病気に気付いてあげよう!猫の日々の健康チェックまとめ

猫の病気・体調管理

愛猫の病気には、いち早く気づいてあげたいものです。早く気づけば、軽いうちに治療ができ、完治も早くなります。猫は言葉で訴えることはできないので、ちょっとした変化から、飼い主さんが愛猫の病気やケガに気づいてあげるほかありません。この記事では、猫の体の不調に気づいてあげるための、毎日の健康チェックのポイントをご紹介しています。また、愛猫の体調の変化に気づくために知っておきたい、ふだんの状態の把握の仕方についてもご紹介しています。
愛猫の体調管理のためにぜひ参考にしてみてください。

ふだんの健康状態知ろう

愛猫の異変に気づくには、いつもの健康状態を知っておくことが大切です。ふだんから基本データを把握しておきましょう。定期的にデータをとっていれば、異常がないかチェックしやすくなります。

猫の平均体温は?

38℃~39℃くらいが猫の平均体温です。
動物病院だと肛門で体温をはかりますが、体温計を肛門に3cmほど入れてはかるため、難しいと思います。自宅ではかる場合は、耳ですぐにはかれるペット用の体温計を用意した方が楽にできます。

いつもの体重を知ろう

体重は愛猫の健康のバロメーターになります。猫にとっては、たとえば0.5gの体重の変化でも大きな違いです。成長期の子猫や、シニア猫は特に数日おきくらいの頻度で体重測定をすることをおすすめします。
すぐに動いてしまう猫の体重をはかるには、赤ちゃん用の体重計があれば正確にはかれます。赤ちゃん用の電子体重計なら、箱などの入れ物に猫を入れてはかることもでき、あつかいやすいです。無い場合は、飼い主さんが猫を抱いて体重計にのってもはかることができます。

ごはんの量を管理しよう

愛猫のいつもの食事量を知っておきましょう。『置き餌&継ぎ足し』という与え方だと、いつもの量を把握しづらいですし、衛生的にも良くありません。ごはんをあたえる時間と量を管理することで、食事量や食欲の変化に気づけます。愛猫に合わせてちょうどいい量を調整してあげましょう。
ふだんから食事を管理しておけば、たとえば肥満になってしまった時にも、ダイエットをするための食事制限をしやすくなります。

日課にしたい健康チェックのポイント

見る!

  • ご飯の量と、お水の量・・・いつもと同じ量のごはんを食べているか、お水をどれくらい飲んだかチェックしましょう。
    ごはんを残すようになったり、食べるのが遅くなったら、口内炎歯肉炎など、口の中の病気が疑われます。また、食べ散らかすようになるったら、口の中が痛くてうまく噛めていない可能性があります。このような変化に気づいたら病院へ連れて行ってあげましょう。
    食欲がないだけでなく、元気がない、ぐったりしている、発熱しているなどの、その他の異常がある場合は、腎臓疾患感染症貧血など様々な病気が考えられます。全く食べないことが1日以上続く場合は、重症の可能性があります。季節や環境の変化によっても、食事量が変化することもありますので、ふだんからよく観察しましょう。
    お水を飲む量については、人とくらべて少なくても問題はありません。猫はもともと、水分をたくさんとらなくても大丈夫な体のしくみになっています。いつもよりたくさん飲んでいるような場合は、慢性腎不全など、腎臓の病気が疑われます。他にも、糖尿病甲状腺機能亢進症などの病気が考えられますので、飲水量の変化とあわせて不調のサインが見られたら、病院に行くことをおすすめします。飲水量が増えるのは、暖房などで乾燥しすぎている可能性もありますので、環境を見なおしてみましょう。また、寒いと動くのが億劫になって、あまり水を飲みにいかなくなることもあります。その場合は、部屋を暖めてあげるか、ウエットフードで水分を補ってあげるなど工夫してみましょう。
  • しぐさ・・・いつもより毛づくろいの時間が長い、頻繁に毛づくろいをしているのは、異変のサインです。歩くすがたが変な場合も要注意です。
    よくなめている所には、痛みやかゆみなどがある場合があります。ケガをしていたり、違和感を感じているか所なので、なめているか所をよく見てみましょう。おなかや陰部のあたりをよくなめているときは、膀胱炎尿石症の場合があります。他にも何かしら病気の可能性があるので、気をつけて見てあげましょう。毛づくろいには、気持ちを落ち着ける効果があります。ストレスを感じると、よく毛づくろいをするようになります。その場合は、ストレスのもとをとり除いてあげましょう。
    腰が下がった歩き方や、床におしりを着けるようなときは、肛門のう炎の可能性があります。他にも神経障害中毒などさまざまな病気の可能性があります。変な歩き方をしていたり、ふらついている場合は、まず病院に行くことをおすすめします。
  • 行動・・・よく鳴いている、よく寝ている、狭いところこもる、呼吸が荒い、吐くなど、いつもと違うところはないかチェックしましょう。
    よく鳴く猫もいるので、鳴きかたの他にも異常がないか観察しましょう。ふだんと違う鳴きかたが1日以上続いたら、動物病院で相談してみましょう。
    狭いところや、暗いところにこもったり、ふだんより寝てばかりいるのは、病気のサインの可能性があります。元気がなかったり、他にも体調に異常があるようなら、腎不全など、様々な病気の可能性がありますので、病院で調べてもらうことをおすすめします。受診のさいは、食事や水の量や、排泄や嘔吐などの他にも、ちょっとしたことでも獣医さんに伝えるようにしましょう。
    口を開けてハアハアと、呼吸が荒い場合は、呼吸困難に陥っている可能性があります。すぐに動物病院へ行くことをおすすめします。また、気温が高いと少し息が荒くなるので、その場合は室温の調整をしてあげましょう。
    猫はよく吐くことがあります。吐いた時間帯、回数、吐いたものの色がいつもと違うようなら、他にも異変がないか気を付けてみましょう。元気がなかったり、発熱や下痢がある場合は病院で診てもらいましょう。
  • うんちと、おしっこ・・・うんちや尿の量、軟便や下痢ではないか、血尿はないか、おしっこの回数は普通かをチェックしましょう。
    体調の変化が、もっともわかりやすく出るのが排泄物です。下痢や血尿が続く場合は、病気の可能性があるので、病院で診てもらいましょう。軟便がつづく場合や、頻繁におしっこに行く場合も見すごさずに、他にも症状がないかよく観察して、気になることがあれば病院で相談してみましょう。

触る!

  • 皮膚のようす
    ケガないか、できものがないか、探りながら触ってみましょう。禿げて、皮膚がぶつぶつしている場合は、疥癬などの皮膚病の可能性もあります。
  • 腫れや、しこり
    ブラッシングを嫌がる時は、触られたくないところや痛いところがある場合があります。骨折などのケガをおっていないか、虫刺され跡がないかなど、全身をよく観察してみましょう。いつもよりお腹が膨れている場合は、猫伝染性腹膜炎の可能性もあります。
  • 被毛のようす
    脱毛しているところはないか、毛艶はどうか見てみましょう。脱毛は、皮膚病か、ストレスによる毛づくろいのしすぎの可能性があります。
    毛艶が悪くなったら、毛づくろいがうまくできていないのかもしれません。猫は体調が悪くなると、毛づくろいをあまりしなくなります。または、口内炎などの口の病気が原因で、うまく毛づくろいができなくなっている可能性もあります。
    長毛の猫は、毛づくろいをしていても毛玉ができやすくなります。ブラシで梳いてあげましょう。毛玉ができてしまったら、はさみでカットしてあげましょう。

嗅ぐ!

  • おしっこのにおい
    猫のおしっこは若干のにおいがあるものです。マーキングの場合は、においが強くなります。逆ににおいがない場合は、糖尿病腎不全の可能性があります。
  • うんちのにおい
    下痢気味になると、においがきつくなります。いつもよりにおいが強いうんちが続く場合は、動物病院で相談してみましょう。
  • 口の周りのにおい
    口臭が強い場合は、歯周病口内炎になっていることがあります。他にも腎不全潰瘍など様々な病気の可能性があるので、病院で診てもらいましょう。
  • お尻の周りのにおい
    猫のお尻は、通常はきれいで、それほど臭くありません。強いにおいがするようなら、肛門のう炎の可能性があります。おしりの周りが汚れていてくさい場合は、下痢をしている可能性があるので、便の状態とあわせて観察してみましょう。

体の部位別チェック

異常が出やすい部位をまとめてみました。各部位のチェックポイントを参考にしてみてください。


  • 耳の中が汚れている
  • くさい
  • 頭をしきりに振る
  • かゆがる

耳の中に炎症が起きると、耳の中が汚くなります。頭を傾け、耳がピンとたたなくなることもあります。耳だれが増えると、細菌が繁殖してかゆがります。かゆがる原因は、ミミヒゼンダニが原因の場合もあります。病院で検査をしてもらいましょう。


  • 鼻が乾いている
  • 鼻水がでる
  • くしゃみをする
  • 鼻血が出る

眠っている時や、加齢で慢性的な場合以外で、鼻が乾いているのは、発熱や脱水の可能性があります。鼻水やくしゃみは、ウイルス性の病気や細菌感染、アレルギーの可能性があるので、病院で診てもらうことをおすすめします。人とちがい、猫はめったに鼻血を出すことはありません。鼻血を出していたら、白血病などの病気やケガの可能性があるので、病院へ行くことをおすすめします。

  • 目やにが多い
  • 涙が出る
  • かゆがる
  • 充血している
  • 白くにごっている
  • 瞬膜が出ている

目やにがたまっていて、くしゃみをしていたら、猫カゼなどのウイルス性疾患かもしれません。他にも、涙が出ていたり、充血している、かゆがる場合には結膜炎角膜炎など目の病気の可能性もあります。白くにごるのは、角膜炎の場合もありますが、物にぶつかるなど目がよく見えていないようなら、白内障の可能性もあります。第三のまぶたと言われる、瞬膜が出ている場合は、全身的な体調不良の可能性があります。

  • よだれが出る
  • くさい
  • 歯石がたまっている
  • 歯がぐらぐらしている
  • 口の中の色がいつもと違う

よだれや匂いは、歯肉炎や潰瘍などの可能性があります。歯石や歯垢は、口の中の病気の原因になるので、付着させないように歯磨きの習慣をつけましょう。
健康な時の口の中の色は、きれいなピンク色です。色が薄かったり、黄色っぽいなど、いつもと違うと感じたら病気の可能性があるので、動物病院で診てもらいましょう。

皮膚

  • 傷や湿疹がある
  • かゆがる
  • 脱毛している
  • 体をしきりになめる
  • できものがある

湿疹などでかゆがっている場合は、皮膚病や疥癬の可能性があります。脱毛するまでかいている場合は検査をおすすめします。ストレスでの脱毛もあります。できものがある場合も、病院で検査してもらいましょう。

まとめ

猫は体調が悪いことを隠そうとする習性がありますが、いつも身近で見ている飼い主さんだからこそわかるサインがあるはずです。「いつもと違う」「何か変」という感覚を大切に、気になるところがあれば、動物病院で相談してみましょう。ちょっとしたことで病気が見つかるケースもあります。獣医さんに説明するためにも、正常時の基本データや、異変をメモしておくと、正確な診断につながります。愛猫とのきずなを深めるためにも、ふだんからよく観察しておくことが大事なのです。




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