おしゃべりする猫として有名な「しおちゃん」は猫好きの間でも有名な人気にゃんこですが、実はしおちゃんは言葉を話すことだけでなく、品種的にもとても珍しい猫ちゃんなのです!
そこで今回はしおちゃんの「シャンティリー」という品種を詳しくご紹介いたしますのでぜひ楽しみながら読んでみてくださいね♪
シャンティリー誕生の歴史|3度の改名を経験した猫*
シャンティリーは猫界では珍しく、3度の改名を経験した猫種で、深い歴史を持っています。
しかし詳しい起源は解明されておらず、アンゴラの品種改良だという説や、チンチラロングヘアやアイラックバーミーズ、ソマリなどの交配によって産みだされたという説があるよう。
シャンティリー誕生のきっかけは、1961年にニューヨークのブリーダー「ジェニー・ロビンソン」が不動産を購入したときに、そこで飼い主のいなくなった2匹の猫(オスとメス)をおまけとして入手したこと。
ジェニーは金色の目とチョコレート色の被毛を持った2匹の猫のオスを「トーマス」、メスを「シャリー」と名付け、2匹の交配を進めました。
すると、1969年に2匹の間には6匹の子猫が生まれ、全匹がトーマスやシャリーと同じ被毛をしていたそう。
ジェニーはこの子猫たちを1970年代前半にACAに登録し、「フォーリン・ロングヘア」と名付けました。
その後、フロリダでバーミーズのブリーダーをしていた「シギュン・ランド」にブリーディングが引き継がれ、シギュンはジェニーから数匹の子猫を譲り受けます。
シギュンは「ティファニー・シアター」から名前を取り、品種名を「ティファニー」に変更しましたが、その後登録数が少なくなり、一時は絶滅の危機に陥ってしまいます。
しかし、1973年にカナダの地主の庭に迷い込んできたチョコレート色の猫が産んだ同じ見た目の子猫が、当時TCAの代表だったカナダのブリーダー、「トレイシー・オラース」に引き渡され、繁殖が進められるように。
その結果、1980年頃から登録頭数が増え始め、絶滅の危機を脱しました。
そして、1992年にエイジアングループの一種として「ティファニー」という品種が登場したため、誤認を避けようと現在の「シャンティリー」という名前に変更されたのです。
そんな歴史を持っているため、シャンティリーは今でも人によってさまざまな品種名で呼ばれることも多く、レアな猫種となっています。
特徴|被毛は抜け毛が少ないチョコレート色♡
見た目
シャンティリーはセミロングの被毛を持っているのに、抜け毛が少ないのも魅力のひとつ。
チョコレート色の特徴的な被毛は完全に完成するまでに3~4年程度かかるので、気長に成長を見守ることも大切に。
また、被毛に現れる模様は様々で、サバ柄のようなマックレルや1本1本の毛が3~4色に分かれているというティックド、ヒョウ柄のようなスポティッドタビーが見られます。
ちなみに、シャンティリーは他の猫種よりもか細い声で鳴くため、「さえずる猫」といわれることもあるようです。
平均体重
シャンティリーの平均体重は3~5.5kgほど。
ちょっぴり長めの毛を持っていますが、大型猫のように大きくはならないので、初心者さんでもお世話がしやすいはずです。
平均寿命
レアな品種のため、正確な情報は出ていませんが、元になったであろうソマリやチンチラペルシャなどの平均寿命から考えると、シャンティリーの平均寿命は12年歳前後で、他の猫種よりも少し短めだといわれています。
しかし、こうした平均寿命は飼い主さんの努力や与えるキャットフードによっても変わってくるので、長生きできるような工夫をしていきましょうね。
性格|賢くて頭がいい穏やかにゃんこ♡
シャンティリーは賢くて頭がいいので、しつけやすい猫種。
また、穏やかな一面も持っており、多頭飼いにも向いています。
毛が長めな猫種ですが、ペルシャのように大人しくもなく、オリエンタルタイプ(シャムやバリニースなど)のように活発というわけでもありませんので、スキンシップも取りやすいのも魅力です。
飼い方のコツ★子猫の頃は用心して観察しよう♡
シャンティリーにはちょっぴり寂しがり屋な一面も。
ひとりで過ごすことを苦手に思ってしまう子もいるので、頻繁にお留守番をさせるのは避けた方がいいかもしれません。
また、耳垢が溜まりやすいという特徴を持っているため、週に1回程度は耳に生えている房毛をかき分けながら耳を拭き、清潔感を保ってあげましょう。
オススメのエサ|栄養バランスにこだわったプレミアムフードを★
平均寿命が短めなシャンティリーには栄養バランスにこだわったプレミアムフードがおすすめ。
主原料(パッケージの一番初めに書いてある原料)がトウモロコシなどの穀物ではなく、お肉やお魚で作られているキャットフードを選ぶようにしましょう。
中でも「オリジン」は穀物を一切使用しておらず、肉や野菜を中心にして作られているため、穀物アレルギー持ちの子にも安心して与えることができます。
今回は上記のエサをおすすめしましたが、もちろん環境や個体差によっても大きく左右されるので、ぜひ愛猫の体調を見ながら体に合ったキャットフードを選んでいきましょう♡
シャンティリーの値段、価格相場は?
4~5万円|実際は海外輸入のため高額に!
レアなシャンティリーは日本のペットショップでは、まずお目にかかれない猫種。
そのため、おうちに迎えたい方は海外からの輸入に頼りましょう。
シャンティリーは海外で$400(日本円で4万5千円程度)ほどで売られていることもありますが、輸送費などのコストもかかるため、購入時は高額支払いになることを覚悟した方がよさそうです。
シャンティリーの個性を理解して、幸せな猫LIFEを
しおちゃんを通して伝わってくるシャンティリーのかわいさに惹かれて、購入したいと思う方も多いはずです。
その際は、シャンティリーの性格や飼い方などをしっかりと熟知したうえでおうちに迎えるようにしましょうね♡
ぜひこれを機に、レア度の高いシャンティリーについてもっと詳しくなってみてはいかがでしょうか。