動物病院がお休みになる年末年始の為に準備できること。猫ちゃんと安心な年越しを♡

年末年始は、ほとんどの動物病院がお休みになります。
もし、ペットが急病になったり、事故にあったりしたらどうしたらいいでしょう。そんな場合の対処法や、そうならないために事前に準備しておくべきことについて書いています。年末年始に多くある、イベントにまつわる事故を防止する方法にも触れています。
年末年始に向けての猫ちゃんとの過ごし方の参考にしてみてください。

かかりつけの病院に確認を

年末年始の休診の確認

まずは、かかりつけの病院に年末年始の予定を確認しておきましょう。
お休みでも、その病院がかかりつけになっている患者さんのみ、救急で対応可能な病院もありますので、年末年始のお休みの確認と一緒に、休診日も対応してもらえるか確認してみましょう。また、お休みの日にも繋がる緊急連絡先があれば、聞いておくとさらに安心です。

健康状態の確認

体調の変化に気づけるように普段から健康状態に気を付けてあげましょう。病気になってからでは、普段との違いがわかりにくいものです。例えば、便の状態や、おしっこの色や頻度を観察しておきましょう。
もし体調がよくないようならば、お休みになる前に診察を受けておきましょう。
また、普段から気になっている症状があれば、お休み中に悪化する可能性もあるので、獣医さんに相談しておきましょう。

薬をもらっておく

普段から定期的に処方してもらっている薬があれば、お休み中に足りなくなることがないように、計算して処方してもらっておきましょう。
普段は獣医さんに投薬してもらっている場合は、自分でも投薬できるように、診察の際に薬の投与の仕方を教わっておきましょう。液体の薬はシリンジを使って投薬します。慣れていないと難しいので教えてもらっておきましょう。錠剤は、餌やおやつと一緒に薬を食べてくれない場合のコツなどを聞いておくと良いと思います。自由な猫は、自分の気に入らないものを口の中に入れられることを嫌がります。投薬に失敗して、薬を与えることができず病気が治らなかったり、症状が悪化してしまったりすることもあります。そんなことがないように、決められた薬をしっかり投薬できるようにしてあげましょう。
目薬や軟膏を処方されている猫には、エリザベスカラーを用意しておくと薬を舐めてしまうのを防げます。その他、エリザベスカラーはちょっとした傷口をなめたり、ストレスによる毛づくろいをさせないようにするときに使えますので、1つは用意しておくと便利です。エリザベスカラーは、動物病院で購入できますし、たいていのペットショップでも販売してます。

キャットフードや療法食をもらっておく

動物病院でキャットフードや、専用の療法食を購入している場合は、事前に注文しておきましょう。ペットフードメーカーのお正月休みもありますので、病院からメーカーからの取り寄せも遅れる場合もあります。お休み中にフードが無くなってしまったら大変です。在庫があるかを確認して、買い足しておきましょう。

 

もし、病院にかからなければならなくなったら?

かかりつけの病院に相談

通常は、年末年始や夜間はお休みでも、かかりつけの患者さんの事ならと、対応してくれるという病院は割と多くあります。一度、かかりつけの病院に相談をしてみましょう。もし、どうしても診察できない場合は、近くで対応してもらえそうな病院や、救急病院を教えてもらえないか聞いてみてもいいと思います。他の病院を紹介してもらえる場合は、症状の説明の仕方や、他の獣医さんに伝えておいた方がいい事を教えてもらいましょう。

救急病院は、突然行っていいの?

病気になってしまったり、怪我や誤飲などの事故にあってしまったら、迷わず病院を受診しましょう。数は多くありませんが、動物の救急病院は各地にあります。最寄りの救急病院はどこかNETで調べておきましょう。救急病院ではなくても、祝日や夜間も対応可能な病院もあります。『動物病院・救急・夜間・(地域名)』などで調べてみましょう。
事前に電話連絡をして、猫の症状を伝えておくとスムーズです。正確に伝えるため、病気なら時間ごとの経過をメモしておきましょう。事故の場合は、事故の状況や現状を客観的に伝えるようにしましょう。通常より費用が高額になるイメージがありますが、通常の病院と変わらない程度の料金のところもあります。また、夜間は特別料金になることもあります。いずれにせよ料金も含め事前に電話で確認をしておきましょう。
受診する際は、搬送中や院内での事故を防ぐために必ずキャリーケースを使いましょう。普段はおとなしい猫でも慣れない環境でパニックになり、暴走してしまうこともあります。キャリーケースがない場合は、洗濯ネットに入れて脱走を防止しましょう。

オンライン個別相談

費用は掛かりますが、24時間いつでも獣医師に相談できるジャストアンサーというサイトがあります。深夜や、かかりつけの動物病院がお休みの時に連絡ができるので、いざという時の保険として登録しておいてもいいかもしれません。病院に行くべきかどうかの相談をしてもいいと思います。質問サイトなので、時には返信に時間がかかることもあるようです。そんな時は、やはり病院に相談することをお勧めします。

年末年始に気を付けたい怪我や誤飲

遊んでいる最中などの怪我

いつもと違う室内の様子や、いつもより飼い主さんが一緒に居る時間が長いのが嬉しくて、はしゃぐ様子は可愛いと思います。ですが、遊んでいる際に転んであしを傷めてしまったり、ソファーなどからとび降りて骨折してしまったりすることがあります。特にまだ幼い子や体の小さい子、あしの長い子は注意が必要となります。

大掃除中の怪我、誤飲

大掃除中に使用したり出てきた画鋲や刃物などで怪我をしてしまったり、洗剤などを誤って飲んでしまう事故に注意が必要です。置いておいた掃除用具やごみで遊んでいるうちに、食べてしまうこともあります。できれば大掃除中は、猫をケージに入れておくなど、一時避難させてあげた方が無難です。筆者も経験がありますが、雑巾を洗うためにバケツに入れた水を、気が付くと猫が飲んでいました。洗剤が入ったものではなかったので良かったですが、十分に気を付けてあげたいです。

パーティーや親戚の集まりでの誤飲

パーティーや親戚の集まりで出された食事や串などを誤って食べてしまうと、中毒症状を起こしたり、手術をして取り除かなければならなくなることもあります。食べると中毒になってしまうネギ類は、食品に少量入っているだけでも症状が出てしまうことがあります。エビ、カニ、貝、タコ、イカの魚介類も食べると中毒になります。また、エビの殻や鶏肉の骨はのどに刺さる可能性があります。アルコールは、脳や体の細胞を壊してしますので、絶対あげてはいけません。食品が多く並ぶような会場には、猫は入れないような工夫をした方が、猫の為にもなります。
誤飲ではありませんが、おせちには、かまぼこなど猫も大好きな食材が入っています。人用の食品は猫にとっては塩分が強すぎます。特におせちは日持ちをよくするため、濃い味付けのものが多くなっています。塩分の取りすぎは結石症の原因や腎臓など負担になります。おねだりされると、ついついあげたくなりますが、控えましょう。また、猫好きのお客様にも「人の食べ物を与えないように」と伝えておきましょう。
ケーキの生クリームは、高脂質で欲しがる猫もいると思います。与えすぎはよくありませんが、ひと舐めするくらいなら問題ありません。ただし、チョコレートが入っているものは、中毒の原因になるのであげてはいけません。

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こんなものに注意

  • クリスマスツリー・・・キラキラ揺れるツリーの飾りにじゃれる猫がいますが、大型のツリーなどは倒れて猫や人に怪我をさせたり、調度品を壊す恐れもあります。心配がある場合は、いたずら防止グッズを活用するか、卓上ツリーで我慢することをおすすめします。
  • しめ飾り・・・ピラピラした形状が猫じゃらしのようで飛びついてしまう猫も多いと思います。もし、塗料がついたものだと、猫が齧って中毒になる恐れがあるので、注意が必要です。
  • 羽根つき・・・本物の羽子板の羽根は鳥の羽でできているため、猫が喜んでじゃれると思います。誤って食べてしまった時は、お腹にたまってしまうことがあるので、きちんと排泄されたか様子を見守ってあげましょう。また、羽根の重りが誤って猫に当たって怪我をさせてしまう恐れもあるので、子供用の軽いものや、スポンジボールを使った方が安全です。
  • 鏡餅・・・お飾りの橙(だいだい)は、転がして遊んでしまう事があります。しっかり固定するか、猫の手が届かないところに飾りましょう。また、お餅を食べるときは、猫が誤って食べてのどに詰まらせたり、足や毛に付いてパニックになることがあるので近づけない方が無難です。

まとめ

万が一に備えて、年末年始も対応してくれる動物病院を事前に確認しておきましょう。年末年始は、動物病院もお休みのところが多いということを自覚して、安全に年越しができるように、猫の健康管理に気を付けてあげましょう。猫の為の年越しの準備も、年末の習慣にしてあげたいですね。

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