油断は禁物!猫の嘔吐原因と飼い主さんができる対処法とは?

猫の病気・体調管理

飼い猫が突然吐くと、理由が分からない飼い主さんはどうしたらいいのか分からなくなってしまうことも多いのではないでしょうか。

しかし、猫の急な嘔吐には、大きな病気や体調不良が隠れている場合があるので、注意必要です。

今回は、猫が吐く原因や対処法をご説明いたしますので、ぜひこれを機に、飼い猫の異変に気づける飼い主になっていきましょう。

猫は吐く動物だけれど油断は禁物!

ネットなどの情報を見ると「猫は吐く動物」だと記されていることも多いものです。
しかし、だからといって突然の嘔吐への油断は禁物だといえるでしょう。

確かに、猫は他の動物よりも嘔吐をする頻度が多い生き物です。
それは、グルーミング(毛づくろい)で自分の体を綺麗にするという習性が関係しています。

猫はグルーミングによって、自分の体についたにおいを消したり、自分の香りをマーキングしたりして安心感を得ているものです。
しかし、グルーミング時に飲みこんだ抜け毛が体内に溜まると、嘔吐することで体の外へ排出しようとするため、吐く頻度が増えます。

また、肉食動物である猫は、私たち人間とは歯の構造が違い、食べ物を丸のみします。
すると、一度にたくさんの量を丸のみしようとしたり、実際にしてしまったときに食べ物を吐き戻してしまうこともあるのです。

吐き戻しは食事の最中や直後に起きやすいとされており、フードの形が残った嘔吐物が見られます。
このような特徴があるため、猫は犬やウサギなどといった他のペットと比ると、吐きやすい動物だといわれているのです。

飼い猫が嘔吐したときにチェックすべきポイント

1.嘔吐物の色

飼い猫が突然嘔吐をしたときは、嘔吐物の色にも注意してみましょう。
例えば、形の残ったフードがそのまま吐き出されたときは、早食いが原因である可能性が高いものです。

しかし、時には白色や黄色の液体を吐き出したり、嘔吐物に血が混じっていたりした場合は、嘔吐の原因が異なります。

例えば、白色の液体の正体は胃液なので、猫が空腹を感じているサインかもしれません。
この場合は食事の間隔を短くすることで、嘔吐対策をすることができます。

対して、黄色い液体を吐いているときは、注意が必要です。
黄色い液体の正体は胆汁で、こちらも空腹時に吐きだされるものですが、体調不良のときに吐き出されることもあります。

そして、嘔吐物に血が混じっているときは病気を疑う必要もあるでしょう。
血を吐く場合は、胃や気管支系の出血が原因である可能性も高いとされています。

具体的には、「歯周病」や「胃炎」、「胃潰瘍」、「アレルギー性胃炎」、「肺炎」などが考えられるので、すぐにかかりつけの動物病院で検査をしてもらうようにしましょう。

2.嘔吐の回数

飼い猫が嘔吐をしているときは、嘔吐の回数も気にかけておきましょう。
例えば、1回程度の嘔吐であれば、体調不良の可能性は低いといえます。

対して、深刻な病気が隠れていたり、体に異変が見られたりするときは嘔吐が1日に何度も繰り返されるでしょう。

実際に、筆者の飼い猫が体調不良だったときは黄色の嘔吐を1日に5~6回程度吐き続けていました。
そして、嘔吐後も気持ち悪そうに口をクチャクチャとさせていたので、こうしたポイントも踏まえながら、飼い猫の様子をチェックしてみてくださいね。

3.嘔吐物のにおい

飼い猫の嘔吐物から便のようなにおいがした場合は、早急に動物病院に連れて行く必要があります。
なぜならば、便のようなにおいがする場合は「腸閉塞」という病気を引き起こしている可能性が高いといわれているからです。

腸閉塞は、おもちゃなどの異物を飲みこんでしまったことが原因で起きやすい病気です。
また、グルーミングで飲みこんだ抜け毛が消化器官内に溜まり、便としても排出されなくなった「毛球症」によっても引き起こされます。

症状としては嘔吐以外に、水をよく飲むようになったり、腹痛のためお腹を触られると嫌がったりするのが特徴です。
開腹手術で治療を行う腸閉塞は、猫の体に大きな負担をかけてしまう病気だからこそ、早期発見ができるようにしていきましょう。

4.嘔吐後の様子

突然の嘔吐時は、つい嘔吐物ばかりに目がいってしまうものですが、本当によく観察しなければならないのは、嘔吐後の様子です。

嘔吐を2~3回繰り返しても、飼い猫が普段と変わらず元気だったり、ご飯を欲しがったりするようであれば、体調不良や病気である可能性は低いといえるでしょう。

しかし、嘔吐後にぐったりとしていたり、大好物のフードも口にしたがらないようであれば、早めに動物病院へ連れていくようにしましょう。
さらに、何度も嘔吐を繰り返している場合は、脱水症状を引き起こしていることも多いため、動物病院で点滴を打ってもらうことも大切です。

パルボウイルスにかかっている可能性も…

猫が激しく嘔吐を繰り返すときは、「パルボウイルス感染症」という病気にかかっている可能性もあります。
パルボウイルスは子猫だと、致死率が100%に近いともいわれる恐ろしい病気です。

また、ウイルスの感染力も強いため、感染している猫の便や尿、唾液に触れることで伝染します。
そのため、多頭飼いの場合は1匹がかかってしまうと、他の子もパルボウイルス感染症を引き起こしてしまう可能性があるのです。

パルボウイルスは外界で1年以上も生き続けられるほど強いウイルスなため、他のウイルスのように消毒で対策をすることが難しいという特徴を持っています。

現在の日本では、パルボウイルス感染症に効果のある治療法は、開発されていません。
そのため、治療法としては点滴で脱水症状を防いだり、インターフェロンで免疫力を上げたりすることが中心になります。

しかし、パルボウイルス感染症はワクチンで予防することができる病気です。
子猫に初めてワクチンを接種させる場合は、母猫の初乳を飲んでいるかどうかによっても接種の時期が異なってくるので、不安な方は獣医さんに相談しながら行うようにしましょう。

飼い猫が吐いたら絶食をさせることも大切!

キャットフード

飼い主さんとしては元気になってほしいからこそ、飼い猫が吐いたときでも、いつもと同じ量のご飯を与えてしまうこともあるかもしれません。
中でも、白い胃液や黄色い胃液を吐いた場合は、「空腹のサインだ」と思い、いつも以上に多めのご飯を与えてしまうこともあるでしょう。

しかし、吐いている状態で食べ物を与えてしまうと、症状をさらに悪化させてしまいます。
そのため、まずは胃や食道を正常な状態に戻せるよう、絶食をさせましょう。

絶食をさせるときは、フードだけでなく、水も取り上げるのがポイントです。
一見、水が飲めないと脱水症状になってしまいそうに思えますが、水を飲んだ刺激によってさらに嘔吐が引き起こされてしまうことも多いといわれています。

絶食時間の目安は、成猫で4~5時間、子猫の場合は2時間程度だといわれていますが、水を少し与えて、吐かないようであれば食べ物を与えるようにしてみましょう。

ただし、絶食や絶水を行っても症状が良くならなかったり、相変わらず吐き続けてしまったりするようなときは一刻も早く動物病院で診てもらうことが大切です。

また、抵抗力や免疫力のない子猫や老猫が吐き続けている場合は、嘔吐すること自体が体への負担になってしまうので、様子見をするよりも、早急に獣医さんへ相談をしましょう。

飼い猫の嘔吐の危険度を見極めよう

獣医さんのように専門知識を持っていない私たちが嘔吐の危険度を見極めるには、飼い猫の行動に注目してみることが大切です。
嘔吐をしているけれど元気なのか、それともぐったりとしているのかによっても、求められる対処法が変わってきます。

飼い猫の体調の変化にいち早く気づくことは命を守ることにも繋がっていくので、ぜひこれを参考に突然の嘔吐にも、慌てずに対処できる飼い主さんになってみてくださいね。




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