【体験談】シニア猫だけじゃない!若猫さんにもしてあげたい歯周病対策とは?

ジジ 猫の病気・体調管理

人間だと痛みが悩みのタネにもなる虫歯。
そんな虫歯に猫がかからないことを知っている飼い主さんも多いと思いますが、油断は禁物★
猫にきちんとした口腔ケアをしてあげていないと、虫歯よりも怖い歯周病という病気にかかってしまうこともあるんです。
今回は我が家の実体験を交えながら、歯周病の原因・予防法を詳しくご説明いたしますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!

猫の歯周病と人間の歯周病には違いがある!

キジトラ

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歯周病と聞くと、つい人間の歯周病と同じような症状を思い浮かべてしまう方も多いと思います。
しかし、猫が歯周病にかかってしまったときは人間よりも症状が重くなってしまうのです。
例えば、人間の歯周病は歯磨きをしたり、予防歯科にかかったりすることである程度治療をすることができますが、猫の歯周病は一度かかってしまうと完治させることが不可能に。
症状が進んでいくと食べ物が全く食べられなくなり、栄養を自力で補給できなくなってしまう恐れもあるため、命に関わる病気でもあります。

猫の歯周病は3段階に分かれる★

猫の歯周病は「歯肉炎」、「歯周炎」、「歯槽膿漏(歯周病)」という3つの段階に分かれているのも特徴です。

歯周病の初期は「歯肉炎」

歯肉炎

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歯周病の初期に、まず現れるのが「歯肉炎」の症状。
歯肉炎になると歯茎に赤みや腫れがみられます。

この段階に歯周病に気づくことができれば、歯に溜まっている歯垢や歯石を取り除くことで歯を健康な状態のまま保つことができます。

第二段階は「歯周炎」

歯周炎

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そんな歯肉炎が悪化すると、次に歯周炎と合わせて「歯周炎」の症状がみられるように。
歯周炎にまで進行すると歯周組織を元の状態に戻すことができなくなるため、完治は難しくなります。

最終的には歯槽膿漏(歯周病)に!

歯周病

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歯肉炎と歯周炎の症状が進んでしまうと、最終的に歯槽膿漏(歯周病)と呼ばれる状態になり、歯と歯茎の間に溝ができていきます。

ここまで症状が進行してしまうと治療をすることが不可能に。
歯周病が原因で食欲不振になっている場合は手術で歯を抜かなければならないケースもあるのです。

猫が歯周病になる原因とは?

カルカンCM

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猫が歯周病になる原因は成猫とシニア猫では異なります。
まだ若い成猫に歯周病の症状がみられるときは、ヘルペスウイルスやカシリウイルスによって慢性的に歯茎で炎症が起きている可能性も。

また、一説によると猫の歯周病とネコエイズウイルス、ネコ白血病ウイルスなども関連があると言われているため、若い猫に歯周病の症状がみられる場合はお口の検査だけではなく、ウイルス検査や血液検査を行うのがおすすめです。

対して、シニア猫の場合は歯に溜まった長年の歯垢が原因で歯周病が引き起こされることが多いもの。
この場合は飼い主さんが歯磨きなどを行いながら、歯周病が悪化しないように配慮してあげなければなりません。

さらに意外と知られていないのが、口の中にケガをしたことによって歯周病が引き起こされる場合もあるということ。
固いものや尖ったものを噛み、歯茎に傷ができてしまうと、そこから炎症が広がって歯茎に歯肉炎がみられるようになります。

この場合は口の中の傷が治れば自然に歯肉炎も治まっていくため、傷の治療を最優先してあげましょうね。

3段階ある歯周病…★みられる症状とは?

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猫が歯周病にかかると、まず見られるのが歯肉炎特有の歯茎の赤みや腫れです。
普通、猫の歯茎はきれいなピンク色をしていますが、歯肉炎で炎症が出始めると歯茎の色がピンクから赤色に変わっていきます。

また、愛猫の口臭も歯周病を早期発見するポイントに。
愛猫に舐められた箇所が臭ったり、口元に近づくと強い臭いがしたりする場合は歯肉炎から歯周炎に悪化している可能性も高いので、早めに動物病院で診断をしてもらいましょう。

さらに歯周炎は悪化すると、歯茎から出血がみられるようになったり、歯槽膿漏(歯周病)となり歯が抜け落ちてしまうことも。
愛猫に楽しく食事をし続けてもらうためにも、早期発見が健康を左右するカギになります。

我が家での実体験をもとにした歯周病対策とは?

ジジ
我が家で飼っているマンチカンのジジは、小さい頃にカシリウイルスで猫風邪にかかって以来、慢性の歯周病を抱えています。
そんなジジへの歯周病対策を元にしながら、これから歯周病の猫ちゃんにできることをいくつかご紹介していきますので、ぜひチェックしてみてください。

ただし、猫ちゃんによって個体差がありますので必ずしも効果が出ると言い切れないことをご理解いただければ幸いです。

歯茎の異変から歯周病に気づく


私がジジの歯周病に気づいたのは、生後半年ほど経った頃のことでした。
なにげなくジジの口の中をチェックしていると、歯茎の一か所が赤色になっていることを発見。

最初は一時的に炎症でも起こしているのかなと思い、数週間様子を見ていましたが赤みは収まる気配がなく、徐々にジジの口から腐敗臭のような臭いがするようになりました。

これは病気かもしれないと思い、動物病院に駆けこむと、そこで歯周病という診断が。
その時に獣医さんから猫の歯周病は治療法がないことを聞き、悪化させないためにはできるだけ固いものを食べさせて歯や顎を弱らせないことが大切だということを教えていただきました。

ドライフードの種類を変更!

ピュリナワン×猫

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ジジの歯周病が発覚してから一番に考えたのがドライフードを変えることでした。
そのきっかけになったのが、ジジが首をかしげながらドライフードを食べていたこと。

粒が大きいドライフードは歯周病のジジにとっては噛みづらいのだろうと感じたため、ピュリナワンというキャットフードへと変更することに。

ピュリナワンは他のドライフードよりも粒が小さめなだけでなく、主原料がお肉や魚で作られていることもあり、コスパよく必要な栄養素を補給させてあげられるのが魅力です。

キャットフードを変更する前までは食べこぼしが多く、ご飯をあげる器の周りが散らかっていたことが多かったのですが、ピュリナワンに変更してから食べこぼしが減り、首をかしげて食べなくなったことがとても嬉しかったです。


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歯磨き用フードの「グリニーズ」にチャレンジ!

グリニーズ
そんなとき、歯磨き効果のあるおやつ「グリニーズ」が人気だと雑誌で見かけ、実際にジジに与えてみることに。

グリニーズには犬用と猫用があり、猫用のものは犬用とは違って大きめのドライフードのようになっているのが特徴で、歯磨きフードでは珍しく猫の食いつきがいいように作られているというのも興味を持ったポイントでした。

しかし、実際に与えてみると初めのうちは一生懸命に食べてくれましたが、そのうち固さが嫌になったのか食べるのを諦めてしまうことも…。
また、グリニーズは粒が大きいため、唾液を垂らしながら食べるので、あげるときはティッシュが必須になります。

結局、一袋を食べきらないうちに飽きてしまったため大きな効果は実感できませんでしたが、与えているうちは心なしかジジの口から漂う腐敗臭が少し薄れたような気はしました。


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オーラルケアのおやつを与えることに*

オーラルケア
グリニーズが失敗に終わった後、さまざまな歯磨き効果のあるおやつを試してみましたが、独特の味がするのか、どれもジジに受け入れられないままゴミになってしまっていました。

そんなとき注目したのが「PETKISS FOR CAT」から発売されているオーラルケア効果があるおやつ。
オーラルケアができるこちらのおやつは、噛むだけで歯磨きをさせてあげることができますし、ピロリン酸Naやポリリジン、アルギン酸Naなどを含んでいるため歯茎の健康を維持してくれるのだそうです。

このおやつはケア用品としては珍しく、猫の好みの味付けだったようでジジも楽しみながら食べてくれたのが印象的でした。

ただし、「カニ風味かま」は細かくちぎって与えてあげないと喉につまりそうになってしまったり、与えすぎると下痢になってしまうこともありました。

また、主原料に牛肉や鶏ささみを使っているのはよい点ですが、長持ちさせるために「亜硝酸ナトリウム」という合成発色剤や合成酸化防止剤として「エリソルビン酸ナトリウム」を使用しているのもデメリットのひとつ。

合成発色剤である「亜硝酸ナトリウム」は、それ自体には危険性がないといわれていますが、肉や魚卵に含まれるアミンと結合すると発ガン性物質が作られてしまうという説がありますし、「エリソンビル酸ナトリウム」は人間用のハムやベーコンなどに使われることも多いのですが、突然変異や染色体異常を引き起こす恐れもあるそう。

ですから、成分が不安な方は愛猫に与える際は少量を心がけたりしなければならないため、配慮が必要になってくるおやつでもあるなと感じました。


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歯磨きが苦手な子には歯ブラシを噛ませよう!

歯磨き

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ジジはペットショップで売れ残っていた子なので、歯磨きの習慣を子猫のうちにつけさせることができませんでした。
そうした経緯もあって、ペット用歯ブラシを使って歯磨きをしようとすれば暴れてしまいますし、濡らしたカーゼで歯をきれいに拭いてあげようとしても逃げてしまいます。

そんな歯磨きが苦手な子だからこそ、歯ブラシに少しでも慣れてほしいと思い、ぺット用の歯ブラシをおもちゃのようにしながら、自ら噛んでもらうことで口腔ケアを実行中。

しっかりと歯磨きができていないので、自己満足なところはありますが、まずは根気よく歯ブラシに対する抵抗感を取り除いてあげることを最優先にしています。
歯周病は完治させられない病気だからこそ、少しでも長く自分の歯で食べ物を噛む喜びを味わってほしいものです。


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症状が酷くなる前に歯石を取り除いてもらうのもおすすめ★

歯周炎や歯槽膿漏(歯周病)にまで進行すると抜歯という治療法しかなくなってしまいますが、軽度な歯肉炎のときであれば歯石を取り除いてあげることで歯の健康を守ることができます。

ただし、歯石を取り除くときは全身麻酔が必要になり、猫の体に負担をかけてしまうため、年齢や体力の状態などを考えながら行ってあげましょう。

ちなみに、猫は3歳を過ぎたころから奥歯などに歯周病の症状がみられるようになってくる子が多いそうなので、愛猫の歯が気になる方は去勢・避妊手術のとき一緒に歯石の除去を行ってもらうのもいいのかもしれませんね!

愛猫の歯周病対策は飼い主さんの力が必須に♡


愛猫の口腔内の健康を守るためには、飼い主さんのサポートが必須。
猫は人間のように自分で歯を守れないからこそ、子猫のうちから歯ブラシを使ってお口の中を生活に保つことが大切に。
歯周病は食欲不振を引き起こすこともある恐ろしい病気なので、特に免疫力の低いシニア猫が深刻な症状にならないよう、注意していきましょうね★




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