愛猫とのお別れの時。どう送ってあげる?お葬式など供養の方法について。

命には限りがあります。考えるだけで悲しくなりますが、いつかは大切な猫とお別れする日がきます。どんなにつらくても、最期まで責任もって付き合い、天国へ見送ってあげるのも飼い主の最後のつとめだと思います。家族みんなで感謝の気持ちを込めて見届けましょう。きちんと供養をしてあげることで、愛猫を失い時が止まってしまった心を、前に進めることができるはずです。
供養のしかたはさまざまなので、愛猫に、また家族にあった方法で送りだしてあげましょう。

供養まで

体を清めて、涼しい場所に寝かせてあげましょう。
きつく絞ったタオルなどで顔や体をふいて、きれいに清めてあげましょう。時間がたつにつれ、硬直が始まりますので、その前に手足を身体の方に曲げて、体勢をととのえてあげます。
涼しい場所に寝かせてあげて、保冷材や氷を体の周りに置いてあげましょう。冬でも体が傷むことがありますので、同様になるべく早く冷やしてあげましょう。

お葬式

最近では、お葬式をしてくれる業者もあります。通常は、火葬までがセットになっているようです。体を清めて安置し、儀式をとりおこない火葬されます。遺体を店舗まで移動することができない場合や、自宅で送ってあげたいという場合は、車内炉のある車がある業者なら自宅まで来てもらうことができるので、自宅でお葬式をすることもできます。
じっくり送ってあげるなら、自身でお葬式をしてあげてもいいと思います。こうでなければならないという決まりはありません。好きなものやお花、キャンドルなどで飾ってあげるなどして、家族や可愛がってくれた方に、心ゆくまで最後のお別れをしてもらいましょう。

供養の方法

ペット葬儀業者へ依頼

ペット葬儀の業者やペット霊園に依頼する場合、火葬になります。このような業者は、葬儀、火葬、霊園への納骨までを請け負っているところがほとんどです。依頼した場合たいていは、火葬のみや、葬儀と火葬までなど、どこまで業者にまかせるか選べるようになっています。
火葬は、合同火葬・個別火葬・立会い個別火葬の3種類があります。
合同火葬は、他家のペットと合同で火葬します。複数のペットと一緒に火葬するため遺骨は戻ってこず、そのまま永代供養墓へ合祀埋葬されます。
個別火葬は、業者に遺体を預けて、火葬後に遺骨を戻してもらいます。個別での火葬のため、遺骨を戻してもらえます。
立会い火葬は、個別での火葬に立ち会って送り出してあげることができます。
店舗が斎場になっていてそちらで葬儀や火葬をしますが、遺体を運ぶことができない場合や、自宅で送ってあげたい場合は、火葬ができる車で来てもらうことができる業者もあります。また、霊園を持っていない業者でも、提携の霊園に納骨できるようになっている場合もあります。どこまで請け負ってもらえるか事前に確認するのがいいと思います。費用は、火葬だけ依頼した場合で2万円~3万円ほどです。
個別火葬ならば遺骨は戻してもらうことも可能ですので、心ゆくまで手元に置いて供養してあげられ、自宅に埋めてお墓を作ってあげることもできます。

自治体へ依頼

自治体へ依頼すると火葬になります。
ペットは法律的には、物扱いになります。飼い主(所有者)が自治体に依頼した場合、ペットの遺体は一般廃棄物となります。もし自治体に火葬の依頼をすると、ゴミというくくりになり、焼却されます。焼却された灰は一般廃棄物の処理場に埋められるため、遺骨は残らず、手元に戻ってくることはありません。自治体によっては、ペット専用の火葬施設を備えているところや、契約しているペット霊園に依頼するところもありますので、自分の自治体が、どのような対応をしているか調べてみてもいいと思います。
費用は自治体によって、その火葬のしかたによってまちまちです。有料ゴミ扱いとする場合、3,000円前後の自治体が多いようです。

自宅で埋葬する

ひと昔前までは、動物は土葬が一般的でした。愛猫が慣れ親しんだ自宅の庭に埋めて、土に還してあげたい、と思う方は多いと思います。飼い主さんの気持ちとしても、一緒に暮らした庭に埋葬し、身近に存在を感じながら、見守ってあげたいと思うと思います。
庭に埋葬する場合は、私有地であることが条件になります。法律上、公共の土地や他人の敷地には埋葬できません。土葬する場合は、木や段ボールなど土に還りやすい素材でできた棺に納めます。他の動物に荒らされたり、においが出ないようにするために1メートル以上の深さの穴を掘って埋めます。
遺体が土に還る過程で地下水を汚染してしまう可能性もあるため、近くに水場がないかなど確認が必要です。また、宗教・信条などから、自宅近くに動物を埋葬することをよく思わない方もいらっしゃると思います。このようにいろいろと近隣への配慮が必要なため、現実には広大な庭がないと難しいと思います。住宅街では、火葬した遺骨を埋葬する方が現実的だと思います。地域によっては、ペットの埋葬について条例で定められている場合もあるので、確認しておきましょう。

ペットロスの克服

家族の一員として過ごしてきた愛猫が天国に旅立ってしまうのは、本当につらいことだと思います。亡くなってしまったことを認められずに、どうしていいかわからなくなってしまうこともあると思います。私たちより命の短い猫とのお別れの日は、必ず来るものと思い、ふだんからその命を大事にすごしましょう。見送るのも飼い主のつとめと、しっかり供養し、天国へ送り出したら、また前に進めるのではないのでしょうか。
愛猫を失ったことのつらさのあまり、猫を愛せなくなってしまうことは、自身にとっても猫にとっても悲しい事です。猫がいない生活は考えられないけれど、失った悲しみを思うと、新しい猫を飼う勇気がでないという方は多いと思います。ですが他の猫をかわいがり、幸せにしてあげることも亡くなった愛猫への供養になると思います。そのさいの選択肢として、保護猫を迎えることをおすすめします。かなしみのあまり踏み切れなかったことが、「猫を助けるため」ということで、一歩を踏み出す助けになるかもしれません。保護猫をペットにするのは、猫の命を助けることになるのです。

体験して学んだ。ペットロス克服までに重要なこと

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