愛猫が突然逝ってしまった…前触れもなく起こる猫の突然死について

愛猫の急逝。猫を飼っている知り合いから時々知らせが来ることがあります。
昨日は元気だったのに!さっきまで普通に遊んでいたのに!突然訪れた猫さんの訃報にショックを受けるとともに飼い主さんにとっては計り知れない悲しみに襲われる様子にかける言葉を失います。
猫の突然死の原因は様々でよく分からないといわれることもあります。予防できるのであれば出来る限り実行したいですよね。
そんな猫の突然死について調べてみました。

突然死の原因とは?

人間にもあります突然死ですが、猫にもあります。
「いつものように元気だった愛猫が突然動かなくなり亡くなってしまった」、「何故亡くなったのか分からない」と愛猫の突然死を経験された方はよく言われます。しかも愛猫の亡くなった原因を突き止めようと解剖を希望される方はほとんどいないのが現状です。
しかし亡くなる原因は必ずあります。
ここでは猫の突然死の原因についてご紹介します。

心臓発作

いつもは元気にしていても先天性で心臓の弱い猫や老化するとともに心臓機能が低下し心不全を起こすことがあります。
症状としてはぐったりとした状態が続き呼吸困難やお腹の張りやむくみが続く場合は心臓発作につながり発作を起こして死に至る可能性が高まるので日頃から愛猫の様子をよく観察し体の変化を見逃さないように気をつけましょう。

心筋梗塞・脳梗塞

何の兆候も無く突然死する原因としては血管の病気でもある心筋梗塞や脳梗塞が考えられます。
血管内に血栓ができて血管が詰まることで起こることからも分かるように心筋梗塞や脳梗塞を誘発する原因は日頃の食事や運動不足、ストレスの限界を超えたことによるものです。適度な運動と肥満にならないように管理することが大切です。
あと心臓の筋肉に異常が起こり心臓の働きを悪くする「心筋症」という病気がありますが、この病気は心臓の内部に血栓ができるため血流障害を起こし急性腎不全になり死に至ることがあります。急激に元気がなく立てなくなり呼吸が苦しそうになったら至急病院へ連れて行き検査を受けてください。

ウイルス感染

この場合、猫ジステンパー、猫汎白血球減少症(猫パルボウイルス)によるもので非常に致死率の高い感染症です。
症状としては食欲が無くなり体力が無くなってきます。激しい嘔吐を繰り返し脱水症状を引き起こします。
特に子猫や老猫にとっては心臓にパルボウィルスが増え心不全になり突然死に至ります。

フィラリア症

犬フェラリアという糸状の寄生虫が体内に入り寄生することで血流障害になり肺に障害を起こす病気で猫に寄生するケースは珍しいのですが検査をしても分からないことが多く突然死につながります。
また成虫の死骸による急性のアレルギーを起こし呼吸困難で死に至ることもあります。
初期症状として空咳をしたり急に元気がなくなるようです。見逃さないようにしましょう。

ストレス

猫にとってストレスも突然死の原因になります。そして猫はストレスが溜まってきたら日々の行動に表れるといいます。
今まであまり鳴かなかった子がよく鳴いたり長時間毛づくろいする、食欲が無くなり下痢や便秘を起こしたりするのはストレス信号の表れです。
猫にストレスを与えていないかときどき自分自身をチェックしてはいかがでしょうか。

アレルギー(アナフィラキシーショック)

猫にも人間同様様々なアレルギーがあります。
個体別でアレルゲンは異なりますが、体中にアレルギー反応が出て呼吸困難を起こし意識障害や血圧が下がりアナフィラキシーショックで死に至ります。

外傷

高い所から落ちたり頭を強打したことで脳内出血をしていたため数日後に亡くなることがあります。
子猫は頭蓋骨が完全に形成されていないために成猫より起きる率が高いので注意が必要になってきます。

中毒

猫にとって中毒を起こし命を奪ってしまう植物が身近に意外とあるのです。
すずらん・ゆり・チューリップ・ヒヤシンス・イチイ・トリカブト・ヒエンソウ・シギタリス・イヌホウズキ・チョウセンアサガオ・ニオイバンマツリなどになります。これらの植物には強心剤の成分が含まれており体内に入ると心臓に悪影響を与え突然死します。
また食物においても玉ねぎやネギ類、チョコレートは中毒を起こしますので絶対に猫が口にしないように管理しましょう。

突然死の前兆の症状

突然死する前に前兆症状が分かっていれば救えたかも知れないと思っている方もいるのではないでしょうか。
前触れもなく突然死するというケースはほとんどなく前兆症状が出ているようです。ただ前兆症状が直接突然死につながると知っている飼い主さんはいないため悲しい結末を迎えてしまいます。
前兆について知っておくことで早急の対処ができ、愛猫の命が救えるのです。
ここではその前兆症状についてご紹介します。

激しい嘔吐

先ほどまで元気に遊んでいたところ急に激しい嘔吐が見られたら突然死する可能性があります。
原因としては頭部に強い衝撃を受けて脳内出血及び脳梗塞を起こしているか、アレルギー中毒、フィラリア症など寄生虫の感染が考えられます。
早急に病院へ連れて行ってください。
激しい嘔吐をしている際には窒息死を防ぐために嘔吐物が喉や鼻に詰まることのないように注意してください。

痙攣

痙攣という症状は様々な病気に表れ、病状としては重症化しているというサインでもあります。
愛猫がうずくまりじっとしていたら痙攣の可能性がありますのでそっと体に触れ確認してください。

呼吸困難

呼吸が困難になる原因としてはフィラリア症やアレルギーが考えられます。
症状は普段は鼻で呼吸しているのですが、呼吸困難になると口で息苦しそうに「フーフー」と呼吸します。

鼻血が出る

猫は基本鼻血をほとんど出さない動物なのです。ですから猫が鼻血を出すということは危険な状態と言われています。
また猫が鼻血を出していたら鼻血によって鼻が塞がれ窒息死することも考えられるので注意してください。

体温が下がる

体温の激減というのは子猫の場合が多く突然死に至ることがあります。
もし子猫の体温がいつもより冷たいと感じたら体を温めてあげてください。

よだれやうんち、おしっこが出る

トイレ以外でうんちやおしっこが出てしまい、併せてよだれも垂らしている場合はかなり危険でいつ命を落としてもおかしくない状態のため早急に病院へ連れて行ってあげましょう。

歩き方がフラフラしている

この場合、頭部への衝撃や血管の病気により脳内出血を起こしていることがあります。
その際、猫の目の瞳孔を見て昼間にも関わらず瞳孔が開いていたら間違いなく脳内出血をおこしていますので早急に病院で対処してもらわなければなりません。

突然死は予防できるの?

猫の突然死には様々な原因があります。その原因ごとに予防する方法があり実践することで愛猫を突然死から守りましょう。
予防を実行することは愛猫の命を守るための飼い主さんの役目だと思います。
ここでは突然死を防ぐための方法を原因別にご紹介します。

心筋梗塞・脳梗塞

愛猫が肥満にならないように食事管理を徹底してください。
可愛いからとエサやおやつの与えすぎや人間の食べる物を与えると血流が詰まる病気になります。食事の回数についても猫はダラダラと食べるからと置きっぱなしにせず食べ終わったら下げるなどして1日に4~5回程度与えるようにしてください。

ウイルス感染

定期的にワクチンを打つことが予防になります。きちんと接種することでウイルスや寄生虫から守ることになります。
ただ気をつけたいのは受けるワクチンによって接種期間が異なりますのでドクターに相談することをおすすめします。
また感染ルートとしては感染している動物の排泄物や触れ合うことですから室内飼いをしている場合でも飼い主さんの靴底に排泄物が付着したまま持ち込むケースもありますので気をつけたいものです。

ストレス

猫はとてもストレスを感じる動物でストレスを過剰に感じると免疫力が低下してしまい細菌に負けたり寄生虫の感染してしまうこともあります。
猫にストレスフリーな生活を整えるには嫌がることはしない、睡眠を妨げない、大きな音、声を出さない、トイレを清潔にするなど気をつけましょう。

アレルギー(アナフィラキシーショック)

愛猫にとってのアレルゲンを知っておく必要があります。アナフィラキシーショックから突然死に至るケースも少なくありません。
アレルギー検査を受けておくことをおすすめします。

まとめ

普段何気なく生活している中でも愛猫の突然死を予防できることはできる限りしてあげたいものですね。
予防としては前述以外にも室内の整理整頓をして転んだりケガをしないようにする、室内で植物の栽培をしない、なるべく外に出さない、叱るときは叩かない、常にスキンシップにより体調の観察をするなど飼い主として注意するところはたくさんあります。
また万が一、まさかの症状が出た場合はまずは安静にしてあげてから早急にかかりつけの病院へ運んでください。人工呼吸や心臓マッサージを行う必要もあるので方法をドクターから事前に教えてもらうといいでしょう。
大切な愛猫との生活を少しでも長く続けられるようにしたいものです。

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