猫の老化は○○に現れる!シニア期の愛猫に見られる身体的変化と対処法とは?

のんびりねこ
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猫の病気・体調管理

動物を飼っていると、必ず訪れるのがペットの老化です。
猫は個体差がありますが、7歳頃から老化の兆候が見られるようになります。

すると、若い頃では見られかった様々な変化が起きるため、飼い主さんは愛猫が暮らしやすいようにサポートをしてあげる必要があります。
そこで今回はシニア猫になるとみられる身体的変化を詳しくご説明し、少しでも快適に暮らさせてあげるにはどうしたらよいのかを解説していきます。

猫の7歳は人間でいうと約45歳

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猫は人間よりも早く年を取るものです。
そのため、猫がシニア期の仲間入りをするのは産まれてから7年ほど経った頃だといわれています。

猫の7歳は人間で言うと、およそ45歳程度。
45歳というと、人間も中年をすぎたあたりで、体にもさまざまな変化が出始める時期です。
それは、猫も同じで今まで自力でできていたことができなくなったり、飼い主さんが思いもよらない行動をし始めることもあります。

愛猫の体に老化という変化が見られると、戸惑ってしまう飼い主さんもいるかもしれません。
しかし、老化は飼い主さんのサポートによって遅らせることもできるはずです。
そのためには、まず猫の老化ではどんな変化が見られるようになるのかを知っておくことも大切だといえるでしょう。

猫もシニアになると見た目に変化が現れる

エキゾチック

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猫も人間と同じで、年を取ると見た目にも変化が現れるようになります。
では、一体どんな変化が見られたら、シニアの仲間入りをしたといえるのかを具体的にご紹介していきますね。

被毛に現れる変化とは?

シニアになると、猫の被毛は若い頃と違ってきます。
まず、被毛の毛ヅヤがなくなるため、触ったときにパサパサとした感触を覚えるでしょう。

猫の毛ヅヤが一番良いのは生後2年後だとされており、その後は飼い主さんの努力によって毛ヅヤの状態も変わってきます。

また、シニア期に入ると毛ヅヤが悪くなるだけではなく、毛割れといって被毛が束になってわれてしまうことも。
毛割れは被毛がツヤを失うことが原因で起こる変化です。

そして、人間と同じで、猫も被毛に白髪が混じるようにもなります。
中でも黒猫の場合は、もともとの被毛が真逆のカラーなので、余計に白髪が目立つようになります。

体型に現れる変化とは?

シニア期になると、食欲が減退してしまう子も少なくありません。
年を取った猫は若い頃とは違って、1日中寝て過ごすようになります。

活動的に動き回ることも減るため、お腹も減りにくくなり、食事の量も減っていくのです。

そうなると、上から見たときに背骨が目立つようになります。
特に11歳頃からは食欲だけでなく、筋力も衰えてしまうため、背骨がすぐ分かるほど痩せてしまう子も多いのです。

爪に現れる変化とは?

猫は年を取ると、爪にも変化が現れます。
シニア期になると、動くことが億劫になるため、運動をあまりしなくなります。

そうなると、爪とぎの回数も減ってしまうので、爪が伸びっぱなしの状態に。
中には爪とぎをしないため、爪の先端が太くなってしまう子もいます。

また、シニア猫が若い猫と比べると代謝も悪くなりがち。
だからこそ、爪が太くなるだけでなく、白く濁ってしまう子も少なくありません。

歯に現れる変化とは?

歯は年齢によって分かりやすい変化がみられる場所でもあります。
歯磨きが習慣になっていない子は歯周病が発症する確率高いと言えるでしょう。
もしも歯周病を発症していなくても、長年蓄積された歯垢で歯が黄色くなっている子がほとんどです。

そしてシニアになると、尖っている犬歯はすり減って丸くなることも多いものです。
さらに、人間でいう前歯の役割をしてくれる門歯が抜ける子もいます。

目に現れる変化とは?

猫はもともと綺麗好きな動物ですが、年を取ると顔を洗う回数が減るものです。
そのため、シニア期には目やにが目立つようになります。

さらに、目が白く濁ったり、膜がかかったりする子も少なくありません。
そして、人間でもかかりやすい白内障は、猫にとっても身近な病気です。
しかし、初期の白内障は、目が濁る「核硬化症」との区別が難しいともされています。

愛猫の身体的変化に気づいた時の対処法とは?

シャム

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毛ヅヤはこまめなブラッシングで対処!

愛猫の毛ヅヤがなんだか悪くなってきたというときは、飼い主さんがこまめにブラッシングをすることで被毛の美しさを保ってあげましょう。

シニアの仲間入りをした猫は、毛づくろいの回数も減っていくもの。
だからこそ、飼い主さんが積極的にブラッシングを行うことが大切です。
その際は、ブラッシングと一緒に蒸しタオルで優しく被毛を拭いてあげるのもよいでしょう。

体力が衰えたシニア猫にとってシャンプーは体に負担をかけてしまったり、ストレスのもとになってしまうこともあります。
免疫力が下がっているシニア期はストレスが原因で病気を引き起こしてしまう可能性も捨てきれないので、少しでも愛猫がリラックスできるお世話の仕方を見つけましょう。

蒸しタオルを使うときは、同時に軽くマッサージを行えば血行もよくできるはずです。
その際はお湯の温度を少し高めの37~38度程度にしておくとよいでしょう。

体型維持は良質なキャットフードで

シニア期は食欲も落ちるため、猫が好みやすい良質なキャットフードを与えることが大切です。
特にシニア期は、タンパク質やビタミンをしっかりと摂らせるようにしましょう。

タンパク質はシニア猫にとって大切な栄養素で、筋力が低下するのを防止してくれる効果があります。
そして、ビタミンを摂らせる時はビタミンBとビタミンEがしっかりと含まれているキャットフードを選ぶようにしましょう。

ビタミンBはタンパク質や脂肪の代謝を助けてくれるため、消化機能が落ちているシニア猫の体をサポートしてくれ、ビタミンEは抗酸化作用が高いので、老化防止に役立ちます。

また、DHAやEPAを含んでいるフードなら、脳を活性化させる効果が期待できるため、認知症予防にも役立つはずです。
筋力の衰えが気になるときは、グルコサミンで関節の老化を防止するのもよいでしょう。

定期的な爪切りで怪我を防止

爪が伸びっぱなしになってしまうシニア期は、飼い主さんが定期的に爪切りをしてあげなければなりません。
爪とぎをしないと、猫の爪は伸び続けて肉球に刺さってしまうこともあります。

さらに、爪が伸びっぱなしの状態だとカーテンやカーペットなどにひっかかり、怪我をしてしまうケースも多いものです。
ただし、爪とぎの回数が減った猫の爪は硬くて太くなっているため、切るときは慎重に行うようにしましょう。

また、猫の爪には神経が通っており、ピンク色の部分まで切ってしまうと強い痛みを感じさせてしまうので注意が必要です。
ですから、不安な方は定期的に動物病院やトリマーさんに頼むのもよいでしょう。

歯磨きを習慣化させて丈夫な歯を!

歯の変化は何年もの食生活の積み重ねで現れるものなので、事前に歯周病対策を行っておくことが大切です。
一番効果的なのは、愛猫の歯磨きを習慣化させること。
子猫のうちから歯磨きを徹底させていけば、シニアになっても丈夫な歯を保てます。
ペット用の歯ブラシでの歯磨きが苦手な子には、ガーゼで歯を拭いてあげるのもOKです。

また、お口の中に手を入れられるのがイヤな子には歯磨き効果のあるおやつを与えるのもおすすめ。
その際は、猫の体に優しくない着色料や酸化防腐剤などが含まれていないこともチェックしましょう。

そして、強い歯を保つには普段の食事で、ドライフードをきちんと食べさせるようにしましょう。
ウエットフードは歯垢の原因になりますし、噛まなくても食べられるため、歯や顎の力がもろくなっていくのでほどほどにしましょう。

目は濡れティッシュで綺麗に

愛猫の目に目やにがよく見られるようになってきたら、濡らしたティッシュやコットンでこまめに目を拭いてあげましょう。

その時は、こすらずに優しく拭くことが大切です。
目頭から目じりに向かって、濡らしたティッシュやガーゼをゆっくりとすべらせましょう。
目やにを拭き取ることは猫の目を清潔に保てるだけでなく、健康チェックにも繋がります。

猫の正常な目やには乾燥しており、茶色や黒色をしています。
しかし、病気を引き起こしていたり、目に異常がある場合は緑色だったり、ネバっとした粘着性の目やにが見られるようになります。

だからこそ、普段から目やにを飼い主さんがチェックしてあげれば、目の病気を早期発見することもできるのです。

愛猫の変化は飼い主さんがサポートしてあげよう

人と猫

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愛猫の体に変化が見られるようになったときは、飼い主さんが積極的にお世話をしてあげることで健康維持していけるようにしましょう。
自分から積極的に愛猫に寄り添うことができれば、ささいな変化にもいち早く気が付けるようになるはずです。
愛猫の老化は悲しくて切ないものですが、若い頃と同じくらい快適に過ごせるよう、全力でサポートをしていきましょうね。




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