猫はよくツンデレといわれあまり人に懐かないイメージをもたれる方もいらっしゃるのではないでしょうか。いいえ、そんなことはないのです。この「ツンデレ」といわれる理由は懐いている人の前だけ甘えて、近くに馴染みのない人がいる場合は飼い主さんにでもツンとして知らん顔をしていることからいわれるのでしょう。猫だって犬のように懐くのです。
猫を飼うならよく懐いてまったりとしたいですよね。飼い方にも関係しますが、猫の種類によって性格がまったく違います。
まずは元々甘えん坊な要素の多い猫の品種を飼えば懐いてくれるのに苦労しないかもしれませんね。
そんな甘えん坊な猫種についてご紹介します。
甘えん坊な猫の育て方
猫好きさんのほとんどの方は愛猫に「甘えられたい!」「猫とゆっくり寛ぎたい」と思うことでしょう。
でもそんな風にできる猫に育てるのも飼い主さん次第です。
クールとみられる猫を甘えん坊な猫にするためにはどのように接すればいいのか、どんな環境を作ればいいかなどもちろん猫種や個体別性格の違いもありますが、飼い主さんの育て方で変わるのです。
ここでは甘えん坊な猫を育てるコツについてまとめました。
猫はどんな風に甘える?
基本的に自分本位で気まぐれな猫が甘えているときはどんな行動をとるのかをご紹介します。
- 飼い主さんが座っていると膝に乗って来る
- 手や体に自分の頭や顔をすりすりしてくる
- 飼い主さんが本を読んだりパソコンをしたりしていると本やパソコンのキーボードの上に乗って邪魔をしてくる
- 移動する飼い主さんの足にまとわりついてくる
- 一緒に寝る
- 前足でチョイチョイしたり鳴いて気を引こうとする
こんな風にされたら可愛くてもうメロメロになってしまいますね。
性別で変わる?
一般的にはメスよりオスの方が甘えん坊だといいます。
オスは本能に忠実に生きているためごはんをくれて遊んでくれて優しく世話をしてくれる飼い主さんに素直に要求してきます。そしてその要求が通るとさらに要求アピールがエスカレートしていくので飼い主さんも世話をしますよね。そしてそこに確固たる信頼関係が生じ、絆が深まっていき甘えん坊になっていくのです。
メスでも甘えん坊さんがいるのですが、メスの場合、出産や子猫を育てるためか幾分かオスよりも自立心があり警戒心も強いのです。
飼い主さんの接し方や環境
猫にとって飼い主さんは親になります。猫から何かを要求してきたときにはきちんと応えてあげましょう。そうすることによって信頼関係を築くことになります。決していじめたり気まぐれに接したりして飼い主さんの都合を押し付けることはしてはいけません。猫は空腹感や遊びたい、寂しいなどそんなに無理を言うわけではないのです。要求が満たされればより飼い主さんとの信頼に繋がるのです。
とはいえ、構い過ぎはいけません。好き勝手に構うのではなく猫の様子を見てひとりで静かに過ごさせてあげることも必要です。また小さい頃から人に慣れさせるようにしてください。
それから去勢避妊手術をしてあげると以前より懐くようになるようです。一般的に去勢避妊手術をすると子猫のままのような性格になるといわれています。この場合、子猫はもう産ませない、あらゆる猫特有の怖い病気にかかりにくくするためという別の理由に基づいて手術をした結果です。懐かせるための理由ではありません。
甘えん坊な猫の種類10選
猫とゆっくりとくつろぐには飼い主さんに甘える猫、すなわち甘えん坊な性格の猫を選び飼うことによって叶います。飼い方にも関係するのですが、元々が甘えん坊な性格の猫の種類だと甘えてくれる猫に育てやすいのも事実です。
そこで甘えん坊な性格を持つといわれている猫10選をご紹介します。
スコティッシュフォールド
スコティッシュフォールドの特徴といえば丸い顔に折れ耳というイメージですが、実はこの折れ耳が生まれてくる確率は全体の3割といわれています。ですから耳が立ったスコティッシュフォールドが多いのです。
性格は温厚で社交的、そして甘えん坊ですので環境の変化にも慣れやすく来客の多いお家でも飼いやすく懐きやすい猫です。
多頭飼いでも問題ないようです。
詳しくは次のとなりねこ内記事をご参考ください。
アメリカンショートヘア
アメリカンショートヘアはCMなどにも出演し家庭の猫として親しまれている猫です。性格はとても人懐っこく陽気で明るく遊び好きな甘えん坊さんです。
歳をとっても元気よくお茶目な気質は変わらず飼い主さんを楽しませてくれるでしょう。
子どもとの相性もよくいい遊び相手になってくれるようです。
詳しくは次のとなりねこ内記事をご参考ください。
ラグドール
ラグドールは体格は大きめで美しい被毛を持った鳴き声の小さな猫です。そのためマンションなどで飼うのに向いています。成長期間が長く通常の猫が1年くらいで成猫になるのに比べ、ラグドールは3~4年ほどかかります。
性格はおっとりとして愛情深く物怖じしない社交的、甘えん坊な猫です。また室内飼いの猫としては理想的な性格をしているともいわれています。
被毛の手入れであるブラッシングを全く嫌がらないことでも知られています。
詳しくは次のとなりねこ内記事をご参考ください。
ペルシャ
ペルシャ猫はフサフサした豊かな被毛に鼻が潰れたようにペシャンコになった愛嬌のある顔で猫の王様ともいわれる有名な猫です。
毛色の種類も多くブラックやタビー、キャリコなど100種類以上あるといいます。
性格は非常にゆったりとして穏やかで愛情深く物静かで抱っこ好きです。騒がしい環境が苦手なためにぎやかなお家で飼うのには向いていません。
ひとりでいるのも苦にならない性格なので1人暮らしの方でも飼いやすいでしょう。
詳しくは次のとなりねこ内記事をご参考ください。
メインクーン
メインクーンは体重が10kgを超えるほど成長する大型種です。長毛のためブラッシングは欠かせません。
性格はおとなしく甘えん坊で賢い猫です。体を触られても嫌がらない子が多くベッタリすることができる猫が欲しい方にはおすすめです。
小さい子猫のときは気にならないですが、大きくなっても甘えてお腹の上に乗ってきたりするとかなり重いですが、可愛いものですよ。
他の動物や子どものいるお家でも仲良く暮らすことができます。
メインクーンもラクーンのように成猫になるには3~5年くらいかかるとされています。
詳しくは次のとなりねこ内記事をご参考ください。
シャム猫
シャム猫はサファイアのようなブルーの瞳に顔や耳足、しっぽにダークブラウンのポイント模様が特徴です。
性格はとても話好きで社交的で遊び好き、そして飼い主さんによく懐き、甘えん坊な猫です。鳴き猫というほど騒がしく活発な面もあるためマンションなどの集合住宅で飼うのは向いてないかもしれません。
あと好き嫌いが多く気難しい子が多いので多頭飼いは止めた方がいいですが、兄弟を飼うには大丈夫です。
よく懐いてくれるのですが、猫とゆっくりしたいという人にはあまりおすすめできません。
詳しくは次のとなりねこ内記事をご参考ください。
ノルウェージャンフォレストキャット
寒さの厳しいノルウェー原産というだけにフワフワとした長い被毛に覆われ凛とした品のある顔立ちの大型種です。
メインクーンと同様、成猫になるまでは3~4年くらいかかり体重も10kg近くまで成長します。
性格は非常に人懐っこく甘えん坊です。社交的で我慢強いので子どもがいたりや他の動物を飼っているお家でも飼いやすいでしょう。
長毛種ですから毎日のブラッシングはこまめにする必要があります。
詳しくは次のとなりねこ内記事をご参考ください。
バーマン
バーマンの見た目はシャム猫の配色でフワフワとした被毛ですが、足の先が白い靴下をはいているように真っ白というのが特徴です。また夏と冬では見た目が変わるようです。
性格は賢く、飼い主に従順でとてもおおらかで甘えん坊ですが、社交的で好奇心旺盛な面を持ち合わせています。
抱っこされたり膝の上にじっとしているのが好きなようです。また子どもや他の動物との同居も問題ないといいます。多頭飼いも出来ます。
必要以上に鳴かないのでマンションなどで飼うのにも向いていますね。
バーマンはミャンマーが発祥とされ、国内では珍しい猫種ですから国内でのブリーダー数も多くはなくペットショップにも出回ることが少ないので欲しい場合はブリーダーさんからの直接購入がほとんどです。価格は10万~25万円くらいになります。
トンキニーズ
トンキニーズはシャム猫とバーミーズの交配種です。毛色はナチュラル、シャンパン、ブループラチナの4色で模様はシャム猫のようなポインデッドかポインテッドより色のある部分が濃い被毛の2パターンです。目の色もブルー、アクア、グリーン、イエローの4色です。
性格は社交的で明るく、人懐っこく甘えん坊で飼い主に忠実な子が多いです。
社交的であることから多頭飼いに向いています。
詳しくは次のとなりねこ内記事をご参考ください。
スフィンクス
体毛が無く見た目がユニークなことから人気の猫種です。
性格は陽気で遊び好き、人見知りをせず献身的で愛情深い子が多いです。人見知りもせずに遊び好きなのですが、多頭飼いはおすすめできません。何故ならスフィンクスは無毛なため他の猫とちょっとしたじゃれ合いによって傷ができやすいのです。
飼い主さんと1対1で良いパートナーとして過ごすのが絆も深まりおすすめです。
詳しくは次のとなりねこ内記事をご参考ください。
まとめ
世界中で300以上の猫の種類があるといわれていますが、その品種によって性格が違い環境なども手伝って特長が出てきます。
猫を飼おうと決めたらまずは猫との生活をどんなふうにしたいかをイメージし、猫の性格を参考にしながら品種を決めてみてはいかがでしょうか。
猫に甘えてほしいと思っているのに敢えて懐きづらい品種を飼うと飼い主さんも猫も大変な思いをしストレス溜め、ダークな関係になってしまいます。
猫ちゃんの寿命は10年以上ありますから飼う前によく考えて可愛い愛猫との深い絆を築いてくださいね。