道端に捨てられている子猫を拾って動物病院に連れて行くと、獣医さんから「おなかに虫がいる」と言われることも多いですよね。
そんな風に子猫に寄生する虫には、実はさまざまな種類があるんです!
そこで今回は「条虫」という虫によって引き起こされる「条虫症」という病気について詳しくご説明いたしますので、ぜひご覧くださいね★
そもそも「条虫症」ってどんな病気なの?
「条虫」は細長くてひらぺったい体が特徴の寄生虫で、猫だけでなく犬や人間にも寄生するという特徴があります。
子猫がかかりやすい「条虫症」と引き起こすのは「ウリザネ条虫」「猫条虫」「マンソン裂頭条虫」の3種類だといわれています。
3つの条虫にはそれぞれ違いがあり、まず「ウリザネ条虫」は、寄生されているネズミやそのネズミの糞を口にすることで発症します。
また、カエルやヘビなどもこの寄生虫を持っていやすいので、空腹でカエルやヘビを食べてしまうと条虫症にかかってしまうこともあるんです。
同じように「ウリザネ条虫」もネズミやネズミの糞、カエルやヘビなどを口にすることで発症しますが、ノミに寄生していることもあるので、より注意が必要になってきます。
それに対して「猫条虫」はヘビやカエルにはおらず、ネズミやネズミの糞にしか寄生していないという特徴があり、同じ条虫症を引き起こす寄生虫でも種類によって違いがあるんです★
条虫症の症状とは?
条虫症にかかると、食欲や元気がなくなってしまいます。
また、下痢や嘔吐が続くので脱水症状になってしまうこともあり、子猫にとっては命に関わることもあるんです。
さらに、肛門付近を頻繁になめたり、壁や地面にこすり付けるといった行動が見られることもあります。
条虫症の治療法とは?
条虫症は猫のお腹の中から虫を駆除しないと治りません。
そのため、駆虫薬を与えることで治療しましょう。
なかなか薬だけでは口にしてくれないという子は普段食べているドライフードに混ぜたり、蒸したささみに塗って食べさせてあげるのがおすすめです♪
また、まれに肛門から条虫が飛び出していることもありますが、この時はむやみにとろうとしないことが大切です。
むりやり取ってしまうと腸管内に引っかかって重症化させてしまうことがあったりするので、必ず獣医さんの判断を待つようにしましょうね。
生魚に猫を近づけないようにすることも大切な予防法に★
条虫症をおうちで防ぐためには、マスやサケ、カマス、スズキなどの生魚に猫を近づけないようにすることも大切です。
こうした青魚には寄生中がいる場合が多いので、猫の健康を守るためにも絶対に青魚は生で与えないようにしましょう。