ペットブームのいまこそ必読★老猫ホームってどんなところ?

ノルウェージャン

ペットブームで猫を飼うおうちが増えてくると、次第に問題となるのが老猫の増加です。
猫も人間と同じで年を取ると、介護が必要になってくる場合もあります。
しかし、猫の介護も人間と同じで体力勝負なところがあるので、飼い主さんは大きな負担を感じてしまうでしょう。

そんな時は「老猫ホーム」という施設を検討してみるのも、ひとつの方法です。
今回はまだまだ認知度の低い、老猫ホームの特徴や現状について詳しくご説明いたしますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

老猫の介護は身近な悩みに…

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猫も年を取ると、足腰が弱くなり、筋力も低下していきます。
1日の過ごし方も成猫の頃とは変わり、ほとんど寝たまま過ごすようにもなるでしょう。
こうした刺激のない生活を送っていると発症しやすいのが、認知症です。

完全室内飼いの猫は、お外へ自由に行ける猫よりも安全な生活ができます。
しかし、だからこそ飼い主さんがこまめにおもちゃで遊んであげたりしないと、日々の生活が単調になってしまい、認知症になってしまうことも少なくありません。

猫の認知症は人間と同じで、食事を何度も欲しがったり、夜に鳴き喚いたりといった症状が特徴的です。
さらに、認知症によって粗相をしてしまうこともあるため、飼い主さんは大好きだったはずの愛猫にイライラしてしまうこともあるでしょう。

そんな時は、ひとりで抱え込まないことが大切です。
飼い主さんの心に余裕がないと、愛猫だって穏やかな老後を過ごせません。
ですから、「老猫ホーム」への入所を選択肢のひとつとして考えてみましょう。

老猫ホームってどんな場所なの?

一人ぼっち

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老猫ホームは、人間でいう老人ホームのような施設です。
老猫ホームは、飼い主さんが高齢で猫のお世話が難しくなってしまった場合や、出張や単身赴任などの飼い猫の介護ができない場合にも利用することができます。

老猫ホームのメリットは、ペットホテルのような施設とは違って、愛猫をケージの中で過ごさせなくてもよいということです。
生活スペースを広くとってあるので、猫ものびのびと暮らすことができます。

また、冷暖房が完備されており、猫の体調に気を配っているのも飼い主さんが安心して愛猫を任せられるポイントです。
免疫力が低下してくる老猫期は、ささいな室温の変化によって体調を崩してしまうこともあります。
そのため、室温管理がきちんとなされている老猫ホームは、年老いた猫にとって暮らしやすい場所になるはずです。

さらに、老猫ホームの中には自然を感じられるようにこだわっているところもあります。
そうした老猫ホームを選べば、お外を自由に行きしていた子でもストレスを感じることなく、穏やかな老後を過ごせるでしょう。

老猫ホームの費用はいくらくらい?

考え中

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施設によって入所費用には差がありますが、老猫ホームは一ヶ月3万程度が相場であるといわれています。
しかし、入所費用は預ける期間によっても変わってきたり、別で入所金を支払わなければいけなかったりする場合もあるので、スタッフさんにこまかく質問をしてみるのもおすすめです。

例えば、飼い主さんが思い病気にかかってしまったりして愛猫のお世話ができなくなってしまうときは「一生おあずかり」プランを選択することもできます。
ただし、この場合はいきなり老猫ホームに預けることは不可能で、愛猫を事前に老猫ホームに慣れさせることも必要です。
ですから、愛猫の一生を老猫ホームに預けたいという場合は、早めに施設を探すようにもしていきましょう。

また、自力で排泄が不可能な場合や、寝たきり状態の場合は要介護となり、別途料金が追加されることもあります。
さらに、持病により、藥の投与必要な場合は飼い主さんが薬代を負担しなければならないケースも多いので、事前にスタッフへ細かい質問をしておくことも大切です。

入所前は健康診断もあり!

老化

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老猫ホームは、他の猫たちと共存しながら暮らしていく場所なので、入所前には健康診断が行われます。
そのため、猫風邪のような感染症を引き起こしている場合は、完治するまで入所を待たなければいけないこともあるので、注意が必要です。

他にも、ワクチンが未接種の場合は、予防を兼ねてワクチンを接種させたり、避妊・去勢手術が必要になったりすることもあるので、そうした面もスタッフさんに確認してみるようにしましょうね。

老猫ホームに預けた後に会いたくなったら?

老猫ホームに預けたら、一生会えないような気がするという方もいるかもしれません。
しかし、老猫ホームでは預けた後に面会することもできます。
面会は事前に予約が必要になりますが、専用のルームでおうちにいた時のようにスキンシップをとることも可能です。

また、老猫ホームの中にはブログで近況報告を行ってくれるところもあります。
こうした施設を選択すれば、都合がつかずなかなか会いに行けないときでも、ブログから愛猫の様子をチェックすることができるので、飼い主さんも安心できるでしょう。

また、施設によっては月に1度おうちで一緒に過ごせるように取り計らってくれるプランもあるので、自分の状況に合わせたスタイルを検討していきましょう。

老猫ホームに預けても、愛猫は大切な家族のひとりです。
ぜひ、時間の許す限り、飼い主さんの愛情を感じさせてあげましょうね。

老猫ホームのデメリットも知ろう

睡眠

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1.自宅に近い老猫ホームが見つかりにくい

老猫ホームに預けようと検討している方は、メリットだけでなく、デメリットも知っておくことが大切です。
まず、老猫ホームのデメリットとして一番大きいのが、まだまだ全国展開されていないということ。

日本はペットブームが起こりやすいものの、動物愛護は他の先進国よりも遅れているため、飼育後のケアが公的に重視されていないのが現状です。
そのため、老猫ホームの数も少なく、自宅に近い施設をなかなか選択できないというデメリットがあります。

2.施設によって費用に差がある

ふたつめのデメリットは、施設によってかかる費用に大きな差があるということです。
老猫ホームの価格は、公的な基準がありません。

そのため、施設や選択するプランによって、価格に大きな差が生まれてしまうこともあります。
自宅に近くてもかかる費用が高いと、飼い主さんも入所に踏み切りにくくなるでしょう。
ただでさえ数が少ない老猫ホームは、費用面を重視して比べると、さらに選択肢が狭くなってしまうのがデメリットだといえます。

3.年齢による入所制限もある

老猫ホームは、基本的に10歳以上の猫が入所できる施設です。
そのため、10歳未満の老猫期の猫が入所するためには、スタッフさんと相談をする必要があります。

猫の認知症は、10歳以前に発症することもあるので、そうした場合は愛猫がどんな行動を見せるのかを詳しく理解してもらえるようにしましょう。
そのためには日頃から、愛猫の問題行動をノートに書き留めておくのもおすすめです。

年齢による入所制限はケースバイケースで譲歩してもらえることがあるので、ぜひ飼い主さんの事情や愛猫の様子を詳しく説明してみてくださいね。

猫の介護問題はひとりで悩まないことが大切!

猫と人間

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人間の介護と同じように、猫の介護問題を乗り越えていくには、飼い主さんがひとりで悩まないことも大切です。
老猫ホームが金銭的に厳しいと感じた方は、ペットシッターや動物専用の訪問介護サービスに頼るのもよいでしょう。

長年一緒に生きてきた愛猫だからこそ、穏やかな老後を過ごさせてあげたいというのは飼い主さんなら、誰もが抱える想いです。
介護は愛情だけではなかなか乗り越えられない問題もあるので、専門知識を持つスタッフやサービスも、ぜひ活用してみてくださいね。

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