【話題】ザ・ノンフィクション「犬と猫の向こう側」後編が放送!ナレーションは石田ゆり子さん

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6月3日(日)に放送されて、大反響だったザ・ノンフィクション「犬と猫の向こう側」。となりねこでも放送内容を紹介しました。放送された内容は、動物保護団体「犬猫みなしご救援隊」の代表、中谷百里さんの活動に同行したもの。猫や犬が好きだったら誰しもが目をつぶってはいれない問題が「犬猫の殺処分」。犬猫の殺処分ゼロを突き詰めていくと、新たに突き当たる問題が「多頭飼育崩壊」です。「多頭飼育崩壊」とは、猫や犬が好きでまずは1匹や2匹と少ない数を飼い始めるのですが、不妊去勢手術を行わなかったために自分では世話しきれないほどに犬や猫が増えてしまうことを言います。多頭飼育崩壊で増えてしまった猫や犬はそのまま保健所に保護されて、新しい飼い主が決まらないと殺処分されてしまいます。中谷さんは、そんな殺処分されてしまう猫や犬を保護しています。

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6月3日(日)には前編が放送されて、6月9日(日)には後編が放送されました。前編では「多頭飼育崩壊」で猫が増えて、世話が出来なくなってしまった女性を中谷さんが救いました。中谷さんは多頭飼育崩壊になってしまった飼い主を責めるのではなく、一緒に寄り添って猫たちだけではなく、飼い主さんの事をも救ってしまうすごい女性でした。

ザ・ノンフィクション「犬と猫の向こう側」が放送 ナレーションは石田ゆり子さん

6月9日(日)に放送された内容は多頭飼育崩壊で猫が100匹に増え飼えなくなってしまった一人暮らしの男性や、多頭飼育崩壊を中谷さんに救ってもらって、犬猫みなしご救援隊で働く女性の話です。2011年3月11日に起きた東日本大震災での犬猫の保護の活動についても放送されました。

後編のナレーションを務めているのも、もちろん女優の石田ゆり子さん!ハニタビのお母さんとして、そして雪ちゃんのママとして多くの猫好きさんたちが知っていますよね。内容は決して笑顔で見れるものではありませんが、石田さんの声がきちんと向き合わなければいけない現実を見る勇気をあたえてくれます。

おはようございます。 チームはちみつ🍯。 ツチノコ風の奥のひとは かくれんぼ禁止辞令がおりたので ふてくされながらも そばにいてくれています。 さて 本日14:00から 「ザ・ノンフィクション 〜犬と猫の向こう側 〜」の 後編、です。 先週の前編の反響はすさまじく 中谷百里さんのパワーと 行動力とお人柄に 魅了される人が後を絶たず。 本日の後編、どうぞお見逃しなく。 心からよろしくお願い いたします。 私はナレーションを、担当しています。 #ザノンフィクション #中谷百里 #犬と猫の向こう側 #犬猫みなしご救援隊

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犬猫みなしご救援隊とは?

犬猫みなしご救援隊

中谷さんが代表を務める「犬猫みなしご救援隊」は、NPO法人で小さな命が尽きる時まで’責任を持って育てる“終生飼養”と“譲渡活動”を基盤に、動物愛護の啓発活動を行い動物の適正飼養の推進と生命尊重の情操教育を広めています。ザ・ノンフィクションで紹介していたように、広島本部、栃木拠点、岡山拠点で引き取り手のない犬猫たちを保護し終生飼養しているのです。

猫100匹と暮らす一人暮らしの男性

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中谷さんと田原さんは観光バスを改装した「みなしご号」を走らせ中部地方でネコ100匹と暮らす男性の元を訪れます。男性は100匹まで増えてしまった猫をどうすることも出来ず中谷さんに助けを求めてきました。男性の家に行くのは3回目。今回ですべての猫を引き取る予定です。中谷さんと田原さんは男性の家に向かう際はいている靴のことでもめています。猫100匹の家に行くには靴が重要なんだそうです。

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なぜなら…猫100匹も暮らしている家の床は猫の糞尿とゴミでまみれていたからなのです。つぎつぎと猫を捕まえる中谷さん。猫たちに「幸せに暮らそう」と話しかけます。猫を探してコタツの下を見てみるとなんと猫の死体がありました。番組では猫の死体が画面に映し出され、私はくやしさと悲しさで目を背けそうになりました。衛生状態が悪く中谷さんが来る前に30匹以上の猫が死んだそうです。

多頭飼育崩壊3

男性は、商売に失敗して会社が倒産、その時に何もなくなり自己破産と離婚をしたそうです。子供もいるけど母親に親権があり、会うことはないと話します。一緒に住んでいた両親も父親が亡くなり母親がアルツハイマー病にかかりました。その母親の10年程の介護生活の時に猫が増えたんだそうです。母親が亡くなってから家に誰も来なくなったので掃除もしなくなったといっています。

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母親を亡くし何もしたくなくなった時に、唯一心を開けたのが猫だったと男性は話します。中谷さんはこの男性の家から合計86匹の猫を引き受けています。本来は有料なのですが、男性の経済状況を配慮して気持ちだけでいいということになっているそうです。猫にも男性にも幸せになって欲しいとの思いからです。

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3回に分けて行った男性の猫の引き取り。行くたびに男性が明るくなっていったと中谷さんが話していたのが印象的です。猫だけでなく人間をも助ける中谷さん。本当にすごい人なのです。

多頭飼育崩壊を救われて、中谷さんと働く女性

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犬猫みなしご救援隊の栃木拠点は、2011年の震災の後、福島の原発の20キロ圏内から救い出した動物の為に作ったもの。今では全国から保護した犬猫も暮らし、中谷さんたちは月に10日ここで暮らしています。

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猫舎には全国から保護した猫の他に、飼い主から有料で世話を頼まれた猫もいます。みんなリラックスして暮らしています。中谷さんと一緒に400匹の動物の世話をするのは、5名の常駐しているスタッフと日替わりでやってくるパートの従業員たちです。その中の1人がハビさん。実は特別な事情がありここで働くことになりました。

はびさん

ハビさんは飼っている猫が多頭飼育崩壊状態になってしまい中谷さんに助けを求めた張本人だったのでした。1年前、猫120匹を抱え困り果て中谷さんに電話をしました。

ハビさん2

猫の為に働き続けたハビさんですがそれも限界を迎え、ついに猫のご飯を買うお金も無くなってしまい、保健所やさまざまな所に助けを求めました。そんなハビさんを助けたのが中谷さんでした。すべての猫に避妊去勢手術をし、田原さんがアパートの床を張り替え生活を一新させたのです。

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猫を手放した後、ハビさんは犬猫みなしご救援隊で働くことになります。ハビさんはいまの生活を「充実している」と話します。多頭飼育崩壊をまねくのは、もともとは犬や猫が好きな人。中谷さんは改善できる場合はとことん向き合います。それが中谷さんなのです。

2011年3月11日東日本大震災が中谷さんを変える

中谷さんを大きく変えたのは2011年3月11日の東日本大震災です。その2日後には中谷さんと田原さん広島を飛び出し被災地へ向かいました。2人が広島を出発した日、福島第一原発の20キロ圏内に避難勧告が出され、着の身着のまま避難する住民はやむ負えず犬や猫を置き去りにしました。時には涙で声を震わせて犬や猫を助けた中谷さん。

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「助けられなかった子がたくさんいて、昨日まで来ていた子が来なくなって、でも町には人が居なくて、どうしようもない、そうゆう嫌な事があったので、その子たちの死を無駄にするかしないかは今後の私だなとは思っていました」と話します。

田原さん

飼い主の依頼を受けてエサを運んだり、行方不明になった犬や猫の救出に明け暮れました。田原さんは避難勧告が出たけどこの子たちを置いて非難はできないという飼い主をたくさん見てきたといいます。「それが無かったらここまでできていなかったかもしれない、それがあるからできたんだと思う。その光景だけは一生忘れないと思う」と話しました。

猫3

中谷さんは、「今の猫ブームをなんとかしたいんよ。かわいいばっかりでね。写真撮られて、命はって生きとるんでね」と話します。ザ・ノンフィクション「犬と猫の向こう側」前後編を通して、改めて猫について考えました。猫は人間と一緒に暮らしご飯をもらう事で人と共に生きています。だからといって、猫を人間の思うようにしてはいけないのです。猫は私たちに癒しを与え、時に助けてくれます。だからといって猫は人間のものではないのです。逆に猫に私たち人間が癒しや助けをあげて幸せにしてあげなければいけないですよね。強いものが弱いものを守ってあげる。そんな“当たり前”が当たり前である世界になっていきたいです。

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