たれ耳で可愛いスコティッシュホールドはアメリカンショートヘアーを抜いて、今もっとも愛されている猫種でもありますよね。
しかし、そんなスコティッシュホールドだからこそなりやすい病気があるんです*
今回はスコティッシュホールドがかかりやすい「骨軟骨異形成症」という病気について詳しくご説明いたしますので、スコ飼いさん&スコフファンはぜひチェックしてみてくださいね!
「骨軟骨異形成症」ってどんな病気なの?
「骨軟骨異形成症」はスコティッシュホールドが発症しやすい病気で、スコティッシュホールドの中でも特に、折れ耳の子がかかりやすいといわれています。
この病気を発症してしまうスコティッシュホールド、他の猫種と比べるとは3倍ほども多いそう。
そうしたことから「FlFe」と「GCCF」と呼ばれるキャットショーは、この猫種を公認していません。
骨軟骨異形成症の原因はなに?
そもそもスコティッシュホールドのチャームポイントでもある折れ耳は、先天性な奇形のひとつ。
骨軟骨異形成症は、折れ耳の原因にもなっている「耳の発達異常」が全身の骨にも発症することで起こってしまう遺伝性の病気なんです。
遺伝性で発症するので、飼い主さんが予防することは不可能に近く、気づいたときには症状が進行してしまっていた…という場合も少なくありません*
「骨軟骨異形成症」はどんな症状がみられるの?
骨軟骨異形成症を発症すると、手首や足首の関節に骨でできたコブのようなものがみられるようになります。
そうしたコブができると関節が腫れて見えることも。
さらに、コブがは神経を圧迫するので痛みから歩くのをやめてしまったり、足を引きづるようになる子もいるのです*
どんな治療法があるの?
1.鎮静剤で痛みをやわらげて
症状が軽い場合は、鎮静剤を使って痛みをやわらげてあげるのも◎
痛みをやわらげながら、慎重に経過観察をしてコブの状態が悪化したらすぐに気づけるようにしておきましょう。
鎮静剤を使えば、猫ちゃんも足を引きずらずに歩けるようになることもあります☆
2.放射線でコブの成長を抑える
コブの状態が悪化してきたら、放射線治療に切り替えるのも大切。
放射線治療は、骨軟骨異形成症の治療法として効果的な治療法だといわれています。
コブの成長を抑えることができれば、猫ちゃんも歩くときにストレスや痛みを感じずに済みますよね★
3.手術でコブを取り除く
症状が重症な場合は、手術でコブを取り除くこともあります。
しかし、麻酔を使わなければならないので年を重ねたシニア猫にとっては体に負担になってしまうというデメリットも。
手術を検討するときは、獣医さんと術後のことについても詳しく話しておく必要があります*
4.最近開発された新薬「ビスフォスフォネート製剤」もおすすめ!
少し前までは放射線治療が一番効果的とされてきましたが、長く続く放射線治療は飼い主さんにとっても猫ちゃんにとってもストレスの原因になりますし、金銭面も心配になってきますよね*
そんな方におすすめなのが、ビスフォスフォネート製剤です。
ビスフォスフォネート製剤は放射線治療と同じように症状を抑えることができますし、1回の治療も15分ほどの点滴をするだけなので猫ちゃんに与える負担も軽くすることができます☆
猫ブームないまだからこそ正しい知識を持とう♡
猫ブームだと人気の猫種がとても可愛く見えてきて、思わず飼いたくなってきますよね*
しかし、猫種ごとに注意しなければいけない病気やお世話のポイントなどもあります。
猫ブームないまだからこそ、自分が欲しい猫種と本当に一生向き合っていけるのかをじっくり考えてみることも必要なのかもしれませんね。