皆さんは黒猫にどんなイメージを持っていますか?真っ黒なボディに鋭い瞳。ミステリアスな雰囲気を持っている黒猫ですが、その性格は人懐っこくてフレンドリー、とても甘えん坊だといわれています。今回はその特徴的な外見から注目されることも多い黒猫についていくつかの情報を紹介したいと思います。
黒猫は不吉の象徴!?
欧米のいくつかの国では黒猫は不幸をもたらすという考えがあります。何故でしょうか?それは中世に魔女と黒猫が結びつけられ、黒猫は魔女の使い手だとされたことからだといわれています。このことから黒猫は不気味だ、不吉だという考えが広まり、ひどい扱いを受けたり、虐殺された悲しい過去もあります。そして現在でも海外では多くのアニマルシェルターでハローウィンのある10月には生贄などとして儀式の犠牲になるのを恐れて、黒猫の譲渡しはしないそうです。また、ハローウィンでは黒猫は毎年人気の定番のコスチュームとなっています。
黒猫は幸運の象徴でもある!
黒猫は幸運の猫、幸せを運んでくる猫だと考えられている国や地域もあります。
日本では黒猫は「福猫」と呼ばれ幸運の猫だといわれてきました。黒い招き猫は金運、人を招くのに加え、魔除け・厄除けのご利益があるといわれ人気があります。
イギリスでは黒猫はラッキーキャットと呼ばれ幸運を運んできてくれるといわれています。花嫁に黒猫を送ると幸せが訪れるといわれ、新婚家庭で黒猫を飼うと末長く幸せな結婚生活を送ることができるといわれています。また、船乗りたちは航海に出る際にネズミ駆除のために猫を乗船させていましたが、特に黒猫は一緒に連れて行くと幸運を呼び、無事に帰ってくることができると信じられていたそうです。
ニュージーランドでは黒猫は妖精の化身だといわれており、見知らぬ猫が自宅の玄関に姿を見せたら幸運が訪れるといわれています。
フランスでは黒猫は魔法の猫だといわれ、食事を与え、敬意を示してくれる飼い主には幸運をもたらしてくれるといわれています。
黒猫は病気に対する抵抗力がある!?
アメリカ国立衛生研究所により猫の被毛を黒色にする変異遺伝子には病気に対する何らかの抵抗力がある可能性があることが報告されたそうです。
実際HIVへの耐性を持つ遺伝子と同じものが見つかっており、黒猫はFIV(猫のHIV)に対する抵抗力があるのではないかと考えられています。猫と人には共通の病気も多いので研究がさらに進めば私たちの病気の治療のヒントにもなるかもしれないですね♪
黒猫は錆びる!?
もちろん鉄のように本当に錆びるわけではありません(笑)。
見た目は真っ黒でも黒猫の中には模様の入っている猫ちゃんもいます。縞模様が入っていて、日向ぼっこが大好きだったら、日光に長期間当たることで被毛の縞模様を浮かび上がらせるような感じとなり、被毛の色が錆びたような茶色に変化することがあるんです♪
小さなクロヒョウ「ボンベイ」!
黒猫とは猫種ではありません。混血種はもちろん、ペルシャ、アメリカンショートヘア、ノルウェージャンフォレストキャット、メインクーンなど色々な猫種でも黒色が認められています。その中で「小さなクロヒョウ」とも呼ばれているボンベイは黒色だけが認められています。アメリカ原産のボンベイは全身黒の短毛種です。現在でもアメリカ以外で見かけることは珍しく、日本でも希少な猫種とされています。
お金持ちの黒猫!
イタリアでの出来事です。子供や家族のいなかった一人の老婦人が可愛がっていた黒猫の「Tommasino(トマシーノ)」に遺産を残すことにしました。その額なんと約10億円!(但しイタリアでは動物に遺産を残すことはできないので、老婦人の世話をしてくれていて、トマシーノも懐いていた女性に遺産は委託されたそうです)。元捨て猫だったというトマシーノ、1日にして大金持ちになっちゃいました!また、イギリスでは1988年に亡くなった骨董商で大富豪だったベン・リー氏が日本円で約16億円を愛猫の黒猫、ブラッキーに残したそうです!ニャンともびっくりです☆
黒猫にまつわる記念日
【8月17日 Black Cat Appreciation Day(黒猫感謝の日)】
毎年世界中のシェルターでは数多くの黒猫が保護されますが、黒猫=不吉というイメージがまだ残っていることやその色から写真映りが良くなく人目につきにくいなどの理由から引き取り手がなかなか見つからないといいます。そんな辛い過去を持つ黒猫たちに感謝の気持を示し、少しでも黒猫の良さを知ってもらうことを目的として制定された記念日です♡
【10月27日 National Black Cat Day(全英黒猫の日)】
イギリスで制定されている黒猫の日。この記念日が制定されたのも里親がなかなか見つからない黒猫たちのため黒猫の良さを知ってもらって、新しい家族を見つけてあげるのが目的です。
【11月17日 黒猫の日】
イタリアで制定されている黒猫を守るための記念日です。欧米では黒猫は魔女の使い手とされ不吉な存在として扱われてきたことは前述した通りですが、現在でもイタリアでは毎年ハローウィンの夜には数多くの黒猫が殺害されるなどその傾向が強いそうです。そんな黒猫たちを守るために制定されたのが黒猫の日。この日にはチラシが配られたり、支援活動が行われたりと多くのイベントがイタリア全土で行われるそうです。
黒猫にオススメの名前は?
愛猫に名前をつける時って結構悩むものです。その猫に合った素敵な名前をつけてあげたいと思いますよね♪ここでは海外サイトで紹介されている黒猫のための名前の中からいくつかを紹介したいと思います。ぜひ参考にしてみてください。
【黒にちなんだ名前】
・Black-night(ブラックナイト)
・Black-berry(ブラックベリー)
・Blackie(ブラッキー)
・Black-olive(ブラックオリーブ)
・Black-jack(ブラックジャック)
【黒からイメージされる名前】
・Charcoal(チャコール/木炭)
・Dusk(ダスク/夕暮れ)
・Midnight(ミッドナイト)
・Panther(パンサー)
・Shadow(シャドー)
【ちょっと変わった名前】
・Africa(アフリカ)
・Ash(アッシュ/灰)
・Coffee(コーヒー)
・Crystal(クリスタル/水晶)
・Ice(アイス)
・Inky(インキー/真っ黒な)
【黒白猫のための名前】
・Chief(チーフ)
・Domino(ドミノ)
・Half-moon(ハーフムーン)
・Mickey(ミッキー)
・Panda(パンダ)
・Sylvester(シルベスター)
・Tuxedo(タキシード)
【おまけ】クロヒョウという種は存在しない!
クロヒョウというのは独立した種ではありません。ヒョウが劣性遺伝により突然変異した黒変種のことです。一見全身真っ黒に見えますが、実はヒョウのシンボルともいえる斑点がクロヒョウにもあります。ジャガーでも同じように黒変種のクロジャガーが存在します。
まとめ
いかがでしたか?
人目をひく外見から良くも悪くも注目されることの多い黒猫たち。不吉な象徴として不当に扱われた悲しい過去もありますが、もちろんこれは迷信で黒猫も普通の猫と何ら変わりはありません。むしろ冷たいイメージとは裏腹に黒猫の多くはフレンドリーで人懐っこく甘えん坊だといわれています。また、大人しいのでとても飼いやすい猫だともいわれているんですよ♡