猫を飼っている方の中には、犬と同じように猫と外出を楽しみたいと思っている方もいるのでは?
しかし、猫は環境の変化を嫌う動物だからこそ、車に乗せるまでで一苦労してしまいますよね。
そこで今回は飼い猫を車に慣れさせるにはどうしたらいいのかをまとめてみましたので、動物病院へ連れて行くのが悩みの種になっている方も、ぜひチェックしてみてくださいね。
不安定な車内は猫にとって怖いもの…
車に乗せた途端に鳴き叫ぶ猫ちゃんは多いもの。猫が車を嫌ってしまうのは、車内の居心地の悪さも原因です。
猫はグラグラと揺れる場所だと、怖さを感じます。
その証拠に地震でおうちが揺れるとパニックになってしまう子も少なくありませんし、猫が乗っているテーブルを揺らすと、安定性を求めて床に降りことも多いのではないでしょうか。
それと同じで、車は坂道やでこぼこ道で車体が揺れてしまうため、猫は「不安定で怖い場所」だと思いやすいのです。
猫を車に慣れさせることは必要?
愛猫が車嫌いだと、つい猫の気持ちを尊重してあげたくもなります。
飼い主さんからしてみれば「一緒に外出することを諦めればいっか」と思うこともあるでしょう。
しかし、猫を車に慣れさせることは飼い主さんにとっても大きなメリットがあります。
まずは、車嫌いを克服すれば動物病院へ連れて行きやすくなるということ。
病院へ連れて行かなければいけないときは時として、一刻を争うこともあるでしょう。
そんなときに手こずってしまうと、猫の体に余計な負担をかけてしまいます。強いストレスが原因になり、病状が悪化してしまうこともあるかもしれません。
だからこそ、あらかじめ車内は安全な場所だということを猫に分かってもらうのが大切なのです。
そして、もうひとつの理由は災害に備えられるようになるからです。
最近は各地で予兆なく大きな地震が発生しているからこそ、自分の住んでいる地域は絶対に安全だと言い切れない方も多いのではないでしょうか。
災害時は人命の救助がどうしても優先されてしまうため、愛猫の命を守ってあげられるのは飼い主さんだけになってしまいます。
さらに、大きな災害が発生した時は猫もパニック状態になりやすく、行方不明になってしまう可能性も捨てきれません。
また、努力の甲斐あって愛猫を連れて逃げれたとしても、ペットを抱えての避難所生活は人の目が気になってしまうこともあるでしょう。
しかし、あらかじめ車に慣れさせておけば、車内を一時避難場所にすることもできます。
こんな風に、猫を車に慣れさせることには外出を楽しむ以外にも大きなメリットがあるのです。
車に慣れさせる前はハーネスの練習もしよう★
猫を車慣れさせるためには、まずハーネスを付けて一緒に外を歩けるようになることも大切です。
猫を車に乗せるときは、キャリーバッグを活用する飼い主さんも多いもの。
しかし、いつどんなアクシデントがあるのか分かりません。
例えば、キャリーバッグがアクシデントで開いてしまうかもしれませんし、ふとしたとき猫がパニックを起こして逃げ出そうとしてしまう恐れもあります。
そうした時、ハーネスに慣れさせておけばリードを繋げるので、猫を捕まえやすくなるでしょう。
また、一緒に外出を楽しみたいと思っている飼い主さんにとって、ハーネスは猫の命を守ってくれるものにもなります。
ハーネスを使えば、猫が車道に飛び出してしまうことを防いだり、危険な場所に立ち入らせないようにもできるはずです。
そして首輪と違って、ハーネスは首だけに負担がかからないので安全性も高いといえます。
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ハーネスの慣らし方とは?
1.ハーネスへの警戒心をなくそう
飼い猫をハーネスに慣らすには、まずハーネスに対しての警戒心を解きましょう。
子猫のうちからハーネスに慣れさせるのが一番良い方法ですが、実際にはなかなかできないこともありますよね。
そんなときは、ハーネスを猫の近くに置いておくことで「危険なものではない」ということを覚えさせるのがおすすめです。
ハーネスの着け心地を体感させよう
猫がハーネスを警戒しなくなったら、次は実際にハーネスをつけてみましょう。
ハーネスの違和感に猫が不快感を示したら抱っこやブラッシングをしてあげることでリラックスをさせるのも大切です。
その際は、最初から長時間つけるのはNG。
猫にとってストレスを与えないためにも、初めは5分などの短い時間だけつけ、徐々に時間を延ばしていきましょう。
ハーネスをつけながら遊ぼう
飼い猫がハーネスに慣れてきても、すぐにリードをつけるのはやめましょう。
猫にとってハーネスは身動きが取りづらいものなので、いつものように動けないとストレスを感じてしまいます
だからこそ、まずはハーネスをつけた状態で遊ぶことで、不自由さのある動きに慣れてもらうことが大切です。
また、おもちゃで楽しく遊ぶことができれば、ハーネスに対してもさらにいいイメージが持てるようになります。
おうちの中でリードをつけてみよう
ハーネスを装着したままの動きになれてきたら、いよいよリードをつけて実際に歩いてみましょう。
ただし、いきなり外に出ると環境の違いから猫もパニックになってしまいます。
そのため、まずは、おうちの中でリードをつけて一緒に歩くことから始めてみましょう。
その時、初めのうちは猫を自由に歩かせるのがポイント。なぜならば、リードを引っ張ったり、行動を制限したりしてしまうと猫はハーネスを付けて歩きたがらなくなるからです。
そしておうちの中で一緒に歩けるようになってきたら、実際にお外へ出て近所の探索から始めてみましょう。
外の世界は飼い猫のなわばりではないため、些細な音に敏感になる子もいますので、リードをしっかりと握るように心がけてください。
また、お外にはおうちの中ではかからないウイルスが蔓延している恐れもあるため、あらかじめワクチン接種をしておくことも忘れないようにしましょうね。
猫を車に慣れさせるには?
ハーネスに慣れてきたら、次はいよいよ猫を車慣れさせる方法を実践してみましょう。
1.まずは車を止めながら慣れさせよう
早く車に慣れさせたいと思う飼い主さんは初めから愛猫を乗せて、ある程度の距離を運転したくなるかと思います。
しかし、最初から動いた車に乗せてしまうと猫は大きな恐怖を抱いてしまうので要注意。
一度車を怖いものだと認識してしまうと、慣れさせるのにも時間がかかってしまう恐れがあります。
まず初めは車を動かさず、止めたままの状態で乗せてみましょう。
聴覚が鋭い猫はエンジン音を気にすることも多いので、止めた車に大人しく乗れるようになってからエンジンをかけることがポイントです。
また、乗せるときはキャリーバッグなどを用意することも大切。キャリーバッグのような狭い場所は猫に安心感を与えられますし、実際に運転するときに猫を車内で放しっぱなしにはできないので、初めから慣れさせておくようにしましょう。
2.車内で食事を与えよう
ひとまず愛猫が車に乗ってくれるようになったら、今度は車内が居心地のいい場所だということを教えてみましょう。
そのためには、車内で食事を与えることも効果的です。
猫は警戒していると食事を口にしない動物でもあるので、車の中で食事をしてくれるようになったら第一段階をクリアできたと思ってOK。
また、車内で食事ができるようになれば、外出時や災害時でもスムーズにごはんを与えられるようにもなります。
食事をクリアしたら、今度は水も同じように与えて、実際に外出したときでも困らないようにしておきましょう。
3.ブラッシングでリラックスさせよう
猫の中には、飼い主さんからのブラッシングでリラックスできる子もいますよね。
そうした子には車内でブラッシングを行って、さらに車に対してのイメージを良くしてみましょう。
普段からブラッシングをあまりしないという飼い主さんは、手で優しく飼い猫を撫でることでリラックスをさせてあげるのもおすすめです。
ただし、ブラッシング嫌いの子にこの方法をしてしまうと、車をより嫌いに思ってしまうので十分注意しましょう。
4.一緒に短距離の外出をしてみよう
停止中の車に大人しく乗れるようになったら、次は実際に外出をしてみましょう。
ただし、停止中の車と運転中の車は安定感が全く違うので、初めから長距離の外出は避けることが大切です。
まずは、揺れる車内に慣れさせることを目的とし、5分程度で着ける場所を選ぶようにしましょう。
その後、短距離の移動を何度か繰り返して、動く車にも慣れてきたら長距離にチャレンジします。
ただし、そのときは1~2時間ごとに休憩をとるのがおすすめ。
休憩中は愛猫が車酔いしていないかもチェックしてあげましょう。
猫も人もストレスフリーな外出を★
車内で鳴き叫んだり、ソワソワしたりしている愛猫の姿を見ていると、飼い主さんも不安になってしまうもの。
猫自身も大きなストレスを抱えてしまうため、体にもよくありません。
そんな悩みを解消するためには飼い主さんがサポートをしながら、車内は怖い場所ではないということを教えることがカギになります。
まさかの非常事態でも備えあれば憂いなしだといえるので、ぜひ災害対策としても猫を車に慣れさせてあげましょうね。
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