日本に多く多く生息している野良猫。可愛いと思わずエサをあげてしまった経験も。
でも野良猫は本当に人間に生かされる事を望んでいるのでしょうか。人間のエゴかもしれません。データを元に、野良猫にとって本当に幸せな行動は何か、もう一度考えてみたいと思います。
野良猫の殺処分数:年間10万匹
まずはこちらをご覧下さい。これが殺処分の現状です。
※苦手な方は閲覧をお控えください。
平成25年度(2013年4月~2014年3月)、39,959匹の成猫と、59,712匹の子猫が殺処分されました。
殺処分ではドリームボックスという箱の中に猫を入れ、炭酸ガスで窒息死させます。ドリームボックスの名前は「眠るように安楽死できるように」という意味を込めてつけられました。この部屋に入れば最後。生きて帰ってくることはありません。子猫はまだこの部屋の意味を理解できずにキラキラした目をしながら入っていく事もあるんだとか。胸が締め付けられますね。
「ドリームボックス」。この名前からも殺処分への意識が低くなってしまっている現状もあります。
なぜ殺処分されるほど猫が繁殖するのか
猫の殺処分が減らないのは下の原因があります。
- 猫を捨てる飼い主がいる
- 不妊手術をしていない野良猫にエサを与える
そう、殺処分されてしまう原因は中途半端な情で接している我々人間なのです。
特に猫を捨てる飼い主について、殺処分される猫の内およそ25%が人間の飼育放棄が原因です。処分される必要がない猫までもが命を落としているのが現状です。
なぜ飼いきれずに捨ててしまうのでしょうか。
飼い主が猫を捨てる理由
以下に猫を捨てる理由をまとめてみました。飼う前からわかっている事ばかりだったり、明らかに人間の身勝手な行動が原因だったり。
自分の子供が病気になったら放棄するのですか?
言うことを聞かなかったら捨てるのですか?
たかが猫かも知れませんが、人生を共に歩む大切なパートナーです。飼う前にしっかりと検討すれば、このような事にはならなかったことでしょう。
猫を捨てる理由
- 引越し先がペット禁止の為
- 猫が大きくなって可愛くなくなった
- たくさん子猫が産まれてしまった
- 面白半分で繁殖させた
- 言うことを聞かない
- 子供をひっかくと危険
- 猫の病気を処置する余裕がない
- 老猫の介護がしんどい
野良猫にエサをあげるということ
ほんの出来心であげてしまったエサ。猫はとても繁殖力の強い生き物です。生まれた2ヶ月後には子供を作るほど。
あなたのその1回の思いやりが、実は次の世代へのきっかけと繋がり、飢餓や人への危害による殺処分に繋がり、無駄な命となってしまいます。
お腹が空いててかわいそうと言う気持ちは人間のエゴでもあったのです。
私たちが出来ること
現実を知る
まず出来ることは現実を知ることです。保健所で保護されてから里親が見つかり生還する猫の割合はどのくらいかご存じでしょうか?
14%
です。8割以上の猫が保健所で最期を迎えています。保健所に連れて来られた猫は一定期間保護された後殺処分されてしまいます。
気軽な気持ちで持っていく所ではないことを覚えておきましょう。
飼っている猫は最後まで面倒を見る
当たり前ですが、1度飼い始めた猫を不幸にさせないために、最後まで責任を持って飼いましょう。これから飼う場合には、時によっては介護も必要だと言うことを忘れないでください。
情で野良猫にエサをあげるな|あげるなら責任を持とう
野良猫が餓死をするのはある意味自然の摂理にかなっています。そんな中かわいそうだからとエサをあげれば生態系のバランスが壊れ、さらに無駄な命を増やすことになります。
野良猫を見つけた時も心を鬼にしてエサをあげるのをやめましょう。もしあげるとするなら。その子を一生室内で面倒を見てあげる、これくらいの覚悟はしておきましょう。命は簡単に救えるものではありません。その責任を忘れない様にしましょう。
衝動買いはしない
一目惚れした!や、ちょっと飼ってみたくなった。など、安易な気持ちで飼わないでください。15年程共にするパートナーです。しっかりと検討して決めましょう。
なるべく里親募集を利用する
血統書付きの猫はきれいで可愛いですよね。ただそこには血統書がないだけの理由で命を落とす猫がいることも忘れないでください。
飼う際には里親募集も検討し、命を救ってあげることを検討できると良いですね。
ちなみにウチのサラン君も里親募集で見つけた猫です。
命の重みを再認識
猫を飼うということは15年ほど生活を共にするパートナーを選ぶということ。
可愛いだけではない苦労を覚悟を上で慎重に検討し、猫にとって幸せな選択をしましょう。
また、野良猫はむやみに情を持ってはいけません。その後の猫の将来まで考えてあげましょう。持つなら飼うくらいの決心で。
猫と一緒に幸せな生活を送れることを祈ります。
※猫を飼う前の心の準備も忘れずに。↓
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