猫なのに水が好き!? ターキッシュバンの特徴や性格について

ターキッシュバン

猫といえば水が嫌い、お風呂を嫌がる・・・そんなイメージがありませんか?ところがそんな常識を覆すような猫ちゃんがいるんです!

今回は、猫なのに水が好き!泳ぐのが好きな子もいるといわれるモコモコのしっぽにセミロングの美しい被毛とその特徴的な毛色のパターンが人気のターキッシュバンを紹介したいと思います。

ターキッシュバンの歴史

トルコ原産のターキッシュバン。トルコ東部の山岳地帯のヴァン湖周辺に生息していた自然発生した猫が起源だといわれています。
1955年にトルコを訪れていたイギリス人がヴァン湖で泳いでいる猫を発見し、イギリスに持ち帰ったことでヨーロッパに広まり、繁殖が行われ、現在の品種が確立しました。
もともとは「ターキッシュキャット(トルコの猫)」と呼ばれていましたが、1979年にイギリスで、1985年にアメリカでターキッシュバンと名称が変更されました。同じくトルコ原産のヴァン猫、ターキッシュアンゴラとともに希少な猫とされています。

ターキッシュバンの特徴

特徴

https://pixabay.com/ja/猫-トルコのヴァン-ホワイト-ペット-猫の顔-白猫-動物-714668/

被毛の特徴

ターキッシュバンの被毛は基本的にセミロングですが、暑さ、寒さともに厳しい山岳地帯を生活拠点としてきたターキッシュバン、季節に応じて被毛に変化が見られます。冬場は長く、カシミアのように柔らかい被毛。そして夏場は毛が抜け、冬に比べると短く、ベルベットのような肌触りとなります。ただし、しっぽは一年中変化がなく、モコモコ、ふわふわの長毛のままです。また、ターキッシュバンの被毛は防水性に優れています。

毛色は白を基調とし、耳の周りとしっぽに色、模様がついています。これは「バンパターン」と呼ばれ、ターキッシュバンの特徴の1つとなっています。模様の毛色にはブラック、クリーム、レッドタビー、ブラウンタビーなどの毛色が認められています。ちなみにヴァン猫はターキッシュバンと目の色や原産地が同じという共通点がありますが、被毛は白一色でスポットレスが原則とされています。

体の特徴

丸顔にせまい間隔の三角の耳、アーモンド型の大きな目を持つターキッシュバン。
目の色はアンバー、ブルー、また左右で色の違うオッドアイがあります。

胸部・肩部ががっしりとした筋肉質の体格で、胴長の体型。後ろ足が前足よりもわずかに長く、体重は4kg〜8kgでオスの方がやや大きく、一般的な猫よりも少し大きめです。成猫になるのに3年程度かかるといわれています。寿命は15年前後といわれ、一般的な猫と変わりはありません。

ターキッシュバンの性格と習性

泳ぐ猫

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愛情深く、冷静で穏やかな性格のターキッシュバン。頭がよく、飼い主にも従順なのでしつけもしやすいといわれています。処世術にも長けており、リーダーシップのある相手に従う面があります。

自由気ままで束縛されるのを嫌うので、長時間抱っこされたり、かまわれたりするのは苦手ですが、活発で遊ぶのが大好きなので、おもちゃを使ったりしてコミュニケーションをとるといいでしょう。

「泳ぐ猫」として知られているターキッシュバン。暑さ、寒さともに厳しい環境下のなか湖の魚を食糧とするため水に慣れていったのではないかといわれており、「ターキッシュ・スイミング・キャット」とも呼ばれています。しかし、すべての猫が泳ぐのが好きというわけではなく、一般的な猫よりも水に対する抵抗がないというのが正しいようです。「泳ぐのが好きだから」と水の中に放り込んだりしてはいけません♪

ターキッシュバンの飼い方のコツ

頭がよく、飼い主にも従順なターキッシュバンは比較的飼いやすい猫だといわれていますが、運動量が必要な猫なので、運動不足でストレスにならないよう、キャットタワーなどを利用して十分に運動のできる環境を用意してあげましょう。水遊びが好きな子も多いので、トイレの水を流したり、蛇口で遊ぶ子もいるようです。イタズラには注意してください。また浴槽や洗濯機のなかに入ったりしないよう蓋、扉を開けっ放しにしないように気をつけましょう。

ターキッシュバンの値段

値段

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日本ではまだ珍しく、希少な猫種のターキッシュバン。ブリーダーからの購入が一般的な入手方法になります。価格はブリーダーにより多少の違いがあるものの、20〜30万前後だといわれています。

気をつけるべき病気

ターキッシュバンは人間の手で作られた品種ではなく、自然発生した品種なので、遺伝疾患も少なく、丈夫な猫だといわれていますがかかりやすい病気がいくつかあります。

・肥大型心筋症(ひだいがたしんきんしょう)
心臓の筋肉が厚くなることで心臓の収縮がうまく行われず、血液の循環が悪くなる病気です。発症すると呼吸困難、後ろ足の麻痺、失神などの症状がみられ、最悪死に至ることもあります。初期の段階では目立った症状がみられないため発見が遅れることがあるので、早期発見につなげるためにも年に1回は定期検診を受けるようにしましょう。

・聴覚障害
ターキッシュバンに限らず、被毛が白く、オッドアイの猫は聴覚に障害がでやすいといわれています。猫は音で危険を察知するので、外で暮らしていれば大きなデメリットとなりますが、家のなかで暮らしていれば大きな問題はありません。聴覚障害は先天性のものがほとんどなので、治療というよりも突然近づいて驚かせたりしないなど安心して快適に暮らせるようサポートしてあげることが大切です。

・皮膚病
長く、防水性のある被毛を持つターキッシュバン。防水性に優れている分、被毛には皮脂が含まれています。毛玉にはなりにくいといわれていますが、こまめなブラッシング、月に1回程度はシャンプーをすることで皮膚を清潔に保ってあげましょう。

またターキッシュバンには猫には少ないとされるB型が比較的多いといわれています。手術で輸血が必要になるなどもしもの時のために血液型の検査を受けることをおすすめします。

まとめ

猫アレルギー

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「泳ぐ猫」として知られているターキッシュバン。その歴史は古くノアの方舟にでてくるという話があるほどです。実際、ノアの方舟の伝説が残るアララット山はターキッシュバンの生息地であるヴァン湖の近くにあります。

伝えられる話によるとターキッシュバンのしっぽはノアの方舟の扉に当たったことで色がつき、神の手がふれたことで頭に色がついたとされているそうです。

頭がよく、落ち着いた性格の持ち主のターキッシュバン。入手は簡単ではありませんが、とても飼いやすく初めて猫を飼うひとにもオススメです。また、猫アレルギーの原因となる猫アレルゲンの分泌の少ない「ハイポアレジェニック・キャット」でもあるので、猫アレルギーのひとでも飼いやすい猫ちゃんですよ♡

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