アニマルコミュニケーターというお仕事を聞いた事がありますか?
最近では、テレビ番組でアニマルコミュニケーターの方が活躍しているのを見かけます。動物の気持ちを伝えて、その動物とコミュニケーションを取りたいと思っている人の心をつなげる場面は、とても感動します。筆者も、こんな能力があって、愛猫とお話ができたらな~とうらやましく思っていました。愛猫が今どういう気持ちなのか、何を考えているのかわかりたいと、飼い主なら一度は思ったことがあると思います。こんかい念願かなって、アニマルコミュニケーションのモニターをやらせてもらうチャンスをいただきました!アニマルコミュニケーターによるセッションのようすをレポートします!!
アニマルコミュニケーターとは
アニマルコミュニケーションをおこなう技術を持った専門家を、アニマルコミュニケーターと呼びます。 テレビ番組などで見かけるアニマルコミュニケーターのかたは、動物の心の声を聞き、人の声も動物に伝えることができ、その様子はまるで、動物と直接会話をしているようです。ということは、アニマルコミュニケーターとは、動物と話せる特殊能力をもった人のことかと思いますが、それは違うそうです。アニマルコミュニケーターは直接動物と会話をしているというより、動物の心を聞いている、または見ている、感じているということらしいのです。動物の心を感じとる能力、この能力は特別な人が持っているものではなく、誰にでも備わっている、インナーコミュニケーション能力だそうです。たとえば、自然のなかで風の音や小鳥の声に耳を傾け、地球や自然が生きていることを感じられるようなことだそうです。その能力を高める修行をすることにより、より動物の声を正確に聞き取ることができ、コミュニケーションをとることができるようになるそうです。通常は、専門講座などで学び、アニマルコミュニケーターの資格を取得します。
カウンセリングスタート!
アニマルコミュニケーションには、その方法などでいろいろな流派があるようです。テレパシーや霊感などの方法もあるようですが、今回筆者が体験したアニマルコミュニケーションは、ペットの心理学に加え、人間の心理学も用いて人と動物の心に触れて、双方をつなぐという方式です。この方式での講座もあり、だれでも勉強や修練すれば、能力と資格が与えられるそうです。
ヒアリング
今回は、筆者は対面で、愛猫は画像でカウンセリングをしてもらいました。ペットは、対面でも画像のみでも、どちらでもコミュニケーションに差はないそうです。
まずは私の自己紹介です。といっても名前くらいしか聞かれませんでした。
続いて愛猫「サラ」の紹介です。画像を見ていただき、名前、性別、年齢を伝えました。他に、サラがわが家にやってきた経緯をお話ししました。ヒアリングはこれくらいで、思ったより少なくて、こんな少しの情報でわかるのかな?と思いました。
聞きたいことは?
「では、サラちゃんに聞きたいことはなんですか?」と、セッションがスタートしたのですが、急にお声がけいただいたため、質問内容をよく考えていなかったのです。
私は、サラに何を聞いてみたいんだろう・・・改めて考えるとパッと思いつかなくて、質問を考えていなかったことを伝えると、「普段の飼い主さんとサラちゃんとの関係について振り返ってみては」とアドバイスをいただきました。愛猫自慢やのろけ話ならスラスラ出てきます。しゃべりはじめると、気になることが自然と浮かんできました。「サラは私の事を呼ぶけれど、呼ばれて行っても、いつも何をしてほしいのかわからないです。かまってほしいのかと思って、なでようとすると逃げてしまうし、ごはんもあげたし、トイレもきれいです。しかたなく結局おやつをあげて『良し』としてしまうのだけど、本当はそんなことを望んでいなかったかもしれない。もっと他にしてほしいことがあったのかもしれない。何をしてあげたら正解だったのかきいてみたいです。私はサラにもっと満足してほしいし、幸せに暮らしてほしいと思っているので。」と質問しました。
筆者が質問をすると、画像をじっと見つめ、お話をしてくれました。サラは、呼んで私が来てくれるのが嬉しい、返事をしてくれるだけで満足なのだそうです。
今回お世話になった先生は、動物の心が聞こえてくるそうです。そして、サラはおしゃべりなのだそうです。いろいろな子がいて、なかなか話してくれない子もいるそうで、そんな時は心を開いてもらうのに苦労するそうです。サラは素直で、聞いたことには何でも答えているそうです。子猫からずっと一人っ子で育てて、気位が高いお嬢様タイプだと思っていたので、気安くおしゃべりするとは、飼い主としては意外でした。
今度は先生の方から、「もっとサラちゃんの方から伝えたいことがあるようなので、こちらから質問させてください」と言われました。「まず、普段窓辺によくいますね?」といわれましたが、当たっています。サラはとても静かな子で、ほとんど一日動かず窓辺で日向ぼっこをしています。「それに、たまにじっと下から見つめてくることがありませんか?」と言われましたが、こちらも当たっています。鳴くわけでもなく、何を要求するでもなくじっと見つめてきます。これらの行動は、サラが私に伝えたいことがあるそうなのです。
愛猫が私に伝えてくれていたこと
窓辺にいるのは、「こういう温かいところで、ゆっくりすごしたらいいよ」と、私に教えてくれていたそうです。また下から見つめているときは、「急ぎすぎているからちょっと止まったら?」とか、「頑張らなくてもいいんだよ」と言ってくれているそうなのです。いかにものうちの子らしい上から目線の言い方です。
私の方が、サラのために何かをしてあげなきゃいけないと思っていたのに、逆にこんなに心配してもらっていたなんて、思ってもいませんでした。゚( ゚இ‸இ゚+)゚。
私が今まで考えていたサラの気持ちは、ちょっと違っていたようです。「サラは絶対こう思ってる」とか、「かわいそうだ」とか、私が勝手に決めつけていた事に気づきました。サラのためにもっともっと、何かやってあげなければ、と力みすぎていたようです。返事をされるだけで満足できるサラのおだやかさに気づいていませんでした。そんなサラのペースに合わせた付き合い方をすればいいんだと気づくことができました。なんだか肩の力が抜けたような気がしました(♡´ω`♡)
セッションを終えて
初めてのアニマルコミュニケーションで、なんだか心がいやされた気持ちになりました。人の心理学も含めたセッションの方法だったからでしょうか。先生のほんわかした人柄や、やさしく静かな話し方に温かい空間を感じました(静かでないと、小さな動物の声が聞こえないそうですが)。たまたまかもしれませんが、質問をかんがえるためにサラのことを真剣にふりかえった時間も、いやしの時間だったと思います。ふだんだったら「なんでかな~」くらいで通りすぎてしまっていたことに、向きあう時間をいただいた気がします。
アニマルコミュニケーションの方法もいろいろあるようです。たとえば、ペットが思っていることを淡々と伝えられるとか、アニマルコミュニケーターがペットに成り代わって会話してくれるとかあるそうです。筆者は、今回のように猫と人の両方の面からサポートされるような方法が、自分には合っていたと思います。もしセッションを受ける際は、自分に合った方式のアニマルコミュニケーションを選ぶと、より良い経験ができると思います。