短足がかわいいマンチカンは、近年の猫ブームを盛り上げている猫種のひとつでもありますよね。
そんなマンチカン人気な今だからこそ、チャームポイントである短足と、アメリカンカールのようなカール耳を持つ「キンカロー」という猫種を詳しくご紹介したいと思います♡
猫好きさんでもなかなか知らないキンカローというマイナー猫種の魅力をたっぷりと味わってみてくださいね!
キンカロー誕生の歴史|マンチカン×アメリカンカールの交配猫★
キンカローは、1990年代の中ごろにアメリカ人の「テリー・ハリス」が創りだした猫種。
発生法は人の手が加えられている「人為的発生」で、マンチカンとアメリカンカールを交配させています。
まだ歴史が浅いことから、現在ではTICAで実験種として認定されていたり、小型猫専門のTDCA公認されていることも特徴のひとつです。
ちなみにキンカローというちょっぴりユニークな名前は、特徴のある見た目がもとに。
英語で「縮れた」という意味を持つ「kinky」と「短い足」という「low legs」を合わせてつけられたと言われています。
特徴|短い手足とカールした耳がキュート♡
見た目
キンカローはアメリカンカールの血が入っているので、耳がカールしているのも特徴。
そんな個性的な耳は、産まれたばかりのときはカールしておらず、生後2週間ほどでカールしはじめます。
さらに、マンチカン譲りの短い手足も大きなチャームポイントです。
また、被毛は、短毛種と長毛種の両方が見られますが、どちらも他の猫よりも毛が少し短めで、触ったときの手触りはとてもやわらかくてシルキー。
模様パターンは縞模様が多いそうで、他の猫種よりも胴体が短いことが多く、中には尻尾の方が長いという子も存在しています。
ただし、キンカローはさまざまな研究や交配の結果、マンチカンとアメリカンカールを交配させた1代目のときは25%の子猫に短足という特徴が見られ、75%の子猫に耳のカールが見られるそう。
そのため、中には耳のカールがあっても長い足の子がいたり、短足でも耳にカールがないといった子が産まれることも。
キンカローがマイナー猫種になってしまっている理由は、もしかしたら100%の確率で個性的な特徴を受け継げないという問題があるせいかもしれませんね!
平均体重
小型猫を専門に登録しているTDCAに公認されているキンカローは、体重も軽そうに思えますが、平均体重3~6kgで一般的な猫種と同じくらいの重さとなっています。
ボディタイプがマンチカンやエジプシャンマウなどと同じ「セミフォーリンタイプ」のキンカローは、やや小さめの細身体型。
しかし、アビシニアンやロシアンブルーといったフォーリンタイプの猫種よりもずっしりとした重みがあります。
平均寿命
比較的新しい猫種で実験的に公認されているキンカローは、詳しい平均寿命のデータが出ていないのが現状。
しかし、キンカローの元になったマンチカンやアメリカンカールの平均寿命から考えるとおよそ10~13歳ほどではないかといわれています。
こうした平均寿命は飼い主さんのお世話の仕方や飼育環境によっても大きく変わってくるので、キンカローが満足できる暮らしづくりをしていくようにしましょうね。
性格|知性が高い犬のような猫♪
遊び好きで知性も高いキンカローは、まるで犬のような性格。中には物をとってくるなどの芸ができる子もいて、しつけもしやすくなっています。
さらに、マンチカンのように好奇心が旺盛で人見知りをしないのもキンカローのよいところ。
スキンシップが大好きなので、遊びを通して信頼関係を築いていけるはずです。
飼い方のコツ★
キンカローは賢い反面、自分の心の中にストレスを溜めこみやすい猫種でもあります。
ストレスは病気の元になってしまうこともあるので、飼い主さんがこまめに構ってあげたり、遊んであげることで解消させていきましょう。
また、手足が短いため、年をとるにつれて前足や腰にかかる負担が大きくなっていきます。
中には関節を痛めてしまう子もいるので、若いうちからしっかりと運動をさせて足腰を鍛えておくことが大切です。
さらにアメリカンカールと同じで、カールした耳は耳垢が溜まりやすいので、子猫のうちから耳に触ることや耳掃除に慣れさせておきましょう。
かかりやすい病気は?
キンカローは今のところ、遺伝病などのデータはみられませんが、猫ニキビと呼ばれる皮膚病にかかることが多いといわれています。
猫ニキビとは、あごの下に線細胞から排出された分泌物が溜まることで起こる病気で、初期症状として黒いボツボツが見られるのが特徴です。
症状が軽い初期の場合は、カーゼにオキシドールを染みこませて患部を拭いてあげたり、フードボウルをこまめに洗うことで対処ができます。
しかし、症状が重くなると抗生剤の投与が必要になってくることもあるため、早期発見が大切です。
オススメのエサ|低カロリーフードで肥満を予防★
丸めの頭とは対照的な細身のボディは、キンカローのチャームポイント。
そんな特徴は、低カロリーなキャットフードで肥満を予防することで保ってあげましょう。
中でもおすすめは、栄養バランスもきちんと考えられている「サイエンスダイエット」。
着色料や合成酸化防止剤などを使用してありませんし、フード自体も小分けになっているので最後の1粒までおいしく食べさせてあげられるはず。
今回は上記のエサをおすすめしましたが、もちろん環境や個体差によっても大きく左右されるので、ぜひ愛猫の体調を見ながら体に合ったキャットフードを選んでいきましょう♡
キンカローの値段、価格相場は?
ブリーダーからの購入なら15~20万程度★
ペットショップではなかなかキンカローと巡り合う機会は訪れないものです。
そんな方は国内のブリーダーに頼るのもあり。
およそ15万~20万前後で購入ができます。
ただし、親が血統書チャンピオンなどで有名な場合は一気に価格が跳ね上がり、50万程度になる可能性もあるので注意しましょう。
キンカローの個性を理解して、幸せな猫LIFEを
マンチカンとアメリカンカールの愛らしさを持ち合わせたキンカローは、マンチカンブームないまだからこそ、ぜひチェックしておきたい猫種のひとつです。
ぜひこれを機に、見た目だけでなくキンカローならではの性格や特徴もしっかりと知ったうえで生涯のパートナーにされてみてくださいね!