猫は毛色や毛柄によって性格がわかるってホント?!和ネコに着目してみました!

猫の毛色や毛柄の種類は遺伝子によって決まりとても豊富です。その種類によって性格が違い、ある程度どんな性格かを判断することができるとされています。
単色のもの、混色のものそして柄や配色が違う猫たち。自分のお気に入りの種類の猫がどんな性格をしているかちょっと気になりませんか。
今回は日本猫(和猫)にターゲットを絞り、猫を飼っている方、これから猫を迎えたいと思っている方のために紹介していきます。

猫の毛色の種類とは

猫には多くの毛色のパターンがあります。模様を合わせると24パターンほどあるともいわれています。
猫の毛色は神様が上から「ポタッ!」と一滴絵の具を落とすとその猫の色や柄が決まるとおとぎ話のような説を聞いたことがありますが、猫の毛の遺伝子は10種類あり父猫と母猫から遺伝子を1つずつもらって決まります。10遺伝子のうち1つは毛の長さを決めるものであり、残りの9遺伝子のうち6遺伝子で模様が決まり、残りの3遺伝子で毛色が決まります。
この3遺伝子が基本である白(W遺伝子)、黒(B遺伝子)、茶(O遺伝子)になります。
ここでは圧倒的に保護猫に多い和ネコの種類について紹介したいと思います。

単色の猫たち(ソリッド)

単色というとシンプルな黒猫、白猫、グレー猫になります。柄や模様もなく1色の猫です。
以前は黒猫と白猫ばかりでしたが、いつの頃からかグレー猫もよく見られるようになりましたね。一見、洋ネコのロシアンブルーのようにも見えます。
この3種類の中では白猫が1番人気のようです。次いでグレー猫で黒猫となっています。
黒猫も可愛いのですが、別名をカラス猫、熊猫と言われ黒色から不吉とか不気味と思う人もいるようです。

混色の猫たち

色が混ざっているというとサビ、黒白、茶白、三毛猫になります。
この4種類にプラスしてトビという模様があります。トビは白地が多くポンポンと色が飛んだパターンです。
そして三毛猫の不思議なことは極端にオス猫が少ないことです。本来ならオス猫は生まれないはずなのですが、遺伝子上において「クラインフェルター症候群」という性染色体の変異によって3000分の1の確率で生まれるというデータがあります。
サビ猫は茶色と黒がランダムに混ざった毛色です。このサビ猫も遺伝子の関係でほとんどがメスとのことです。

しま柄の猫たち(タビー)

しま模様の猫といえば、和ネコではトラ猫である茶トラ、キジトラ、サバトラ、そしてキジ白、サバ白になります。
中でもキジトラは猫の祖先にあたるリビアヤマネコに一番近く、そして日本にいる猫のルーツともいわれる猫です。確かにキジトラの顔つきは野性味が溢れているように見えますね。キジトラの毛色は縞模様の中に茶色が混じりますが、
黒とグレーの縞模様がサバトラになります。
キジトラ、サバトラでお腹の方に白があるものをキジ白、サバ白といいます。

毛色・模様別の性格について

猫は毛色や模様によって性格がわかるという説があります。この説には遺伝子が深くかかわっているのでしょう。父猫と母猫の遺伝子を1個ずつ引き継ぐことによって色が決まるとされています。
1匹の母猫からそれぞれ毛色がバラバラに違う子猫が生まれることもあります。少し衝撃的かもしれませんが、猫は交尾排卵の動物であり発情期にメス猫は複数のオス猫との交尾をすることにより複数の排卵をします。そして受精するため生まれてくる子猫はそれぞれのオス猫の遺伝子を引き継いでいるため毛色も違うのです。当然、兄弟であっても性格が違います。
基本色が白と黒、茶になりますが、配色で多い色の性格が強く出るようです。

黒猫

全身が黒色一色の別名をカラス猫とも呼ばれている猫です。一部脇の方に白い毛もある子もいるようです。性格は賢くフレンドリーで、人の気持ちがよくわかる猫とも言われ飼い主さんが落ち込んでいるとそっと傍で寄り添ってくれるようなところもあります。おっとりとしている反面、食べ物の好き嫌いが結構ハッキリしていて嫌いなものは全く受け付けないという強い面もあります。先祖に茶トラが混じっていると性格が激しいところもあるようです。

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白猫

全身が真っ白な猫です。見た目も上品で優雅なため単色の中では1番人気の猫です。
性格は繊細で神経質なところがあります。賢く非常に警戒心が強いのは野生の頃は白いために目立ち、他の動物に見つかりやすいことが理由のようです。他の猫に比べてクールで自立していますが、懐くとベッタリさんで独占欲の強い子もいます。

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グレー猫

いつの頃からか見かけるようになったグレー猫です。別名をブラックスモークとも呼ばれています。
性格は穏やかなとても協調性のあるフレンドリーな猫です。黒猫と白猫の間といってもいいような性格をしています。
少々、臆病なところもあるようです。

サビ猫

毛色は黒と茶が迷彩のように入り混じった猫です。配色に黒色が多いのを黒サビ、茶色が多いのを赤サビもしくはベッコウ猫とも呼ばれます。ほとんどがメス猫です。
性格はおとなしくて気立てもいいようですが、とても焼きもちやきでマイペースな一面も持っています。

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黒白猫

黒色が多い、別名タキシードキャットやはちわれとも呼ばれています。
性格は人懐っこくて温和な子と落ち着きがなくおっちょこちょいなタイプに分かれるようです。
明るく協調性があり多頭飼いするにはお勧めです。

白黒猫

白色が多く、別名ブチ、牛柄ともいわれています。
人懐っこく甘えん坊な性格ですが、白色が勝ってるせいかかなり気が強いとされています。
鼻に黒い模様がついている子は特に気が強いです。

茶白猫

背中から体の半分くらいまで茶色、もしくは茶色の島模様になっていてお腹は白い猫です。
性格はおっとりしていて怖がりな面もあり甘えん坊さん。茶色部分が多い子は茶(赤)遺伝子特有の切替えの早いポジティブな性格で白色が多い子は白猫特有の気難しさを持ち合わせているようです。

三毛猫

黒、白、茶色の3色の猫でキャリコとも呼ばれてます。遺伝子上からはほとんどがメス猫ですが、染色体変異によってオス猫が稀に生まれるため縁起物として重宝がられています。
性格は非常に母性本能が強く、警戒心が強くわがままなところがあります。人にはフレンドリーですが、同じ猫同士でも気に要らないと徹底的に追い払います。賢く縄張り意識が強いことからも一番猫らしい性格なのではないでしょうか。

茶トラ猫

茶色の濃淡の縞模様のお年寄りから子どもまでに人気の猫になります。
茶トラにはオス猫が多く穏やかでのんびりした性格の子が多いです。抱っこなどのスキンシップも嫌がらないとも聞きます。
茶(赤)遺伝子特有の切替えの早く根にもつことがないので飼いやすい種類といえます。

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キジトラ猫

ベージュに黒の縞模様のあるトラ猫で日本猫のルーツといわれているリビアヤマネコに一番近いとされています。
性格は警戒心が強く用心深いので野生に近いように見えるのですが、人には成れると無防備なくらい懐いてきます。
マイペースで短気なところとおっとりとした面もあります。

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キジ白猫

背中がキジトラの柄でお腹の方が白い毛色です。
性格はキジトラと白猫が共存してるようなものですが、白が多ければ白猫の気質に近くなります。

サバトラ猫

グレーと黒の縞模様の猫です。
性格は陽気でフレンドリーなタイプと神経質で警戒心の強いタイプに分かれるようです。
キジトラと同様、慣れると甘えん坊でベッタリ寄ってきます。

サバ白猫

背中がサバトラの柄でお腹の方が白い毛色です。
性格はサバトラと白猫が共存してるようなものですが、白が多ければ白猫の気質に近くなります。

まとめ

猫の毛色や毛柄によって性格が違うかを検証してみましたが、ここでご紹介したデータはあくまでも統計学的なものです。
幾分か遺伝子による影響はあるかもしれませんが、飼い主さんの育て方や接し方、生活習慣や環境によっても大きく左右されるのではないでしょうか。どんなに激しい性格をしていても毎日優しく接してあげれば穏やかな猫ちゃんになる可能性はあるでしょう。
まずはこれから猫を飼おうとされている方や譲渡会などで保護猫の中からを選ぶときなどに参考になればと思っています。

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