春を迎え換毛期になりましたね!
それにともない、毛玉を吐きやすい季節にもなってきました。この時期の毛玉ケアを怠ると、ひどい場合毛球症になってしまいます。
ケアの1つとして有効なのが「ねこ草」。実は自分で育てるのがとても簡単なのを知っていますか?この記事では、誰でも気軽にできる、ねこ草の育て方をご紹介します♪
毛玉ケアどうしてる?こだわり派なら自家栽培のねこ草がおすすめ
毛玉予防の第一歩はフラッシングですので、定期的にブラッシングしてあげて、毛玉を吐くことが少ないようにしてあげたいですよね。それでもきれい好きな猫は自分できれいにしますので、どうしても毛玉がたまりやすいです。毛玉が原因で便秘になったりするので、体に蓄積しないように注意が必要です。
そこで活躍するのがねこ草ですが、みなさんはどこで購入していますか?
ホームセンターやお花屋さんなどで購入する方が多いでしょうか?買えばすぐに食べられるようになってることが多いので、便利ですよね。
筆者も5年ほど前までは、お花屋さんで購入していましたが、根がしっかりはっていない鉢が多く、引っこ抜くようにして食べるウチの子達が食べると、土が散らかり困っていました。
また、成長しても食べきる前に枯れてしまい、もったいないなぁ、と思っていました。
そこで必要な分だけ作ることができる「自家栽培」に切り替えたのです!
必要な道具をそろえよう
まず、必要なもの4つを揃えましょう。タネなどはネットの他に、ホームセンター、ペットショップでも取り扱いがあります。
・鉢
・鉢底石
・野菜用土
・ねこ草の種
鉢
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鉢底石
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野菜用土
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大切な3つのポイント
ポイント①:鉢のサイズ
鉢は頭数に応じて変えた方が無駄がありません。
1匹なら直径10cmくらいの鉢(苗用ポットくらいの大きさ)、多頭飼いならば、15cm程度がちょうど良いです。大きいサイズをずっと置いておくよりも、月に4回程度植え直すくらいのサイズが、鮮度も保てて良いです。
ポイント②:鉢底石
しっかり根をはらせ、排水性を良くするために必須となります。比較的安価に手に入りますので、お忘れなく!
ポイント③:野菜用の土
ホームセンターなどの園芸コーナーに行くと、色んな土があって、どれを選んでいいのか迷ってしまいますよね?
その中でも野菜用を選んでください。自分が食べると思って作ってあげると、猫のためにも安心できますよね。
野菜用土が複数種類あったら、なるべく保水性の高い土を選んでください。
では、実際にねこ草を植える手順をご紹介します。
植える手順
①タネを水につける
タネは乾燥した状態で売られていますので、効率よく発芽させるためには、このステップが重要です。
しっかりと給水させてから植える事で、グンと発芽率が上がりますので、手間かもしれませんが、ここは必ずやりましょう。
タネの量は、10cm程度の鉢であれば、大さじ2杯ほどで充分です。多頭飼いの場合は、20cm程度の鉢に植える想定で、10cm向けの2~3倍にしてください。
タネを深めの容器にいれ(鉢とは別の容器)、上からたっぷりの水にをかけます。
この時浮いているタネがありますので、かき混ぜて、全て浸るようにします。少しくらい水から出ていても問題ありませんが、表面が乾いているタネが無いようにしてください。
そのまま1時間ほど浸してください。
②鉢の準備
次に鉢の底に鉢底石を入れます。
鉢の底が隠れる程度に入れてください。大きめの鉢底石だと、10cmの鉢は5~7個くらいで充分です。
次に野菜用の土を7分目くらいまで入れます。この時指で押したりしないでください。土がつまり過ぎると、根がはりにくくなります。
※私は室内で作業していますので、したにイチゴなどが入っていたトレーを使っていますが、通常の鉢用トレーでも大丈夫です。
③タネを入れる
土を入れた鉢に、水に浸しておいたタネを入れます。つけた水ごと、ゆっくりと入れてください。一気に入れるとあふれてしまいます。
④土をかぶせる
タネを入れた上に、隠れる程度の土をかぶせます。ここでも押したりしないでくださいね!発芽の妨げになります。
土をかぶせたら、少しずつ水をかけます。全体にまんべんなくかけ、下から水が出て来るようになったら完了です。
⑤発芽を待つ
発芽するまでは日の当らない場所に置き、毎日水をやり土を乾かさないようにしてください。
暖かい季節だと、3日程度で発芽が始まります。寒い時期は発芽しにくいので、アルミホイルなどをかぶせると、発芽しやすくなります。
写真は植えてから3日目の状態です。この季節なら、ほとんど3日くらいで発芽します。
⑥日当たりの良い場所に置く
発芽したら後は日に当たる場所に置きましょう。みるみる成長して、数日で食べられるようになります。
写真は4日目の状態です。どんどん伸びてきていますね。
こちらの写真が6日目です。もうほとんど出来上がりです!ウチの子は、この状態になると「ちょうだい!ちょうだい!」と騒ぎます(笑)若い芽は柔らかくて美味しいみたいです。
だいたい1週間程度で食べられるようになりますので、今食べているものが「もうすぐ枯れそうかな~?」というタイミングで、次のねこ草を作るとちょうどいいと思います。筆者は毎週のルーティンワークにいれていますので、週末に作っています。
いろいろ手順があるように見えて、慣れるまでは手間に感じるかもしれませんが、新鮮で安心できるねこ草ができますので、愛猫のためにぜひチャレンジしてみてくださいね!
おまけ:海外のねこ草事情
数年前にオーストリアのウィーンで、2匹の猫とくらしていました。キャットフードが日本と全然違うのはもちろんなんですが、一番びっくりしたのがねこ草でした。実用性を重んじるヨーロッパらしいな~とおもったので、ご紹介します。
それがこちら!
「Katzen Gras」です!
ドイツ語で猫は「Katzen」といいます。草が「Gras」なので、日本語と同じ呼び名なんです。
こちら、すでに封が切ってあるので、なんとなくお分かりかと思うのですが、プラスチックのお菓子が入っているようなパックに、土と種が入っているんです。ですので、切り取り線に沿って切るだけでセット完了!なすぐれものなんです。枯れてきたら、そのままゴミ箱にポイっとできますので、後片付けもらくちんです。
こちら、生えていた時の状態。
ちょっと枯れかかってますけど(笑)こんな感じでみっちり生えてきます。ねこ達も普通にたべていたので、美味しかったんだと思います。ただ1つだけ難点といえば、根のはりが浅いので、結構簡単に抜けちゃいます。土質が改善されれば、もっといいアイテムになるかもしれません。
以上、ねこ草の作り方と海外のねこ草事情でした!