が残っているとき

このように猫の耳の動きはリラックスや喜びなどの感情は表わさないようです。

甘噛み編

猫はときどき甘噛みをしてきます。結構痛いですが可愛いですよね。この本能による甘噛みにもその時の感情が出ているのです。

  • 飼い主さんのことが大好き
  • 「やめろーっ」と嫌がっている
  • オモチャか獲物だと思っている
  • 母猫の母乳を吸っている名残

愛猫が甘噛みしてきても決して叩くことはしないようにしてください。

ペロペロ編

このペロペロ攻撃は飼い主さんに心を許している証でもあります。愛猫がペロペロ舐めてきたら嬉しくて可愛くて仕方がないですね。
ペロペロ舐めるのにも猫にとっては様々な感情があるのです。

  • 顔を舐めるのは最大の愛情表現
  • 遊んでほしい、ごはんがほしいなどの要求
  • 大丈夫?と心配してくれている
  • 飼い主さんからするニオイのチェックまたはニオイを消す

いずれにしても猫が舐めるということは飼い主さんにとっては嬉しいことですね。

まとめ

いかがでしたか。
猫の気分を見ると思い当たる行動がたくさんありますよね。
猫が気まぐれといわれるのもこういった気持ちの切替えが頻繁に起きる所以なのです。
その時々の愛猫の様子を見て、今どんな気持ちでいるのかを考えながら過ごすのも猫を飼う醍醐味のひとつではないでしょうか。
今まで勘違いしていたところもあるかもしれないので正しながらこれからもにゃんずライフを楽しみたいと思います。

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