こんな深い意味があったんだ!猫カフェに行くと必ず手洗い、消毒する理由

昨今の猫ブームによって、沢山の猫カフェが増えています。皆さんも一度は行ったことがあるのではないでしょうか?猫カフェ巡りをしていて気づいたのですが、どこの猫カフェに行っても、手洗いや消毒をしてから触れ合います。実はそこには猫の病気予防が関わっているって知ってましたか!?この記事では猫カフェの基本から、手洗い・消毒の大切さまでをご紹介します!初めて行く方は、ぜひ参考にしてみてください☆

猫カフェでは「猫が第一!」

猫カフェのタイプ

ざっくり言うと、多数の猫達と触れ合いながら飲食ができるカフェです。それは、みなさんご存知だと思います。
私はもともと猫が好きでしたが、猫カフェに行くようになったのは、この2年程です。それまでは、猫カフェに何となく良くないイメージがあり、行くことに抵抗がありました。例えば、猫に嫌な思いをさせたり、無理に働かせてお客さんの相手をさせているのではないか、というイメージがあったからです。

ところが実際に行くと、どの猫カフェも「猫が第一!」という印象でした。たいていの猫カフェでは入店時に、猫の嫌がることはしないように等の説明を受けます。猫達への配慮のため、子供入店禁止や、保護者同伴でなければ入れない猫カフェが多くあります。
猫カフェは猫好きさんが集まっているだけあって、お客さんが猫達に気を使っている為、店内は大体静かです。全ては猫任せの、まったり、ほんわかした雰囲気がただよっています。猫の遊びのお相手をしたり、寝顔を眺めたり、ひざに乗ってきた猫を起こさないように読書をしたり、、、と幸せな時間が流れます。まさに癒しスポットです。

猫カフェのタイプは、猫によって大まかに3つのパターンに分けられると思います。

  • 純血種猫カフェ
  • 保護猫カフェ
  • 譲渡型猫カフェ

まずは、それぞれの猫カフェについてご紹介します!

猫カフェの種類と特徴

純血種猫カフェ

純血種の猫がいる猫カフェを純血種猫カフェです。
人気のノルウェージャンフォレストキャットや、ロシアンブルーやスコティッシュフォールドとか、とにかくカワイイ純血種の猫がいます。また、普段なかなかお目にかかれない珍しい猫がいる所もあります。
猫達は、お店の猫スタッフとして飼育されていて、猫カフェを住みかとしています。引退の年齢までは譲渡されることはほぼ無いため、いつも同じメンバーに会うことができます。ずっと同じお店にいるからか、慣れていて落ち着いている猫が多いようです。

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保護猫カフェ

保護猫カフェは、保護施設や野良猫から保護された猫(多くは雑種)がいるカフェです。保健所やシェルターから引き取られて来ます。野良猫生活が長かったりすると人慣れしていない子もいますが、逆に今まで人にかまってもらっていなかった為か人懐こく、よく遊んでくれるという面もあります。

譲渡型猫カフェ(譲渡型保護猫カフェ)

譲渡型猫カフェは、猫カフェとして営業しながら里親探しをしているカフェです。そこにいる子はたいていは保護猫です。保護猫カフェの多くが譲渡型で、保護された猫の里親を探し、また次の保護猫を迎え入れるという循環になっています。里親が決まった子は“卒業”となるため、メンバーは変わります。いつものあの猫と遊ぶ、という事はできないかもしれませんが、新入り猫は活発でよく遊んでくれます。毎回新しい気持ちで楽しく時間を過ごせると思います。

猫カフェには危険がいっぱい…?

猫カフェに入店すると、お店のルール説明を受けます。その後、猫と触れ合う前に、手洗いや消毒をします。これは、外の細菌やウイルスを店内に持ち込まないようにしているのです。

猫カフェの猫達は、多頭飼育状態にあるので、細菌やウイルスに感染すると他の猫に感染し、あっという間に店内で感染症が蔓延してしまいます。たくさんいる猫の中には、体が強い子もいれば、弱い子もいます。免疫力の弱い子に感染してしまった病気が、店内で他の猫達に一斉に感染してしまうこともあります。
また保護猫カフェや譲渡型保護猫カフェのように、メンバーの入れ替えが多いところでは大切にされていたとしても、その分ストレスを受けやすくなります。人間と同じで、ストレスは猫の免疫力を弱めてしまいます。

つまり、おうちで少数でのびのび暮らしている猫より感染のリスクが高いのです。もし感染してしまうと、病気にもよりますが重症化してしまうと、最悪死に至る場合もあるのです。その為、猫同士の感染、人から猫への感染を防いで猫の安全を守るためにも、入店時の消毒は必須なのです。
細菌やウイルスは、自然界に存在するものなので、猫を飼っていない人でも、細菌やウイルスを体や服に着けて運んでしまっていることがあります。なので、たとえ猫を飼っていない人でも必ず消毒をしましょう。
きちんと消毒する、衛生面の徹底されている猫カフェは、猫にとっても人にとってもいい猫カフェと言えます。

では、もし衛生管理を行わない場合どのような危険があるのか、感染症についてお話ししたいと思います。

猫にとって恐怖の感染症とは?

実際にかかる感染症とは、どんなものでしょうか。主なウイルス性感染症は3つあります。

  • 「猫伝染性腸炎」(猫汎白血球減少症)・・・パルボウイルスが原因で白血球が激減する。
  • 「猫ウイルス性鼻気管炎」・・・ヘルペスウイルスⅠ型が原因の猫の風邪。
  • 「猫カリシウイルス感染症」・・・カリシウイルスが原因の風邪。口内炎から潰瘍ができる。

この3つのウイルス病は、伝染力が強く、命取りになりかねない病気です。これらの感染症にかかると熱、食欲不振、嘔吐、下痢などの症状が出ます。
「猫ウイルス性鼻気管炎」や「猫カリシウイルス感染症」はいわゆる「猫風邪」と言われます。
パルボウイルスが原因の「猫伝染性腸炎」は、発熱、食欲不振、嘔吐、下痢などの症状がしばらく続いた後激しい脱水症状を起こし、そのまま死亡する可能性が非常に高いのです。このウイルスは自然界にあるウイルスの中でも、とても小さいウイルスです。外を歩いているうちに人の服や体に付いて店内に持ち込まれることがあります。猫カフェでは、特にパルボウイルスの感染を最も恐れ、注意しています。

猫の為に意識してほしい!消毒法とは?

猫カフェに行くと、靴下着用必須のところがほとんどだと思います。私も猫カフェに行くときはなるべく靴下を着用しています。夏などハダシやストッキングの時には、靴下を持参しています。靴下着用義務のある猫カフェでは、たいてい靴下の販売をしていて、その場で靴下に履き替えます。これも、パルボウイルス等の細菌やウイルス感染を防ぐためです。
パルボウイルスは地面に付着していることが多いのです。土足のお店の場合も、足ふきマットを踏むことで消毒をしています。入店時、手のひらのスプレー消毒と一緒に、足の裏もシュッと消毒をすればさらに安心です!

猫を飼っている人は、猫同士の感染を防ぐために、お店を出るときにも手足の消毒をした方が良いでしょう。これは、店内の猫が何らかの病気に感染していた場合、自宅の猫に感染するのを防ぐことに繋がります。

まとめ

たくさんの猫たちが生活している猫カフェでは、集団感染などの危険から猫を守るため、衛生環境を整えてあげる事が大切です。
特に保護猫カフェは、消毒を徹底しているところが多いと思います。保護猫カフェには、様々な理由で、いろいろな境遇の猫が保護されてきます。そんな中で猫たちの体調管理には細心の注意をしなくてはなりません。それは、猫カフェの猫たちを外部の細菌・ウイルスから守るためです。また、退店する際の消毒は、私たちとお家にいる飼い猫の為でもあります。

それぞれの猫カフェのルールを守って、きちんと消毒を済ませて猫と楽しい時間を過ごしましょう。同じ理由で、ペットショップに行った時も、備え付けの消毒液などで消毒して入店することをおすすめします。


悲しいことですが、中には衛生管理が徹底されていない猫カフェもあります。このような悲劇を生まないためにも、1人1人の協力が大切なのです。次に猫カフェに行くときは、きちんと消毒をして可愛がってあげましょう!

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