猫の循環式給水機☆導入時の利点と注意点!

猫の循環式給水機☆導入の利点と注意点!

愛猫家の間でしばしば話題になる「循環式給水機」。存在は知っているけど導入には至っていない・興味はあるけれどイマイチよくわからず1歩を踏み出せないでいる方も多いのではないでしょうか?そんな方々に向けて、今回は循環式給水機を導入する利点と、導入時の注意点をまとめました!

循環式給水機とは

「循環式給水機」とは、ポンプを使って水流を起こし、容器の中で水を循環させてくれる給水機です。多くの商品は濾過フィルターを採用しており、カルキ臭の除去や軟水化などの付加効果を狙ったフィルターが各メーカーから発売されています。「愛猫の飲水量を増やしたい」「留守にする時間が長いので、その間にできるだけ綺麗なお水を飲んで欲しい」という動機で導入される方がとても多いですね。
電気を使うとはいえ、ポンプ内の小さなモーターを回すだけ。電気代も月100円程度しか変わらないため、利点と注意点をしっかり理解して導入できれば、愛猫の健康を保つために効果を発揮してくれますよ☆

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導入する利点

流れる水で猫が興味を持つ

筆者が導入して、一番メリットを感じているのはここです!お皿に汲み置いている水には興味を示さない猫でも、流れる水は気になって飲んでくれることがあるんです。水道の蛇口からお水を飲みたがる猫ちゃんなら、導入することで飲水量が増えてくれるかもしれません◎

きれいな水を提供できる

これは非常によく語られるメリットですね!ポンプでぐるぐると水を循環させながら、活性炭やイオン交換材の入ったフィルターを通すので、そこで毛やホコリをストップしてくれます。今までお水を交換するときに「細かい埃が気になる」と思っていた方には嬉しいですね♪また、目に見えるゴミがなくなって、猫ちゃんも水を飲む気になりやすいというお話もあります。
実際にお水が「きれい」になっているかというと、実はそうでもないのですが……これは後述しますね。

各種フィルター

細かなゴミを取り除くだけではない、「活性炭フィルター」や「軟水化フィルター」など、愛猫家にとって嬉しい機能を持ったフィルターも発売されています☆
「活性炭フィルター」……活性炭の吸着効果を利用して、塩素の除去やカルキ臭の吸着を目的としたものです。抗菌性の活性炭を採用している場合は微生物の繁殖を押さえてくれることも。
「軟水化フィルター」……イオン交換材の働きにより、お水の硬度を下げることを目的としています。軟水化する時間の目安は一時間程度。硬度の高いお水は尿路結石の原因にもなってしまうので、気にして行きたい部分です。
カルキ臭が気になってお水をあまり飲まない子や、尿路結石が心配な雄猫の場合には、これらのフィルターによる付加効果も魅力的なのではないでしょうか。

導入する時の注意点

前の項では利点を説明しましたが、導入に当たっていくつか注意点もあります。使い方を誤ると猫の健康を害してしまうことにも繋がりかねません。見落とされがちな衛生面から、多くの方が気にされる洗浄面まで、注意点をまとめました☆

衛生面には気をつけましょう

勘違いされがちなのですが、「きれいな水を提供できる」というのは「水換え頻度が下がる」という意味ではありません。どの商品もお水を綺麗に保てるよう最大限の工夫はされていますが、いくら循環していても、いくらフィルターを通していても、水は劣化します。また、フィルターはお水の中に沈んでいるため、猫の毛やフードのカスといった小さなゴミが「水の中から完全に取り除かれている」わけではないのです。飲み口にゴミが浮かんでいるということがなくなっても、水の中にあることは変わりないんです。
そして常に水分のある環境であるため、メンテナンスを怠ると細部にカビが生えてしまったり、水垢でヌルヌルになってしまう可能性も。
特に夏場は一日に一度は水換え・フィルターのごみ取りをし、最低でも週に一度はモーターまで分解洗浄をするようにしましょう!

電気を使う

水を循環させているポンプは電気を使っています。お水に電気が流れてしまうということはありませんが、基本的に家庭用電源から電気を供給することになります。コードをかじってしまう癖がある猫ちゃんの場合は他の家電製品と同じようにコードカバーなどで対策する必要があります。
また、外出時に停電などでモーターが止まるとお水を供給できなくなってしまうので、汲み置きのお水も用意しておく必要があります。これ一台でOK!と安心していると、思わぬ事故に繋がってしまう可能性があるので注意しましょう!

音がダメな猫ちゃんも。

基本的に循環式給水機はあまり音が出ないような設計になっているものが多いのですが、モーター音がダメな猫ちゃんもいるようです。また、セラミックや金属製の商品の場合はモーターの振動で触れ合った部分がカタカタと鳴る場合があります。猫ちゃんがその音を気にしてしまって、導入しても使ってくれないということも。
また、飼い主さんが音に敏感な場合はモーターが回転する低音や水の流れる音が気になる!ということもあるようです。とっても大きな音がするというわけではありませんが、モーターが回転する音は低音ですし、水の音は「水道の音かも」と勘違いしてしまう可能性もありますね。

場所をとります

循環式給水機はその構造上、お皿に水を汲み置いているよりも場所をとります。置く場所がない!という方もいるかもしれませんね。サイズはメーカーやモデルによって変わるので、購入前に一しっかりとサイズ確認をし、置けるかどうかを検討しましょう!

洗浄に手間がかかる、という声も

循環式給水機は、水を貯める器・ポンプ・フィルター・上蓋部分と最低でも四つのパーツからできています。ポンプはさらにいくつかのパーツが組み合わさっており、分解清掃ができるようになっているものがほとんどですね。パーツが多いということは、当然洗浄にもその分時間がかかってしまいます。また、細かい部品もあるので洗い辛いという面もあるでしょう。時間でいうと五分〜複雑なものでも十分程度あれば終わりますが、忙しい方にとってはデメリットとなってしまうかもしれません。

定期的なフィルター交換が必要

衛生的な利用を心がけると、やはり最低でも一月に一度はフィルター交換が必要です。とても高価という訳ではありませんが、定期的な出費が増えるとなると、と躊躇してしまう方もいるでしょう。フィルター価格はメーカーによって異なりますので、お財布と相談して、維持できるかどうかを検討しましょう。
また、メーカーによっては入手し辛い(販売店が少ない・ネットでしか買えない等)こともありますので、その点もよく確認されることをお勧めします。

実際の使用感

筆者宅では循環式給水機+軟水化フィルターを導入しているので、そちらの使用感を簡単にお伝えしたいと思います。

使用中の循環式給水機:ピュアクリスタル セラミックス
おそらく最も普及しているだろう循環式給水機、ジェックスの「ピュアクリスタル」です。プラスチックアレルギーがちょっと怖かったので飲み口がセラミックで出来ているモデルを購入しました。見た目もシンプルでかっこいいです!(笑)

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フィルターの入手性

そこそこ良いです。首都圏のペットショップであればほぼ確実に取り扱っているのは流石ですね。ランニングコストを下げるため、基本的にはネットでまとめ買いをしていますが、緊急に交換が必要になった時でも手に入れやすいというのは安心できます!

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音の大きさ

思っていたよりも静かです。フローリングの上で寝転がったりすると「ブーン」という低いモーター音が聞こえてくることもありますが、そうでない限りはほとんど生活音に紛れてしまうくらい。水流もそんなに強くないため、水の流れる音もほとんど気にならずに使用しています。

電気コードの対策

100円均一のケーブルチューブと配線カバーを使っています。壁のコンセントから伸びている方は配線カバーでがっちりと。給水機本体から伸びている方はなるべく短めにして、ぐるぐる巻きつけるタイプのケーブルチューブでガードしています。洗浄時もあまり手間がかからないのでオススメなスタイルです♪

大きさ

ざっくり25cm四方の床面積を占領しています。猫の食事場として設けていたごはん台よりもふた回りくらい大きいので、ワンルームだと少し導入をためらうサイズ感ですね。

洗浄の手間

ポンプのコードは水を貯める器の底に巻きつけるタイプなので、毎回解くのがちょっとめんどくさい感じがしますね。形にも独特な丸み、くぼみ、筒状の部分やポンプをはめるための溝があり、細部の掃除には手間がかかります。
ポンプ自体も分解するとポンプカバーを含めて六つのパーツに分かれてしまうので、「洗浄が楽!」とは言えない作りをしています。ただ、慣れてくると洗浄にかかる時間は五分程度。ジェックスから発売されている専用の洗浄ブラシもあるので、そちらを使えばもう少し短縮できるかもしれません☆

ランニングコスト

軟水化フィルター4枚入りで1100円程度。たとえ週一で交換してもこれなら許容範囲かな、という感じです。フィルターの交換頻度は汚れ具合によってまちまちですが、1〜3週間に一度程度です。猫がよく水を飲む&筆者が猫関係には若干神経質なため(笑)この交換頻度なのですが、メーカーでは3週間〜1ヶ月を推奨しています。毛やフードのカスが目立つ気がしてきたら交換の目安。飼育頭数や飲水量、猫の健康状態と合わせて観察することが大事ですね☆

まとめ

今回は循環式給水機を導入するにあたっての利点と注意点、最後に筆者が実際に使用しているモデルの使用感をご紹介しました。導入を考えている方にとって参考になれば幸いです♪
また、音や水の流れに猫ちゃんがびっくりして使ってくれないというパターンの場合、何日かすると慣れて飲んでくれることがあるようです。導入してすぐに「ダメだった」と見切りをつけず、少し様子を見るのも大切なことですね。
少し注意点が多いですが、愛猫が受け入れてくれさえすれば劇的に飲水量が増える可能性を持った素晴らしいアイテムです!愛猫がお水を飲んでくれない、というお悩みを抱えた方は導入を検討してみる価値がありそうです。
正しく使って、愛猫の健康維持にうまく役立てたいですね☆

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