体が小さい小型猫は華奢な体型だからこそ、猫好きの心をますます虜にしてしまうものですよね。
そんな小型猫好きさんは、世界最小の猫ともいわれる「クロアシネコ」のかわいさを堪能してみるのもおすすめ!
今回は、そんなクロアシネコの魅力をたっぷりと解説いたしますので、ぜひチェックしてみてくださいね♡
クロアシネコ誕生の歴史|ヒョウの祖先「プセウダエルルス」がルーツ!
クロアシネコを含むすべてのネコ科動物が誕生したのは、今からおよそ2000万年前。
現在ではヒョウの祖先ともいわれる「プセウダエルルス」という最古のネコ科動物がルーツになっているそうです★
そして、今から340年前にイエネコやヤマネコ、スナネコ、ジャングルキャットなどと同じ「ネコ系」という系統の中に含まれるようになったそうです。
ちなみに、スナネコやクロアシネコを「ネコの一種」だと思っている方も多いものですが、実は「イエネコと同じネコ系の一種」として分類されているだけなので、猫と同種ではないということを覚えておきましょう。クロアシネコは「ヤマネコ」い分類されます。
- ヤマネコ:代々野生種として独自の生態系で暮らしてきた猫を指します。家畜として飼われ始めたイエネコとは分類されます。日本には、リビアヤマネコ、ツシマヤマネコ、イリオモテヤマネコがいます。
- イエネコ:一般的に猫と呼んでいるのはイエネコの事。人間の家畜として飼われ始めた猫を指します。
- ノラネコ:イエネコが野生化した場合を指します。ヤマネコとの違いは、一度家畜目的で飼われていたかどうかになります。似ている気がしますが、チーターとトラくらい違うイメージです。
2011年からは、絶滅危惧種として扱われています。現在世界中で60匹程度しか生存が確認されていませんが、保護活動によって種を守る取り組みがなされています。
特徴|名前の通り足の裏は真っ黒♪
見た目
南アフリカ共和国やナミビア、ボツワナ、そしてジンバブエにも存在するクロアシネコは、名前の通り足の裏側が真っ黒なことが特徴。
さらに、世界最小の猫とも呼ばれるほど小柄な体格もクロアシネコのチャームポイントです♡
被毛の色は、薄茶色でベンガルのように大きな斑点模様を持っており、斑点はツシマヤマネコのように中央の部分が淡い色ではないこともポイントだといわれています。
平均体重
世界最小とも言われるクロアシネコの平均体重はオスで1.9kg、メスの場合はさらに軽く、1.6㎏程度。
子猫のときは手の中に隠れてしまうほどの大きさであるともいわれています。
また、平均体重が軽いクロアシネコは、体の大きさも小さく40~50cmほどまでしか成長しません★
さらに尻尾も15cmほどと平均的な猫種に比べて短いのも、クロアシネコならではです♪
感覚的にはうさぎ程度のサイズ感です。
平均寿命
クロアシネコの平均寿命は、適切な飼育環境の仲であれば10年程度だといわれています。
ただし、野生で生活している子の場合は身の回りに危険も多いので、平均寿命ももっと短くなっているようです。身体が小さい分、自然界ではハンデを負ってしまうのです。
性格|キリンをも襲う凄腕ハンター!
小さくてかわいらしい見た目のクロアシネコですが、実は性格が非常に獰猛で、まず人に懐くことはありません。単独行動が好きで、野性味が溢れているのもポイント。ザ・猫といった性格をしています。
そんなクロアシネコは普段、シロアリ自身が排泄物や唾液を混ぜて積み上げていった「シロアリの塚」や他の動物が捨てた穴などを住処にして生活しているそうです♪
そして、生息地の南アフリカでは「アリ塚のトラ」と呼ばれるほど、ワイルドな性格をしています。
そのハンター精神は素晴らしく、自分よりも背の高い相手にもひるまずに攻撃を仕掛けたり、時には頸動脈を狙ってキリンを襲うこともあるそう。
さらに、クロアシネコは獲物となる哺乳類やネズミ、鳥、昆虫、などを求めて一晩で25kmもの距離を移動することもあるほど、疲れ知らずだという特徴もあるようです★
絶滅危惧種のため飼育はNG!
キュートな見た目のクロアシネコを見ていると、思わず「飼育してみたい!」と思う方もいるかもしれませんが、クロアシネコは2011年に国際自然保護連合(IUCN)が定めた絶滅危惧種として認定されているので、自宅で飼うことは禁止されています。
さらに、クロアシネコは見た目によらず意外と食が太いため、一晩で250gものお肉(自分の体の1/6程度)をぺロリとたいらげてしまうという性質や、運動量多いという特徴もあるので、たとえ絶滅危惧種として認定されていなくても、一般の家庭で飼うのは難しいといえます。
クロアシネコの値段、価格相場は?
購入できないからこそ、動物園へ見に行こう★見れるだけで貴重な猫!
クロアシネコは絶滅危惧種のため、販売などもされておらず、相場となる価格もありません。
そのため、どうしてもクロアシネコを見たいと思った時は動物園へ足を運んでみましょう♪
ただし、日本の動物園では飼育されていないので、一目見るためにはアメリカまで行く必要があります。
現在、アメリカでクロアシネコの繁殖は、ペンシルバニア州にある「フィラデルフィア動物園」や、オマハの「ヘンリードーリー動物園」と「カンザスシティー動物園」で積極的に行われているそう。
中でも、フィラデルフィア動物園では2014年の4月にクロアシネコの3兄弟が誕生したばかりなので、ぜひそちらもチェックしてみましょう♪
フィラデルフィア動物園:http://www.philadelphiazoo.org/
ヘンリードーリー動物園:http://www.omahazoo.com/
カンザスシティー動物園:https://www.kansascityzoo.org/
家庭では飼えないからこそ、クロアシネコの良さを理解しよう♡
なかなか間近で見る機会のないクロアシネコは、とっても貴重な猫。
普段飼っているイエネコとは違った良さがあるからこそ、猫好きさんならクロアシネコの特徴や魅力には惹かれますよね♪
この記事を見てクロアシネコに興味を持った方の為に、フィラデルフィア動物園え生まれたクロアシネコの動画を紹介します♪普段は見られない貴重な姿が映されています。ぜひチェックしてくださいね♪
https://www.youtube.com/watch?v=37B4wDGjlb0